• あいちけんりつかりやきたこうとうがっこう
  • 愛知県立刈谷北高等学校

  • Aichi Prefectural Kariyakita Senior High School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野登録なし

所在地 〒448-0846 愛知県刈谷市寺横町1-67
電話番号 0566-21-5107
ホームページ https://kariyakita-h.aichi-c.ed.jp/
加盟年 2013

2023年度活動報告

活動分野

気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, 持続可能な生産と消費, 貧困, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

愛知県立刈谷北高校は普通科と国際教養科の2学科であったが、今年度から国際教養科が国際探究科へと学科改編された。国際教養科・国際探究科を中心に国際理解教育を行っているが、「総合的な探究の時間」などを使って普通科でもSDGs教育を実施し、学校全体でユネスコスクールとしての学習活動を推進している。

2023年度から国際探究科が始まり、地元企業、大学に協力していただき、総合的な探究の時間の中でより探究に力を入れて活動を行った。またリモートでの講演を昨年度よりも充実したかたちで、全校生徒対象に実施することができた。そして、コロナ禍を経て、5年ぶりに同じユネスコスクールの姉妹校、韓国観光高校との対面での交流が実現した。

以下に2023年度に行った主な活動報告を掲載する。

1年生国際探究科では「総合的な探究の時間」において、自分たちの探究したい「問い」を立て、地元企業を訪問しSDGsの取り組みなどについてインタビューや見学をさせていただき、その後考察を深めながら探究活動を行った。写真は、12月の校内発表の様子。本校の教員に加え、地元大学の先生方、PTAの役員の方々をお招きし、12月までの探究活動のまとめと3学期の探究につながる発表会となった。

また、同じユネスコスクール同士である姉妹校の韓国観光高校と自分たちの探究活動の進捗をまとめた発表会を実施した。6月にはzoomを使ってオンラインでの交流授業を実施し、お互いの学校生活などについて意見交換を行った他、クリスマスカード、年賀状交換やプレゼント交換を行って交流を深めた。

 

 

2年生国際教養科では、学校設定科目である「国際理解」において、長崎への修学旅行・事前学習の一環として原爆や核兵器について学ぶ中で、核廃絶を進めるための団体を大学在学中に立ち上げたKNOW NUKES TOKYO創設者の中村涼香さんとオンラインで対談した。核兵器の現状についてレクチャーを受けた後、質疑応答や意見交換を行った。その後、中村さんとの対談の中で新たに得た視点である、「核兵器のない世界は平和なのか?」という問いについて、長崎現地での調査等を踏まえてさらに考察を深めた。

また、修学旅行で訪れた長崎では「ハウステンボス」にて「ハウステンボスが実施しているSDGsの取組」という講話を聞き、テーマパークであるハウステンボスがいかに持続可能な社会の実現に取り組んでいるのか学び、自分たちの知識を深めることにつながった。

 

 

今年度は様々な形で講演やワークショップなどを実施することができた。内容は以下の通りである。

5月26日 1年生国際探究科対象国際理解講座「ソーシャルデザインで持続可能な社会の実現を!」講師 上田壮一 氏

5月31日 2年生国際教養科国際理解講座「短歌入門」講師 鈴木竹志氏

7月14日 1年生国際探究科対象国際理解講座「『服・ファッション』から考える人権・環境」講師 佐藤友紀 氏

7月21日 1年生国際探究科対象1日異文化体験「国際協力体験談」(JICAにて)および「イスラム教徒の生活について」 講師 JICA地球案内人、サラクレシ好美

10月26日 全校対象国際理解講演「自分と世界を変える一歩」講師 中野貴行 氏(リモート)

普通科では主に1~3年生の「総合的な探究の時間」においてSDGs学習を行った。特に3年生では「世界遺産とSDGs」をテーマに歴史的知識などを交えて考察を行い、活動を動画にまとめて発表するなどユニークな取り組みも見られた。

来年度の活動計画

刈谷北高校は、今年度より国際教養科を改編して「国際探究科」が始まった。よりよい探究活動を行っていくためのカリキュラム開発を行うことできるよう昨年度まで計画をしてきたが、実際に進めていく中で反省点・改善点も多く見られた。それらを改善しながら、地元刈谷市の企業、大学など外部と連携しながら、実際に自分の身近にある課題について学びを深め、根拠をもって自分たちなりの解決策や結論などを探究活動を通して生徒自ら考えていけるようにしていきたい。

また、来年度には5年ぶりにユネスコスクールである韓国観光高校を本校生徒が訪問する形で計画している。交流を今後も進め、より一層中身の濃い交流授業を実施するほか、各種国際理解講演も、今年度、昨年度の反省を生かし、様々な形で生徒が学びや気づきを得る機会を提供できるように努力したい。

過去の活動報告