• けせんぬましりつからくわしょうがっこう
  • 気仙沼市立唐桑小学校

  • Kesennuma Municipal Karakuwa Elementary School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野登録なし

所在地 〒988-0533 宮城県気仙沼市唐桑町明戸208-6
電話番号 0226-32-3142
ホームページ http://www.kesennuma.ed.jp/karakuwa-syou
加盟年 2009

2023年度活動報告

活動分野

生物多様性, 海洋, 気候変動, 環境, 持続可能な生産と消費

本校は,「かしこく やさしく たくましく」を学校理念として,ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を視野に置きながら,主に,生物多様性,海洋,気候変動,環境,持続可能な生産と消費を題材に取り上げながらESDの推進を図り,「批判的に考える力」「未来像を予測して計画を立てる力」「コミュニケーションを行う力」「つながりを尊重する態度」の育成を重点に置いている。
具体的には,総合的な学習の時間において,3年生では「ワカメの養殖」,4~6年生では「カキの養殖」(4年生は「カキの種はさみ」「カキの温湯処理見学」,5年生は「カキの耳つり」,6年生は「カキむき」)の体験について,学校支援委員会(宮城県漁業協同組合唐桑支所並びに同青年部,唐桑公民館,海友会,PTA会長・副会長)の支援を得て,30年以上前から毎年活動している。東日本大震災後はしばらく活動できなかった時期もあるが,現在は,世代交代で若手のカキ漁師を中心に,子供たちへ貴重な体験を提供している。
さらに,特別の教育課程推進特例校(3年目)として「海と生きる探究活動」(3~6年生)の研究・実践を以下のテーマで取り組んだ。
3年生「唐桑の宝を知ろう」(海と関わる暮らしや歴史・文化)
4年生「唐桑のカキとカキ養殖のひみつを探ろう」(震災からの復興)
5年生「世界につながる海の『今』を探ろう」(海の環境の移り変わり)
6年生「自分たちの未来を考えよう」(環境資源を生かしたまちづくり)
どの学年の児童も,自分なりに立てた課題を自分事として捉え,地域の方や関係機関との関わりを持ちながら,意欲的に探究活動に取り組んだ。探究した内容や自分なりの考え・思いについては,海洋教育発表会「リアスサミットin唐桑」で,参観者に思う存分に伝えることが出来た様子だった。今年度で7回目となったが,開催回数を重ねるたびに,児童・地域・教職員のコミュニケーションや児童・地域・学校のつながりが確実に深まってきたと感じている。

海洋教育発表会「リアスサミットin唐桑」の様子

来年度の活動計画

特別の教育課程推進特例校(4年目)として,探究テーマに即した活動内容の深化・発展を図る。さらに,自分たちの学びを積極的に発信して外部からの評価を得ることで,より良い学びへとつなげていく。
具体的には,3~6年生の特別の教育課程「海と生きる探究活動」を中心に,以下の点に留意して,各学年の探究活動の充実を図る。
1 児童の多様な見方や考え方を育み,個々の探究に深まりを持たせる。
2 「海洋リテラシーfor気仙沼」を踏まえ,「気仙沼市海洋教育副読本」のより良い活用法を検証する。
3 児童に主体的・対話的な学びを身に付けさせる。

なお,総合的な学習の時間に扱う「ワカメ・カキ養殖体験」については来年度以降も継続して行う予定ではあるが,海水温の上昇などによって生育状況に影響が出てきているので,「気候変動」や「海の環境の変化」への課題も踏まえながら活動を進めたい。

過去の活動報告