2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

気候変動, エネルギー, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 福祉

本校は、「かかわり、つながり」を活動テーマとして、ESDを「人間性を育むとともに、人との関係性、社会との関係性、自然環境との関係性を認識する教育」と捉え、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野のうち持続可能な開発および持続可能なライフスタイルについての実践を通して、「体系的な思考力」「持続可能な発展に関する価値観」「コミュニケーション能力」の育成を目標とした。

具体的には、エネルギー環境教育、国際理解教育を柱に、「地域のひとや環境に係わる活動」「エネルギー環境に関する課題に係わる教育」「外国語活動、外国語科の学習と関連させた国際理解に係わる学習」を行った。

① エネルギー環境に係わる教育(SDG7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに・SDG11.住み続けられるまちづくりを)

エネルギーの消費と環境への影響,環境保全のための取り組みなどについて,系統立てた指導を行った。1年生ではあさがおを育て、緑のカーテンづくりをしてエアコンを使わなくても涼しくなることを体感した。3年生では、環境にやさしい太陽エネルギーを使って、実際にエコクッキングを体験させ、クリーンエネルギーについて考え、実践できることを考えた。5年生では校区の川を調べた後,人の生活から出る家庭排水が環境に影響を及ぼしていることがわかり,川の清掃活動に取り組んだ。取り組んで考えたことを他校(5校)の児童と交流し、共通実践としてポスターを作り、地域の人にも呼びかけることを決めた。脱炭素チャレンジカップ2022では、ファイナリストに選出された。6年生では石炭産業とともに発展してきた市の歴史と公害,そして生活環境に配慮したまちづくりを進めている現在の市の施策について考えることで,持続可能な発展に関する価値観の育成を図ってきた。

② 相手意識をもって主体的にコミュニケーションを図る国際理解教育

外国語活動、外国語科の学習と関連させ、自分の学級だけでコミュニケーションを図るのではなく、異学年との関わりをもたせ、異学年を相手に尋ねたり答えたりする活動を行った。1年生は、生活科探検でお世話になった2年生へフルーツパフェカードを、3年生は、体育科学習発表会でお世話になった4年生にサンキューカードを送るために、好きなものを英語でインタビューした。活動や学習で言い慣れたフレーズを使って、実際に知りたいことを尋ねる経験をすることで、相手意識をもって、尋ねることができた。このことにより、日本語でも相手のことを考えてコミュニケーションを図れるようになってきた。

来年度の活動計画

令和4年度も,ESDにおいては,エネルギー環境教育,国際理解教育を柱とした体験的活動や探究活動を充実させていきたい。全教科・全領域にまたがるESDの実践を通して.PDCAサイクルを確立させながら,令和3年度の実践をさらに高めていくとともに令和4年度は、ESDでねらう資質・能力の系統性を意識して、取組を継続していく。身近な「ひと・もの・こと」を最大限活用できるよう,教師の活用力・指導力のブラッシュアップを図っていくとともに,それぞれの学年で、自分たちがしていることが共通の目標に向かっていることを意識させ、校内だけではなく校外にも提言させるなどSDG7・11の実現に向けて全校で取り組ませたい。