• かんさいそうかこうとうがっこう
  • 関西創価高等学校

  • Kansai Soka Senior High School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野減災・防災, 気候変動, 環境, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等

所在地 〒576-0063 大阪府交野市寺3-20-1
電話番号 072-891-0011
ホームページ https://sites.google.com/soka.ed.jp/kansaicampus/
加盟年 2017

2025年度活動報告

活動分野

減災・防災, 気候変動, 環境, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等

本校は、1973年の開校以来、「他人の不幸の上に自分の幸福を築くことはしない」との平和の信条を堅持する世界市民の育成に取り組んできました。2017年よりユネスコスクールとなり、持続可能な開発のための教育(ESD)を通し、平和に貢献するグローバルリーダーとしての①使命感、②共感力、③問題解決への創造力の育成に力を注いできました。
そのため、ESDに関わる「環境・開発・人権・平和」の4分野を取り上げ、全校生徒が数人のチームに分かれ、地球的課題の解決方法を探るGRIT(Global Research & Inquiry Time) =総合的な探究の時間の実施と、大学教授や専門家による地球的課題を学ぶ基礎講座UP(University Partnership) クラス、グローバル・シチズンシップ・セミナー(Global Citizenship Seminar)の開催を行っています。
今年度も上記の取り組みを通じ、「創造性豊かな世界市民の育成に向けて『学び得た知識が人生の知恵として生きる学園』に!」を目標に掲げ、各種取組等が一人でも多くの生徒たちの高校生活の学びの原点になる活動を!と取り組みました。12月15日に国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区)で開催された全国高校生フォーラムには、代表生徒4人が 「21世紀をアフリカの世紀に(Make the 21st Century the Century of Africa)」をテーマにポスターセッション、プレゼンテーションを行いました。今回のフォーラムを通して、他校の高校生の発表内容からたくさんの良い刺激を受けることができ、学校を代表してどのような探究活動を発表していくか精査し、来年度以降の探究活動に活かしてまいります。

【GRIT(Global Research & Inquiry Time = 総合的な探究の時間)の取り組み 】
GRITにおいては「地球的課題のリサーチと探究」というテーマのもと、学年に応じた取り組みを行っている。
(高校1年)
・1年次は「環境・開発・人権・平和」の4分野に関わる地球的課題を提示して、学び考えるプログラムを中心としている。(インプット中心)
今年度は、昨年同様「気候変動」をメインテーマとする「不都合な真実」という気候変動に関するドキュメンタリー映画を視聴した上で、新たにグループで環境問題について探究し、ポスタープレゼンテーション発表を実施しました。
「開発」は「世界がもし50人の村だったら」を40人程度のクラスの生徒数に置きかえたプログラム、フェアトレードを学びながらの貿易ゲームを行い、「もっと世界を知り、人々がどんな生活を送っているのかを知りたい、学びたい」という探究心を養うことができました。
「人権」は自分たちの理想な町づくりをした後、その町が「世界人権宣言」や「子どもの権利条約」に則った街づくりができているかを検証するワークを行いました。さらには、「人権の社会モデル」と題して、様々な人権事例をもとに、問題を人権被害にあっている人々自体に求めるのではなく、その周りの環境などに求めることで、身近から実行できる人権の尊重・保護について学び合いました。
「平和」はAI兵器、核兵器に関しての最新事情について学び深めることができました。
また今年度も、これらの4分野に通底するであろう「構造的暴力」とは何か?といったことも学んだ上で、自分たちが身近にある構造的暴力を発見し、どの様にしたら解決できるのかということを考える中で、自分たちの生き方を見つめ直す授業も展開しました。
学年末は、地球的課題から離れ、リサーチや探究の方法を学び、自分たちの身近なリサーチクエスチョンについて、文献を基に調べて発表するプログラムを行う予定にしている。学年間交流を行い、2年生の活動でポスターセッションを通じて学習する予定にしています。

(高校2年)
・2年次は1年次に行った地球的課題の中でも、SDGsを中心としたリサーチクエスチョンを作成し、探究活動を進めます。そのリサーチクエスチョンを1年間深め続けて、学年末に後輩に1年生を対象にした発表会を行うプログラムを予定しています。(アウトプット中心に移行)1学期は「Our SDGs」をテーマに、身近な興味・関心からグループで協力しながら探究し、深めていく中で、新たな「問い」を見出すとともに、SDGsをより身近に感じらながら、グループでリサーチクエスチョンの仮説を立て、SDGsの取り組みに挑戦しました。
2学期は本年度もそのリサーチクエスチョンを深めるため、創価大学の教授陣に協力をいただき、オンラインでプレゼンテーションを行い、様々なアドバイスをいただく機会を設けました。また、各専門分野の人にインタビュー等を行うオンラインフィールドワークを、グループごとに実施しました。発表直前には、大学院生にも協力をいただき、発表の中身や方法などのレクチャーをしていただいた。最終的には3月に1年生に対しポスターセッションを開催し、自分たちの成果を後輩に伝える予定にしています。

(高校3年)
・3年次は「模擬国連」を通じ、『合意形成~自分の国も他の国も納得する解決策~』を目標に、合意形成を目標とするプログラムを学習しています。各クラスでグループごとに、担当国の大使となりその国の全国民の責任を担う立場に立ち、議題に従ってリサーチを行い、自国の現状、立場を明確にし、さらに問題の解決策「政策(クローズ)」を考える、という流れで学習を進めています。今年度は、「難民危機発生時における庇護希望者の人権保護」をテーマに、2クラス合同で20~30カ国の仮想国(1つの国に4名程度)に分かれ、国際課題に関するシミュレーションを行いました。活発な議論が交わされ、各人が世界の諸課題と国連の仕組みについて理解を深めることができました。

