| 所在地 | 〒514-8507 三重県津市栗真町屋町1577 |
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| 電話番号 | 059-231-9157 |
| ホームページ | https://www.mie-u.ac.jp/ |
| 加盟年 | 2009 |
2025年度活動報告
世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 持続可能な生産と消費
本年度は、SDGsのターゲット4.7(持続可能な開発を促進するための知識・技能)およびターゲット11.4(世界の文化遺産及び自然遺産の保護・保全)の達成に寄与すべく、地域資源「伊勢木綿」を活用した家庭科教育の実践基盤を構築した。活動の第一段階として、唯一の生産元である臼井織物株式会社との対話を重ね、単なる素材提供に留まらない「生きた文化遺産」としての教材化に向けた協力を取り付けた。伝統的な製造工程に潜む持続可能なモノづくりの知恵を、次世代に継承すべき価値として再定義している。また、学内において将来の教育を担う学生らによる研究組織を構築した。学生自らが地域の伝統産業に触れ、その価値を子どもたちにどう伝えるかを議論するプロセス自体が、教員養成におけるESDの実践となっている。現在は、ICTを活用した導入動画の構成や、個に応じた支援を可能にする製作資料の試作を進めている。本年度の取り組みにより、地域・大学・学校現場が連携して伝統文化を支えるための強固なプラットフォームが形成され、次年度の実証授業に向けた準備が整った。
来年度の活動計画
次年度は、開発した教材パッケージを用いた授業実践を通じ、学習者の「変容」を科学的に検証するとともに、ユネスコスクールのネットワークを活かした普及活動を展開する。具体的には、伊勢木綿を通じた被服製作が、生徒の「生活文化を大切にする心情」や「持続可能な消費選択」に与える影響を質問紙調査等で分析する。得られた知見は学術論文として公表する。さらに、成果を三重県内のネットワークだけでなく、他地域のユネスコスクールとも共有することで、地域遺産を起点としたグローカルな教育モデルを提示する。伝統技術を現代の暮らしに接続し、文化の多様性を守り育む「変容的な学び」の場を創造したい。
