2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

気候変動, エネルギー, 環境, 国際理解, 福祉

本校は、「かかわり、つながり」を活動テーマとして、ESDを「人間性を育むとともに、人との関係性、社会との関係性、自然環境との関係性を認識する教育」と捉え、ESDの実践を通して「体系的な思考力」「持続可能な発展に関する価値観」「コミュニケーション能力」の育成を目標とした。
具体的には、エネルギー環境教育、福祉教育、国際理解教育を柱に、「地域のひとや環境に係わる活動」「②エネルギー環境に関する課題に係わる教育」「文化遺産に係わる学習」「外国語活動と関連させた国際理解に係わる学習」を行った。
① 人や地域、社会に係わる活動(SDG3.すべての人に健康と福祉を)
地域の人や社会に直接係わる活動を通して課題を見出し,主体的に問題解決に向かうようにした。バリアフリーやユニバーサルデザインを調べたり目が不自由な方とふれあったりすることで,その思いや願いを感じ取り,障がいがあっても,地域で安心して暮らし続けることができるまちづくりについて考えた。
② エネルギー環境に係わる教育(SDG7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに・SDG11.住み続けられるまちづくりを)
エネルギーの消費と環境への影響,環境保全のための取り組みなどについて,系統立てた指導を行った。1年生ではあさがおを育て、緑のカーテンづくりをしてエアコンを使わなくても涼しくなることを体感した。3年生では、環境にやさしい太陽エネルギーを使って、実際にエコクッキングを体験させ、クリーンエネルギーについて考え、実践できることを考えた。5年生では校区の川を調べた後,人の生活から出る家庭排水が環境に影響を及ぼしていることがわかり,川の清掃活動に取り組んだ。6年生では石炭産業とともに発展してきた市の歴史と公害,そして生活環境に配慮したまちづくりを進めている現在の市の施策について考えることで,持続可能な発展に関する価値観の育成を図ってきた。

来年度の活動計画

令和3年度も,ESDにおいては,エネルギー環境教育,福祉教育,国際理解教育を柱とした体験的活動や探究活動を充実させていきたい。全教科・全領域にまたがるESDの実践を通して.PDCAサイクルを確立させながら,令和2年度の実践をさらに高めていくとともに取組を継続していく。身近な「ひと・もの・こと」を最大限活用できるよう,教師の活用力・指導力のブラッシュアップを図っていくとともに,それぞれの学年で、自分たちがしていることが共通の目標に向かっていることを意識させ、校内だけではなく校外にも提言させるなどSDG3・7・11の実現に向けて全校で取り組ませたい。