2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

国際理解, 人権, 持続可能な生産と消費, 貧困

スーパープロフェッショナル・ハイスクール(SPH)である本校では「国際理解と社会貢献」を活動テーマとして、ESDを生徒個々人の成長を通じて地域社会へ貢献する教育活動と捉え、ESDの実践を通してコミュニケーション能力を養い主体的に社会へ貢献する態度の育成を目標としている。本年度は各国の特色、抱える諸課題、SDGsに関する授業を行った。また、生徒自身がそれらについてリサーチを行い、まとめ、プレゼンテーションやレポート作成などを通じた発表活動へとつなげた。

①1学年、英語会話・地理の授業において

地理の授業で各国の特色を学び、生徒自身が興味を持った国についてリサーチを行った。また、英語会話の授業ではSDGsに関して、どのようなゴールが掲げられているかを知るとともに、すごろくを通して世界が抱える具体的な諸問題について理解を深めた。さらに英語会話の授業では各国が抱える問題についても調べ学習を行い、地理で学んだ各国の特色と合わせて、英語でプレゼンテーションを行った。プレゼンテーションの回においては、担当教員だけでなく、他教科の教員、管理職が参観し、生徒自身が調べ、考えたことを発信する良い機会となった。

②2学年、異文化理解の授業において

異文化理解の授業において、SDGsの概要を学ぶ授業とともに、それぞれのゴールに焦点を当てたワークショップを計15回行った。「貧困をなくそう」の全5回では、貧困解決の問題に焦点を当てた映画を見たり、NGOが作成した教材を用いて開発教育ワークショップを行った。「つくる責任・つかう責任」の全9回では、途上国で行われる労働搾取、人権問題、持続可能な製品の開発、消費者の意識改革などについて学び、生徒自身が感じたことや考えたことをグループで発表、まとめとしてレポート作成を行った。さらに、アメリカ出身の本校ALTが黒人差別問題、ブラックライブズマター運動についての授業を4時間かけて行い、人種差別とそれに起因する貧困や不平等、格差について生徒が学び、自身の考えを書き、伝え合う時間を設けた。

来年度の活動計画

引き続き、商業高校として、商業や異文化理解活動を取り入れた特色ある教育活動を、学校一丸となり実施していく予定である。具体的には、教科を横断してSDGsの学びを深め、様々な課題に関するリサーチを行い、発表活動を行うこと、そしてボランティア活動に授業や生徒会活動として参加・協力し、姉妹都市ポートランドの高校とも交流事業などを実施する予定である。今後も、ホールスクールアプローチとして、ボランティア活動を含むESD活動を展開する予定である。