• ぎふけんりつかかみはらこうとうがっこう
  • 岐阜県立各務原高等学校

  • Gifu Prefectural Kakamihara High School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野登録なし

所在地 〒504-8585 岐阜県各務原市蘇原新生町2-63
電話番号 058-383-1015
ホームページ https://school.gifu-net.ed.jp/kaku-hs/
加盟年 2017

2025年度活動報告

活動分野

文化多様性, 国際理解, 人権, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, その他の関連分野

本校は「地域社会や国際社会と自己の関わりを見出し、自己の在り方生き方を考え、自己効力感を高める」を活動テーマとし、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して、国際交流や地域交流のためのコミュニケーション能力の育成、世界や社会の問題に対する関心と知識の育成を目標とした。具体的には「①国際交流に係わる活動」、「②地域の魅力や課題を探究する活動」を行った。

①国際交流に係わる活動

◇ケンモア高校との姉妹校交流

令和7年7月26日から8月5日までの11日間、本校の生徒11名がオーストラリア・ブリスベンにある姉妹校ケンモア高校を訪問し、研修に参加した。ケンモア高校との交流事業は今年で36回目を迎え、本校は同校にとって最も歴史の長い姉妹校である。今回の訪問では、ケンモア高校の生徒宅にホームステイし、ホスト生徒と同じ授業を受講した。受け入れ家庭は、昨年度本校を訪問した生徒の家庭であったため、既に交流があり、より深い関係性を築くことができた。また、日本語を学ぶケンモア高校の生徒とも交流する機会があり、充実した国際交流となった。滞在中は授業に加え、オーストラリア固有の自然や芸術、スポーツ文化に触れる体験を通じて、多くを学ぶことができた。なお、令和8年度にはケンモア高校の生徒が本校を訪問し、ホームステイをしながら授業に参加する交流を予定している。

②地域の魅力や課題を探究する活動

本校は令和6年度から岐阜県よりCOREハイスクール事業の指定を受け、総合的な探究の時間を通して各務原市の魅力や課題について発見・解決するために、SDGsの観点を取り入れた学習活動に取り組んできた。また、各務原市役所と連携し、各務原市の「かかみがはらSDGsパートナー」の協力も得ながら、さまざまなテーマにわたって活動を行った。その代表例を以下に3点挙げる。

(1)少子化改善のためのプロジェクト

今年、各務原市の結婚相談所が、利用者の方がより一層増えるようにリニューアルした。そこで、将来的な少子化を改善するために、結婚相談所をもっと身近に感じてもらい、成婚率が上がることを目的とし、本校生徒がリニューアルされた結婚相談所の看板作製に取り組んだ。地元の「かかみがはらSDGsパートナー」である木材会社と連携し、生徒はスマートフォンのアプリを駆使しながらデザインを考えて作製した。また、SNSを利用して結婚相談所の内容を発信して広く周知できないかを考えて、市に提言をした。その結果、結婚相談所の登録者数もかなり増えており、今後の結果に期待している。

(2)子ども食堂の運営体験

地域の抱える課題として「保護者の負担軽減」、「子どもの居場所づくり」などが挙げられる。そこで、市内で子ども食堂を開かれている方にサポートをしていただき、子ども食堂の運営体験をした。SNS等を利用して、いつ子ども食堂が開かれるのかを周知し、担当者の方と食事のメニューを考え、それに対する費用も計算した。子どもと大人の値段を決めたうえで朝から買い物に行き、地域の方から頂いた野菜やお米を使いながら食事を作った。子ども食堂を1回開くだけでも多くの視点から考えることが必要だと分かり、生徒も教員もとても勉強になった。また、子ども食堂の利用者の方は食事をしながらさまざまな会話を通じてコミュニケーションをとっており、子どもだけでなく大人にとっても貴重な助け合いの場になっていることを感じた。今後も子ども食堂を維持し、地域のつながりを強くすることがとても重要だと考えた。

(3)各務原市立中央図書館の活性化

各務原市立中央図書館と連携し、図書の貸し出しを促す啓発ポスターを作成した。12月には「冬のおはなし会」と称し、クリスマス関係の絵本を中心とした子ども向けの読み聞かせのイベントも開いた。またスマートフォンやパソコンで電子図書を借りて読める「かかみがはら電子図書館」について地域の方々に向けた体験会を行った。体験会では電子図書館の利用方法を説明したり、スマートフォンの操作補助を行ったりして、読書の普及促進に努めることができた。

上記の活動などについて生徒はタブレット端末を活用してプレゼンテーション資料を作成し、本校生徒や各務原市役所の方に向けて成果発表会を行った。

来年度の活動計画

活動テーマ「地域や国際社会と自己との関わりの中で、自己の在り方生き方を考え、自己効力感を高める」

①SDGsの視点から地域の魅力や課題を探究する学習の推進及びその学習を通した地域貢献の継続

・1,2年生を中心に年間を通じて、主に「総合的な探究の時間」を利用して実施

②提携している海外の姉妹校との交流

・9月にオーストラリアのケンモア高校からの訪問を受け入れる予定

過去の活動報告