2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, その他の関連分野

本校は、2009821日にユネスコスクールとして登録し、持続可能な開発のための教育(ESD)及び持続可能な開発目標(SDGs)の連携によって、目標4「質の高い教育をみんなに」を基本軸とするユネスコスクール活動を積極的に展開している。

(1) 国際理解・国際交流;三重大学と本田技研工業(HONDA)との連携による「IATS FORUM国際人材育成」活動

2019年6月19日に「三重大学北勢サテライト」を会場に、三重大学と本田技研工業(HONDA)との連携による、東南アジアの10カ国からの 20名及び三重大学生、留学生を対象に、朴恵淑三重大学教授による「IATS FORUM国際人材育成」を行なった。

(2) エネルギー;三重大学と中部電力(株)との連携による「エネルギー環境教育」活動

2019年8月7日に三重県内最大の川越火力発電所及び11月10日に浜岡原子力発電所の見学会を行なった。一次エネルギー自給率が6% の日本において、次世代を担う若者へエネルギーミックス、省エネ、再生可能エネルギーについて学び、SDGsの目標7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」ついて討論を行なった。

(3) 気候変動(地球温暖化);三重大学と三重県、三重県地球温暖化防止活動推進センターとの連携による「みえ環境フェア 2019」活動

2019年12月15日に、産官学民の連携による三重県最大 (参加者約 8,000 名)の「みえ環境フェア2019〜COOL CHOICE」において、三重大学のユネスコスクール活動ブースを運営した。三重県の鈴木英敬知事による「ミッションゼロ 2050 みえ〜脱炭素社会の実現を目指して」宣言を行い、2050年における二酸化炭素排出の実質ゼロ宣言を国内外へアピールした。朴 恵淑三重大学教授と嘉田由紀子参議院議員との環境トーク「地域・地球環境問題と国連持続可能な開発目標(SDGs)〜SDGsで取り組む持続可能な三重創生と次世代育成」を行った。

(4) 文化財・文化遺産;ユネスコ世界遺産熊野古道修学ツアー

2019年12月14日に、三重大学と三重県内のユネスコスクールの木本高校、三重県との協力によって「熊野古道世界遺産を歩こう!〜世界遺産・熊野古道の保全と次世代への継承」を実施した。熊野古道は、巡礼路として日本初となる 2004年にユネスコ世界文化遺産に登録されている。

来年度の活動計画

本校の令和2年度の活動計画は、ESDSDGsの連携によるユネスコスクール活動の質的向上を図る。三重県内のユネスコスクールの活動支援及び大学間ネットワーク(ASPUnivNet)に積極的に関わる。

(1) 三重大学の活動計画

 ESD8分野及びSDGs17の目標の達成に向けた、産官学民のパートナーシップによる多様な活動を継続的に行う。三重大学の強みを活かし、行政・企業・教育機関・NPOとの連携による多様な活動を行う。20196月に構築されたアジア諸国(日本・中国・韓国・タイ)の100以上の大学間ネットワーク(ASCN)に副会長(朴恵淑教授)を勤め、国際連携・国際交流活動を積極的に行う。活動内容を内外へ発信するため、和文・英文によるHPの充実を図る。

(2) 三重県内のユネスコスクール活動の支援

 三重県内のユネスコスクール(28校;チャレンジ期間中を含む)を積極的に行う。

(3)ユネスコスクール大学間ネットワーク(ASPUnivNet)へ活動強化

 三重大学は、平成30年度から運営委員、平成31年度に運営委員長(朴恵淑教授)として務めた経験を活かし、ASPUnivNet活動へ積極的に関わる。