所在地 | 〒448-0846 愛知県刈谷市寺横町1-67 |
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電話番号 | 0566-21-5107 |
ホームページ | https://kariyakita-h.aichi-c.ed.jp/ |
加盟年 | 2013 |
2024年度活動報告
海洋, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 食育
本年度は姉妹校の韓国観光高校とオーストラリアマクレランカレッジとの交流が、特に大きな国際交流の活動機会となった。
昨年度は観光高校が本校を訪れたため、今年度は5年ぶりに韓国研修を実施し。本校代表生徒(25名)が観光高校を訪問した。お互いの出し物や記念品の交換の交流セレモニーや観光高校ならではの体験、昼食を一緒に食べるなど交流活動を通して、お互いの距離を縮め、理解を深めた。
また、この韓国研修では、京福宮、光化門広場、李舜臣記念館の訪問・見学や英語ガイドとのソウル市内研修、第一展望台を訪れた。最終日には臨津閣平和ゴンドラに乗り、DMZを眺めつつ平和について考えた。
9月には、マクレランカレッジの生徒(20名)が来校し、約一週間ホームステイや、日本の学校生活を体験した。ウェルカムセレモニーや、フェアウェルパーティー、部活動見学・体験などを生徒の運営により実施し、より生徒目線での交流を行うことが出来た。同窓会の協力やボランティアで着付け体験を手伝ってくださった方々、ホームステイを受け入れてくださった方々のおかげで、両校の生徒にとって充実した1週間となった。
また、上の二つの交流の機会に加えて、同じユネスコスクール同士である姉妹校の韓国観光高校と自分たちの探究活動の進捗をまとめた発表会を実施した。6月にはzoomを使ってオンラインでの交流授業を実施し、お互いの学校生活などについて意見交換を行った他、クリスマスカード、年賀状交換やプレゼント交換を行って交流を深めた。3月には、マクレランカレッジの生徒とzoomでの交流を実施する予定である。
10月には全校を対象に国際理解講演を行った。「宇宙を仕事の現場にして」という演題で、スペースデブリ(宇宙ゴミ)の回収に取り組むアストロスケールの創業者兼CEO、岡田光信氏にお話しいただいた。岡田氏は、宇宙環境や宇宙ビジネスに関する第一人者であり、国連から講演者として招待されるほどの専門家となっている。「夢は人に笑われるくらいがちょうどいい」と言い、夢を実現するための方程式は「実現=思考×行動」であると紹介してくださった。生徒が夢への一歩を踏み出すことを応援するような講演であった。
2年生国際探究科では、シンガポールへの海外研修を行った。TOYOTA TSUSHO Asia Pacific Pte. Ltdを訪問させていただき、海外で働くということについて、様々な角度からお話しいただいた。勤務される若手社員の方々との交流は、生徒の視野を広げ、感覚を刺激する貴重な機会となった。またシンガポール国立大学では、現地の大学生や卒業生との交流をした。お互いの文化・教育、探究の内容など、様々なテーマについて話し、こちらも貴重な体験となった。
3月には希望者を対象にした異文化理解研修(東京方面)を計画中である。インド文化体験や日本最大級のモスクの訪問、浅草散策、英語研修などを通して、日本の文化も含めて様々な文化について考え、理解を深める機会としたい。
今年度も様々な形で講演やワークショップなどを実施することができた。内容は以下の通りである。
5月23日(木)「世界に挑戦する探究人へ向けて―」
講師:辰野まどか 氏(一般社団法人 グローバル教育推進プロジェクト(GiFT)代表理事)
5月30日(木)「プラごみから考える環境と私たちの責任」
講師:佐藤 友紀(さとう ゆき)氏(認定NPO法人開発教育協会[DEAR] 副代表理事)
7月4日(木)「変わりゆく地球環境における社会的課題と企業の取り組み」
講師:内山 愉太(うちやま ゆた) 氏(神戸大学大学院人間発達環境学研究科助教)
7月23日(火)
「海外での体験談」 講師:地球案内人 後藤千明(JICA中部)
「イスラム教徒の生活について」 講師:サラ・クレシ好美(宗教法人名古屋イスラミックセンター名古屋モスク渉外担当理事、慶應義塾大学SFC研究所上席所員、早稲田大学人間総合研究センター招聘研究員)
10月10日(木)「宇宙を仕事の現場にして」
講師: 岡田光信(おかだみつのぶ)氏(株式会社アストロスケールホールディングス創業者兼CEO)
1月23日(木)「地球沸騰化時代、私たちは何をすべきか」
講師:杉山範子(すぎやまのりこ)氏(東海学園大学教育学部教授、名古屋大学大学院環境学研究科特任教授)
来年度の活動計画
昨年度から生徒の往来を伴う海外交流が再開し、より一層充実した国際理解・交流の場を作ることが出来ていると感じる。国際探究科の活動もあり、刈谷市役所、地元の企業との関わりも増えてきており、自分に身近な課題から国際社会の抱える問題まで主体性をもって考える機会が増えてきている。より「じぶんごと」として、一人一人が考えていけるよう、それぞれの交流、研修の機会などを振り返り、次年度も実施していきたいと考えている。
次年度は、観光高校が本校を訪問し、本校がオーストラリアマクレランカレッジを訪問する計画を始めている。生徒が主体性を高められる交流の機会とできるよう進めていきたい。