【グラウアースクールとの交流】

海外フィールドワークでアメリカを訪問した際、交流をしているグラウアースクールの生徒が来校。3日間にわたって本校生徒と交流しました。京都・大阪の観光地を一緒に巡り、授業にも参加。華道、箏曲などの日本文化体験等、両校の友好の絆をより強くすることができました。

【UP(University Partnership) クラス(大学教授や専門家による地球的課題を学ぶ基礎講座)の取り組み】
・1月 「SDGsの進捗とポストSDGs」
国連開発計画元駐日代表 近藤哲生氏(開発分野)
「私の外交官経験・平和提言に学ぶこと」
創価大学大学院国際平和学研究科客員教授 田中福一郎氏
・6月 「超高齢化社会」と「介護移民時代」をどう考えるか
京都大学 マリオ・ロペズ教授(人権分野)
・7月 「直観力を疑え!」「経済学の威力」経済学・統計学入門(連続講座)
国際通貨基金(IMF)エコノミスト 藤井大輔氏(開発分野)
・9月 「Beyond SDGs(SDGsとその先)」を考える~国際者愛は2030年以降をどのように捉えているか~
創価女子短期大学 青野健作准教授(開発分野)
・10月 「天文学の発展のために私のできること」
国立天文台 天文データセンター特任専門員 田中伸広氏(開発分野、教育分野)

【里山保全活動に参加】
交野市内で行われた竹林整備の「里山保全活動」に、本校の有志生徒が参加しました。

この活動は、地域のボランティア団体『みどりネット』の皆さまが中心となって進めているもので、今回も地域の方々と協力しながら、竹林の伐採や整備作業に取り組みました。
活動のはじめには、『みどりネット』の方から、「里山保全は、生物多様性を守り、地域の自然環境を次の世代へつなぐ大切な取り組みです」というお話をいただき、生徒たちはあらためてこの活動の意義を感じ取っていました。

【LC(Learning Cluster)の取り組み】
1学期では、「世界市民」「気候変動」「人権」をテーマに、ディスカッションやプレゼンテーションを通じて学びました。夏には、東京フィールドワークを実施し、「環境」「開発」「人権」「平和」の専門家とのセッションを通して理解を一層深めました。2学期には、1学期の学びを基にし、グループを編成して5つのリサーチを計画しました。また、定期的にカナダのゲルフ・ハンバー大学の学生やマレーシア創価学園の生徒たちとともに「世界市民性」をテーマとするオンラインディスカッションを実施しました。3学期には、海外フィールドワーク、小学校訪問、ゲルフ・ハンバー大学の来校を通して、研究の成果を発表する予定です。

【国内FW、海外FWの実施】
学校を離れ、国内外で探究活動を行うFWとしては、昨年度まで実施していた開発FW(4月実施、東北)、平和FW(7月実施、東京)、環境FW(7月実施、滋賀)、平和海外FW(4月実施アメリカ:CIF参加)に加えて、今年度から生徒が企画・提案し、行程づくりに関わったFW(地域復興をテーマとする愛媛FWと復興支援をテーマとする石川FW)を11月に実施し、トラブルなく大成功で終了した。

生徒が企画・提案から行程づくりまで関わる国内FWは、高校1年生の社会科教科「地理総合」の授業課題として取り組むことからスタートし、2学期末に高校1年生全体に向けて代表生徒が発表を行いました。その後、希望者を集めてブラッシュアップ委員会を結成し、冬休みから2月まで旅行会社のサポートを受けながら行程づくりを行います。今後、各委員会で作成した行程をプレゼンテーション発表する審査会を実施し、翌年度に実施する2つのFW案を決定する予定です。

【国際デーの取り組み】
・6月8日  世界海洋デー
大阪・関西万博の国連パビリオンにて開催される「ユネスコ・キャンパス海洋環境」のイベントについて校内でアピールを行い、7月21日に開催されたイベントには代表生徒4名が参加しました。

・6月14日 世界献血デー
2024年度に学校が青少年赤十字に加盟し、救護班やボランティア同好会と連携して段階的に赤十字に関連する活動を校内外で展開しています。昨年度に代表生徒がサマー献血スクールに参加・献血啓蒙活動について学んだ上で、本年度は学校内に献血車を導入し、多くの生徒・教職員が献血活動に参加できるよう学校全体にアピールしました。当日には生徒・教職員併せて100名以上が献血活動に関わりました。

来年度の活動計画

① 「環境・開発・人権・平和」に関わるGRIT(総合的な探究の時間)では、SDGs(持続可能な開発目標)の中からコアなテーマを見つけ、数名のチームで行う探究活動をさらに活発にしてまいります。恒例の3年生全員による学年模擬国連は継続して開催する予定です。GRITの集大成となり得る、価値あるものにしてまいります。

② UPクラスでは、新たな分野、新たな講師、新たな提携大学等を開拓し、参加者増を目指します。

③ フィールドワークをさらに充実させてまいります。授業とリンクさせ、生徒が企画・立案したフィールドワークを実施します。

④ 地元交野市の中高生とともに核廃絶署名、里山保全活動など、地域を意識した取り組みを行います。

⑤ 世界のユネスコスクールとのネットワークを活かす取り組みの1つとして、他校と交流・連携して「環境・開発・人権・平和」に係るイベントを開催します。

⑥ SDGs達成に向けた活動をさらに充実させてまいります。

過去の活動報告