• ふくおかけんりつじょうなんこうとうがっこう
  • 福岡県立城南高等学校

  • Fukuoka Prefectural Jonan High School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野登録なし

所在地 〒814-0111 福岡県福岡市城南区茶山6-21-1
電話番号 092-831-0986
ホームページ http://jonan.fku.ed.jp/Default1.aspx
加盟年 2010

2022年度活動報告

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 持続可能な生産と消費, 健康

 

 

本校は「持続可能な社会の実現に貢献する科学技術人材育成」を活動テーマとして、ESDを持続可能な社会の実現に貢献する人材を育成する教育と捉え、ESDの実践を通して生徒の高い課題解決能力と協同的に学ぶ能力の育成を目標としている。

具体的には、教科横断的で組織的な教員間・生徒間・教員と生徒間の協働による授業改善を柱に、①探究活動・対話型学習活動に係る活動、②国際理解・国際交流に係る教育、③世界遺産に係る学習、④ボランティアに係る学習を例年行ってきたが、一昨年から続く新型コロナの影響で、まだ多くの活動を自粛・断念している状態である。

 

①探究活動・対話型学習活動に係る活動

本校では、「ESD探究」という名称で、生徒全員が文系・理系の垣根を越えて課題研究を行う時間を設けている。1年次には、来年度に本格的に行う課題研究の基礎となる活動を行っている。まず即興型ディベートやロジカンライティング、クリティカルシンキングを学んだ。また、SDGsの概略を知り、本校教員が複数のペアになりSDGsに関連した自分の考えを生徒に語る「クロストーク」や、協力いただいた地域企業等からのテーマに対する生徒の考えをプレゼンテーションする「地域探求活動」などを行った。その後、来年度の課題研究の課題設定の基礎となる、日常の疑問から問いを発見する活動を実施した。年度末にはその生徒が考えた問いを元に、学年全体を10グループに編成して、2年次の課題研究につなげる。

2年次の「ESD探求」では、生徒は文系・理系・所属クラスの枠を超えて、「傘」と呼ばれる10の大グループに分かれ、1年次に考えた問いから各自で発展させ設定した研究テーマについて、さらに小グループに分かれて活動する。各「傘」には複数の教員がつき、生徒間・教員間・生徒と教員間の協働で探究活動を進めている。研究テーマに関して複数回フィールドワークを実施し、研究の中間まとめを行い、12月に中間発表会を実施し、意見交換等をした。3学期は各自の研究内容を論文にまとめている。この論文をもとに3年次に研究発表会を実施する予定である。

3年次には、昨年度の課題研究の内容をポスターにまとめ、6月に研究発表会を実施した。本校体育館や3年教室を会場に各班5分程度の発表を行った。発表のまとめには、課題研究の内容とSDGsとの関連を考察したものが多くあった。1・2年生徒も、時間制限・人数制限をかけたが、発表を聞く機会を設けることができた。また、本校SSHの研究指導員の皆様にも参加いただいて発表した生徒に貴重な助言もいただけた。3年生は発表後各自の研究内容を論文に再度まとめ、論文集にまとめている。

 

② 他団体・地域等との連携に係る活動

昨年度から、九州大学大学院工学研究院附属環境工学研究教育センター主催の「うみつなぎふくおか」という活動に本校生徒の希望者が参加している。この活動は、九州の海や自然をフィールドに、持続可能な循環社会と海ごみ問題をテーマに、中高生が講座や現地調査等に参加して学んでいるものである。本校性も講座に参加し、複数回ビーチクリーン活動等に積極的に参加している。3月には今年度の活動内容をまとめ、全校生徒に向けて発表する予定である。

今年度から、福岡市科学館との連携も模索している。本校の生徒会組織である「SSHユネスコ委員会」のメンバーを中心に、福岡市科学館主催の会議や行事に参加協力を行っている。この活動についても、今年度の活動内容を3月に全校生徒に発表し共有する予定である。

 

③ 国際理解・国際交流に係る教育

国際理解教育の一環として毎年のように夏季休業中に全校生徒から選抜された10名が韓国の釜山長安高等学校等を訪問し、研修や交流を行ってきたが、一昨年度から実施を断念している。

 

④ 世界遺産に係る学習

本校SSH事業の一環として、例年夏季休業中に全校生徒から選抜された10名が世界遺産である屋久島を訪問し、自然観察やフィールドワークを行ってきたが、これも3年連続で実施を見送っている。

 

⑤ ボランティアに係る学習

本校の生徒会組織である「SSHユネスコ委員会」が、教員・生徒・保護者から提供いただいた不用品等を本校文化祭で販売するチャリティバザーも開催を自粛した。使い捨てコンタクトレンズの空ケース回収活動は継続中で、今年度で4年目を迎えた。

来年度の活動計画

「ESD探究」活動は本校SSH事業の目玉でもあり、来年度も継続予定である。九州大学と連携した「うみつなぎ」活動と福岡市科学館と連携した活動は今後も参加者を増やして継続していく。そのためにも、校内での広報活動だけでなく校外への広報も模索する。新型コロナ禍から少しずつ以前の状態に戻りつつあるので、3年前までは実施していた、海外の学校との国際交流・世界遺産の屋久島研修・校内でのチャリティ活動等は実施形式も見直し等しながら復活を目指したい。

過去の活動報告