- ほっかいどうきょういくだいがくふぞくくしろぎむきょういくがっこう こうきかてい
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北海道教育大学附属釧路義務教育学校 後期課程
- Kushiro Compulsory Education School (Lower Secondary Level) of Hokkaido University of Education
- 種別義務教育学校または小中/小中高一貫校等 地区北海道・東北地区
- 主な活動分野減災・防災, 気候変動, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 健康, 食育
所在地 | 〒085-0805 北海道釧路市桜ケ岡7-12-2 |
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電話番号 | 0154-91-6857 |
ホームページ | https://www.hokkyodai.ac.jp/fuzoku_kus_chu/ |
加盟年 | 2018 |
2023年度活動報告
減災・防災, 環境, 国際理解, 平和, 持続可能な生産と消費, 貧困
【活動テーマ】
1)「防災合宿・防災イベント」の実施を通した「防災教育」の推進
2)「“届けよう、服のチカラ”プロジェクト」参画によるサステナビリティ活動
【ねらい】
本校では、これまでに教育活動の総合的な学習の時間と道徳、宿泊的行事を一体に捉えた平和教育を推進するなど、生徒の主体的な活動を中心に据え、ESDとSDGsの双方から考えた教育活動を推進してきた。その大きなねらいは、他人との関係性、社会との関係性を意識付けることにより「かかわり」「つながり」を尊重できる個人を育むことにある。また、中学生が主体的に取り組める活動として、ユニクロと連携し、難民地域への服の提供の取組を通して考える機会「服プロジェクト」にも継続的に参加している。これもSDGsの観点から、他者への意識や関係を考えることで、ESDを促進しようとするねらいをもっている。さらに、昨年度よりESDの一層の促進をねらい、地域のかかわりをもたせた「防災合宿・防災イベント」を実施してきた。
今年度もこれまで以上に、ユネスコスクールとしての活動の深化を目指した活動を推進することができた。
【活動内容】
今年度は大きく次の2つの取組を実施した。
1)「防災合宿・防災イベント」の実施を通した「防災教育」の推進
2)「“届けよう、服のチカラ”プロジェクト」参画によるサステナビリティ活動
<「防災合宿・防災イベント」の実施を通した「防災教育」の推進>
この取組はESDが取り上げる「防災」をカリキュラムの一つとして設定した行事である。第8学年で設定した取組は2つあり、7月には「防災合宿」を実施した。防災合宿は災害時等非常時において必要とされる行動や心構えを理解しながら、集団生活における他者との協調性などを身につけるために、宿泊を伴った行事である。9月には「防災イベント」を実施した。防災イベントは、有事の際の避難所の運営を「擬似的」に体験する学習である。イベント当日は、「防災合宿」で得た学びをもとに、生徒たち自らが、避難所づくりを行い、受付、誘導など自主的な運営を行ない、避難民として設定した地域の方やロールプレイを行う7年生を迎え入れる学習を行うことで、有事の際に必要な考え方や、防災・減災への意識を高めることができた。
<「“届けよう、服のチカラ”プロジェクト」参画によるサステナビリティ活動>
本校は2019年よりユニクロが推進しているサステナビリティ活動のひとつである「“届けよう、服のチカラ”プロジェクト」に継続して参画している。今年度も4月にプロジェクトチームを発足し、5月の出前授業を受けた上で本格的に子供服の回収活動を実施してきた。生徒によるプロジェクトチームでは、広報活動計画を立て、実際に近隣の施設への訪問、そして校内への呼びかけを行い、地域をはじめとする多くの方に対してSDGsの視点から持続可能な開発および持続可能なライフスタイルについて示し、古着収集の協力を得て、約2500枚の子供服を回収し、事業を終えることができた。活動を経て、本校の生徒自身がサステナビリティへの意識を高めることができたことはもちろんだが、地域や保護者に対してもサステナビリティへの意識を啓発できたことが大きな成果となった。
来年度の活動計画
4月 服プロジェクト活動開始(推進プロジェクトチーム結成)
5月 総合的な学習の時間「釧路マスタープラン」スタート
6月 服のプロジェクト出前授業
7月 服のプロジェクト地域への呼びかけ開始
防災合宿の実施(8年生)
9月 防災イベントの実施(7,8年生)
フェスティバル(学校祭)において地域より服の回収
10月 総合的な学習の時間「釧路マスタープラン」地域の方へ中間発表
12月 総合シンポジウム開催 地域への提案
1~3月 令和6年度の活動の振り返りとESDの視点を通した年間指導計画の見直し