• おおむたしりつめいじしょうがっこう
  • 大牟田市立明治小学校

  • Omuta Municipal Meiji Elementary School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野気候変動, 環境

大牟田市立明治小学校

所在地 〒836-0012 福岡県大牟田市明治町2-21-1
電話番号 0944-53-6017
ホームページ http://www.e-net21.city.omuta.fukuoka.jp/meiji-es/
加盟年 2012

2023年度活動報告

活動分野

海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 福祉, 食育

本校は,「かかわり,つながり」を活動テーマとして,ESDを「人間性を育むとともに,他者,社会,自然環境との関係性を認識する教育」と捉え,持続可能な開発および持続可能なライフスタイルについての実践を通して,「体系的な思考力」「持続可能な発展に関する価値観」「コミュニケーション能力」の育成を目標としている。
具体的には,エネルギー環境教育,国際理解教育を柱に,「地域のひとや環境に係わる活動」「エネルギー環境に関する課題に係わる教育」「外国語活動,外国語科の学習と関連させた国際理解に係わる学習」を行った。
①エネルギー環境に係わる教育(SDG7・SDG11)
エネルギーの消費と環境への影響,環境保全のための取組などについて,生活科や総合的な学習の時間を中心に「エネルギー環境教育」を教育課程に位置づけた学習を行った。各学年の発達段階を踏まえ,低学年では,自然への親しみとエネルギーを大切にする心情を,中学年では身近なエネルギーと環境問題についての理解を,高学年では地域や大牟田市へと意識を広げながら「省エネ・省資源」「自然環境の保持・美化」への実践と発信を目標に設定し,体験的な活動を通しながら系統立てた指導を行った。そして,自分事としてエネルギー環境についての課題を捉えさせ,校内や家庭,地域へ向けて発信や実践を行った。
具体的に1年生では,地域の民生児童員の方々にあさがおの植え方を教えてもらいながら,緑のカーテンづくりを行い,エアコンを使わなくても涼しくなることを体感した。2年生では,運動場の落ち葉を使った腐葉土を使って野菜作りを行い,自然の力の素晴らしさと共に,そのよさや喜びを実感した。3年生では,ソーラークッカーでエコクッキングを体験し,太陽光を中心としたクリーンエネルギーについて考え,環境のために自分達にも実践できることを考えた。4年生では,RDFセンターやエコサンクセンター,リサイクルプラザ等の施設を見学・調査し,ごみの処理方法や分別方法,バイオマス発電,ごみを減らすための地域の取組等を理解し,環境保全について考え,解決方法を話し合った。5年生では,校区の川に住んでいる生き物や水質を調査し,家庭排水が主な原因であることを知り,川の清掃活動に取り組んだ。6年生では,石炭産業と共に発展してきた市の歴史と公害,生活環境に配慮したまちづくりを進めている現在の市の施策について考えることで,エネルギーミックスの考えや未来の大牟田について自分達にできることを考えた。このように各学年で考えたことを自分達が実践していくだけではなく,多くの人に知ってもらい,実践を広げていくことが大切なことを共通理解し,授業参観や学習発表会等の機会に積極的に発信している。
②相手意識・目的意識をもって主体的にコミュニケーションを図る国際理解教育
外国語科,外国語活動,英語活動の学習と関連させ,学級の友達だけではなく,異学年や家庭,教師と積極的にコミュニケーションを図ることができるような目的,場面・状況等を設定した。3年生は,運動会でお世話になった4年生へTHANK YOUカードを贈るためにイニシャルを調べたり,6年生は,お家の方が「行ってみたい」と思えるようにおすすめの国を紹介したりする活動を行った。相手の伝えたいことを反応しながら聴いたり,自分の思いが伝わるように話したりする経験を通して,日常生活でも相手意識・目的意識をもちコミュニケーションを図ることの大切さを実感している。

来年度の活動計画

令和6年度も,エネルギー環境教育,国際理解教育を柱として体験的活動や探究活動をさらに充実させていきたい。そのために,
1 全教科・全領域にまたがるESDの実践を通して,PDCAサイクルを確立させながら,令和5年度の実践をさらに高めていく。
2 ESDでねらう資質・能力の系統性を意識して,身近な「ひと・もの・こと」と共にICTを最大限活用できるよう,取組を見直し,継続していく。
3 SDG7・11の実現に向けた実践していることを全児童に意識させ,発信する場や方法を提案し,活動を広げていく。

過去の活動報告