2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 人権, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費, 健康, 貧困, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

愛知県立刈谷北高校には普通科と国際教養科の2つの学科がある。また来年度から国際教養科が国際探究科へと学科改編される。

本校では、国際教養科を中心に国際理解教育を行っているが、「総合的な探究の時間」などを使って普通科でもSDGs教育を実施し、学校全体でユネスコスクールとしての学習活動を推進している。

2022年度も引き続きコロナ禍ではあったが、「世界遺産とSDGs」をテーマに世界遺産アカデミー主任研究員の宮澤光先生をお招きし講演をしていただいたり、リモートと対面を混ぜたハイブリッド型などもうまく活用して昨年度よりも充実した活動を、全校生徒対象に実施することができた。以下に2021年度に行った主な活動報告を掲載する。

1年生国際教養科では「総合的な探究の時間」において世界遺産とSDGsをテーマに探究学習を行った後、同じユネスコスクール同士である姉妹校の韓国観光高校とSDGsに関する発表会を実施した。6月にはzoomを使ってオンラインでの交流授業を実施し、お互いの学校生活などについて意見交換を行った他、クリスマスカード、年賀状交換やプレゼント交換を行って交流を深めた。

 

2年生国際教養科では、学校設定科目である「国際理解」において、「人権と差別」、「食と生活」、「フェアトレード」、「気候変動」、「エネルギー問題」などについてアクティブラーニングを実施した。「トヨタは日本を諦めつつある 豊田章男社長のメッセージ」「トヨタのタイ戦略はどうなるか 日本政府の然るべき人たちに「伝えたい」」などの記事を書いた池田直渡さんにzoomで話を伺うことができた。

 

また、修学旅行で訪れた長崎では「ハウステンボス」にて「ハウステンボスが実施しているSDGsの取組」という講話を聞き、テーマパークであるハウステンボスがいかに持続可能な社会の実現に取り組んでいるのか、グループワークを交えながら学ぶことができた。

 

今年度は様々な形で講演やワークショップなどを実施することができた。内容は以下の通りである。

5月26日 1年生国際教養科対象国際理解講座「グローバル人財ってなんだ?」講師 長野智帆 氏

5月31日 2年生国際教養科国際理解講座「短歌入門」講師 鈴木竹志氏

7月20日 1年生国際教養科対象1日異文化体験「国際協力体験談」(JICAにて)および「イスラム教徒の生活について」(リモート)

7月26日 全校生徒希望者、保護者希望者対象 ユネスコスクール講演「世界遺産とSDGs」講師 宮澤光氏

10月27日 全校対象国際理解講演「地球を守ろう!今私たちができること」講師 谷口たかひさ 氏(ハイブリッド)

普通科では主に1~3年生の「総合的な探究の時間」においてSDGs学習を行った。1年生ではSDGsについて基本的な知識を学び、2年生では人権問題や環境問題などについてグループごとに発表した。3年生では1年生の国際教養科と同じ「世界遺産とSDGs」をテーマに世界史の知識などを交えて考察を行った。

来年度の活動計画

刈谷北高校は、来年度より国際教養科を改編して「国際探究科」が始まる。現在国際教養科で行っている国際理解教育をさらに充実させ、よりよい探究活動を行っていくためのカリキュラム開発を行うことできるよう今年度計画をしてきた。地元刈谷市の企業、大学など外部と連携しながら、実際に自分の身近にある課題について学びを深め、根拠をもって自分たちなりの解決策や結論などを探究活動を通して生徒自ら考えていけるようにしていきたい。さらに深い探究へと繋がる令和6年度以降の活動につなげていきたい。

また、来年度には4年ぶりにユネスコスクールである韓国観光高校が本校を訪問する形で計画している。交流を今後も進め、より一層中身の濃い交流授業を実施するほか、各種国際理解講演も、今年度、昨年度の反省を生かし、様々な形で実現させることができたため、来年度もできるだけ生徒が学びや気づきを得る機会を提供できるように努力したい。