• おおむたしりつみなとしょうがっこう
  • 大牟田市立みなと小学校

  • Omuta Municipal Minato Elementary School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費

所在地 〒836-0072 福岡県大牟田市上屋敷町2-3-1
電話番号 0944-53-6004
ホームページ http://www.e-net21.city.omuta.fukuoka.jp/minato-es/index.html
加盟年 2012

2023年度活動報告

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, 環境, 国際理解, 平和, 人権, 持続可能な生産と消費

本校は、「共に夢を拓くみなとっ子」を学校理念として、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野や学校の教育活動全体を通じて、人格の発達や自立心、判断力、責任感などの人間性を育むとともに、他者との関係性、社会との関係性、自然環境との関係性を認識し、「かかわり」「つながり」を尊重する活動と捉え、実践を通して人間関係形成能力、意思決定能力、情報活用能力、将来設計能力の育成を目標としている。

具体的には、海洋教育、防災教育を柱に、世界遺産三池港を中心とした大牟田の町の持続発展に係わる学習、気象に関わる学習や、地域の防災対策について学習を行った。

①世界遺産「三池港」を中心とした大牟田のまちの持続発展に係わる学習(SDG14)

校区にある明治日本の近代化遺産「三池港」を軸に据え、総合的な学習の時間を中心に「海洋教育」を教育課程に位置づけた学習を行った。今年度は、実際に海へ出かけて活動を行ったり、企業の協力を得て海外や県外の子供達と実践交流を行ったりすることができた。そして、大牟田市の持続発展とSDG14「海の豊かさを守ろう」のために、自分たちには何ができるかを考え、校内や地域に向けた発信や実践を行った。

具体的には、3年生では、海の時間に「有明海の生き物を調べよう」をテーマに、広大な干拓を有する有明海の雄大さに触れたり、干拓に棲む様々な生き物の様子について海の生き物に詳しいGTを招いて調べたりしたことを基に、生物多様性や自然保護について考えた。4年生では、海の時間に「三池港・有明海の環境を調べよう」をテーマに、元三池海水浴場に落ちたり漂着したりしているゴミの様子を調べ、ゴミの内容や原因について考えたことを基に、ゴミを無くすための取組について考えポスターやリーフレットを作成した。それを地区公民館へ持って行き、呼びかける活動を行った。5年生では、「有明海と人の生活を調べよう」をテーマに、校区にある世界文化遺産「三池港」はどのようにして地域の生活を支えていたのかを理解するため、三池港を見ながら、ガイドの方の説明を聞いたり、資料で調べたりして三池港の特徴や仕組み、素晴らしさを調べた。調べたことをより多くの方に知ってもらうため、プレゼン資料やリーフレットを作成し、伝えたいことが上手く伝わるか近隣にある帝京大学の学生の方々に見ていただき、改善して作り上げた。6年生では、海の時間に「有明海とともに生きるために」をテーマに、防災・減災の面から「人と海との共生」について考え、これからのまちづくりについて発信する活動を行った。さらに、市内の海洋教育推進校と台湾の学校、県外の学校とZoom等でつながり、実践を交流した。海洋教育は海の環境を守る、海と関わる産業を考える、地域の未来を考えるという学習であり「海を通したESD」といえる。

来年度の活動計画

令和6年度は、さらに、海洋教育を柱とした体験活動や探究活動を充実させたい。特に高学年での防災・減災教育とのつながりを考え、各学年のねらいを明確にし、系統的なカリキュラムになるように見直しを図っていく。さらに全教科・全領域にまたがるESDの実践を通して、PDCAサイクルを確立させながら、これまでの実践を高めていく。身近な「ひと・もの・こと」も最大限活用できるように、活用力・指導力の向上も図っていく。

過去の活動報告