• くまのちょうりつくまのひがしちゅうがっこう
  • 熊野町立熊野東中学校

  • Kumano Municipal Kumano Higashi Junior High School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野登録なし

所在地 〒731-4213 広島県安芸郡熊野町萩原1−23−1
電話番号 082-854-7111
ホームページ http://kuma7111.ec-net.jp/
加盟年 2013

2022年度活動報告

活動分野

減災・防災, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 平和, 福祉

本校は、「地域に信頼され,愛される美しい学校」を学校理念としています。

また、ユネスコスクールが重点的に取り組む「持続可能な開発および持続可能なライフスタイル」を「自分探し」、「異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重」を「地域調べ」をふるさと教育の推進「熊野でハッピーライフ」と称して、一層の愛着と誇りをもてるようにSDGsを考慮しつつ,地域の人との交流や地域での体験,地域や国際社会を素材として探究的な学習を行い,地域の活性化や,社会における自らの生き方を考えられる力の育成を目標とした。具体的には,学習のテーマを「熊野でハッピーライフ」とし,「自分にとっての幸せ」とは何だろうか,「生まれ育った熊野町での幸せ」とは何だろうかと生徒自身が考え,探究していくことで自らの生き方を考えさせる教育を行った。

最初に,一学年では,特別活動の時間で「自分探し」の内容として,「何のために勉強をするのか」を問いとし,三年生から勉強法を学びとした。続いて,将来の自分の生き方についての考えの興味を広げるために導入として,広島県が推奨しているイマココラボが運営している2030SDGsカードゲーム(Project Design制作)を活用した。「2030年に誰も取り残されない社会を実現するにはどうすれば良いか」を問いとし,興味と仕事とつなげ,ライフワークバランスをとるような生き方を考えた。その後,総合的な学習の時間で「地域学習」の内容として,地域の魅力を捉えるために,二年生が行った疑似職場体験でお客さん役を担ったことで,二年生の姿から働くことの意義を考えた。この体験から地域調査を行い,熊野町のガイドマップを作成し,地域の魅力や課題をまとめた。また,平成三十年の西日本豪雨災害から防災・減災について課題を見つけ,自衛隊を招聘し,体験活動を行った。

 

次に二学年では、総合的な学習の時間で,「地域学習」の内容として,事業を創り出すために必要なことを知るため,起業を支援する方に来ていただいた。そして,熊野町に必要な仕事について考える授業を行った。また,特別活動の時間で,「自分探し」の内容として,私たちが未来に伝えたいもの,守りたいものを,長崎修学旅行を踏まえ,平和の視点を取り入れ学習を行った。その学習として道徳科において,沖縄戦を題材とした授業を展開した。「これからあなた自身が,よりよく幸せに生きていくために,どんなことを大切にしていきますか」などの発問することで,平和学習に対して,多面的,多角的に思考させ,命の大切さについて考えさせた。さらに,疑似職場体験では,一年生をお客さんとして迎え,働くことの大変さを学んだ。その後,三学年と高校進学について交流したり,提案したりすることで,将来の自分自身の生き方を考える機会とした。

 

最後に三学年では、特別活動の時間で,「自分探し」の内容として上級学校調べを行い,自分の生き方と,どの学校で何が学べるのかをつなげることで将来を考えさせた。その後,総合的な学習の時間で,一学年でまとめた「地域学習」を振り返り,生まれ育った熊野町でのハッピーライフを考えるために,課題を発表した。生徒から,平成三十年の西日本豪雨災害で大きな被害を受けたことが提起されたことから,防災・減災について学んだり,高齢化の進んでいることから福祉について学んだ。また,二学年で実施した疑似企業体験を生かして,熊野町の魅力である主産業の「筆」をPRするために,自分たちの力でPRする活動を地域の企業や役場などと連携しながら行った。

来年度の活動計画

 

引き続き,SDGsの意識をもたせる。

生徒に,「熊野でハッピーライフ」を学習テーマに,“ふるさと熊野”に一層の愛着と誇りを持てる教育活動を推進していく。そのために,以下の取組を通して,深化させていきたいと考える。

・防災・減災を軸とした取組を進めるためにカリキュラムマネジメントを設定する。

・「働くこと」の取組を整理し,三年間を見通したキャリア教育を進める。

・全学年でSDGsを意識させるために,総合的な学習の時間の導入に生徒自身が主体的に課題を発見し,取り組むことができる活動にする。

過去の活動報告