- じゆうのもりがくえんちゅうがっこうこうとうがっこう
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自由の森学園中学校・高等学校
- Jiyunomori Gakuen Junior & Senior High School
- 種別中等教育学校または中高一貫校等 地区関東地区
- 主な活動分野生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, 貧困, エコパーク, ジオパーク, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)
所在地 | 〒357-8550 埼玉県飯能市小岩井613 |
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電話番号 | 042-972-3131 |
ホームページ | https://www.jiyunomori.ac.jp/ |
加盟年 | 2017 |
2023年度活動報告
生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, 貧困, エコパーク, ジオパーク, グローバル・シチズンシップ教育(GCED), その他の関連分野
本学園は「点数によらない評価、競争を廃した教育」を掲げ、それを求めて県内・県外を問わず様々な地域から生徒が通っているが、学園が立地する「飯能」の里山・森林地域の文化と環境に関わることで、自分の住む地域社会の持続可能なあり方、更には国際社会全体の持続可能性を考え、地球市民および平和と非暴力の文化、自立して行動する認識と姿勢を育てることを目標としている。また、異文化を学ぶ入り口として、高校の選択講座では、スペイン語、ドイツ語、フランス語、ポルトガル語、韓国語、中国語などの語学講座や、外国の文化そのものを学ぶ講座など開講している。韓国のサンマウル高校とは2014年より姉妹校提携を結び、毎年交換留学等を実施し、今年度はオンラインで現地と結び交流を重ね、2023年8月に韓国スタディーツアーを実施した。異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重について体験的に学んでいる。
自由の森学園がESDを教育実践の一つの柱としたのは、学園の立地する豊かな自然環境を基盤とした授業実践が蓄積されていたことが背景にあるが、同時に学園の理念そのものがESDの方向性に合致しているということがある。競争や序列をてことした教育を排し、人間のもつ好奇心や成長する意欲に立脚した学びを構築すべく自由の森学園は創立した。これまでの実践の多くは、外的な動機ではなく内発性を重視し、もともと人間に備わる自立する意欲に依拠した授業をつくりだす営みであった。
この志向性は、生徒の学びや生活だけではなく、開校当初から併設されている食堂の運営方針とも同一のものである。農薬や化学肥料を極力避けた食材を用い、添加物を使わない安全な食事の提供は、子どもたちの成長にとって欠かせないものと考え、創立以来食堂は直営としている。
https://www.jiyunomori.ac.jp/gakuen/teikei.php
2020年より、学園寮の重油ボイラーを木質バイオマスボイラーに切り替え、地域で出る産業端材(廃材木)をエネルギーとして利用し、地域と繋がり、生徒が環境について感じ、学べる場所の象徴として運用を始めた。
運用より2年を迎え、運用当初のいくつかの問題を乗り越え、今では木質ボイラーを見学に来校する方もいるほどになっている。
この木質バイオマスの利用、取り組みは、飯能木質バイオマスエネルギー協議会(http://hanno-biomass.com)との共同運用となっており、学校の枠組みを越えた地域の持続可能なエネルギー利用について発信する場になっていくことを期待している。特に2023年度は学外の学会(教育科学研究会全国大会)、研究会、団体等からの講演、出演依頼が増え、多くの場で取り組みについて普及する機会が増えたことが顕著であった。
また2020年に、公用車の1台、2021年にもう一台の公用車もBDF(再生天ぷら油)車両に切り替えた。学園内では「天ぷらカー」として広く知られ、校外学習やスタディーツアーなどは、その車両を使用し、カーボンニュートラル、持続可能な開発および持続可能な暮らしを目指している。
てんぷら油(BDF燃料)に関する取り組みでは、今年の体育祭、学園祭、音楽祭のすべての行事の音響機材で、てんぷら油(BDF燃料)発電機を用い、カーボンニュートラルな行事を行った。特に体育祭では、全校のテーマが「てんぷら」となり、会場の装飾もそれにちなんだものになった。
またこの活動には保護者にも協力していただき、来校時に使用済みてんぷら油を持参してもらい、呼びかけから油の回収までを生徒が中心となるプロジェクトが進行し、現在も活動している。
その活動は、複数のメディアに取り上げていただいた。https://miraimedia.asahi.com/school_01/
https://jiyunomori-nikki.blogspot.com/search?q=てんぷら
ESDに関する自由の森学園の学びを広く知っていただくために、アースデイ東京の実行委員にも参加し、毎年春に行われる、代々木公園でのアースデイ東京にブースを展開している。
https://jiyunomori-nikki.blogspot.com/search/label/アースデイ東京
このような取り組みを総合的に評価され、
2024年2月6日に開催された、脱炭素チャレンジカップ2024にて、本学園が文部科学大臣賞を受賞しました。
自由の森学園のESDに関する活動について
①中学では総合学習の時間に「森の時間」という名前を冠し、飯能地域全体を学ぶ場として様々な活動的な授業を行い、②高校では3年間で誰もが選択できる選択授業としてESDに関わる授業を多く開講している。また、③学内の食堂は、徹底した手作り、安全な食材の使用、地域の食材の使用にこだわっており、自分達の口に入るものがどう作られているかを知ることがESDの役目を果たしている。④公開教育研究会、学会等では、自由の森学園での ESDの始まりと、これまでのESDのあゆみについてや、ESD活動のより実践的な取り組みという位置付けのスタディーツアーに参加した生徒の声を聞く報告検討会を行なった。自由の森学園が「SDGs/ESDとどう向き合っているか」については、2021年のオンラインでの公開教育研究会で作成した動画内(https://youtu.be/ulXYTHiLiWQ)で、学園で取り組むSDGs/ESDについて紹介している。⑤再生可能電力やエネルギー等、経営・運営の側面からの活動があり、教育、食と生活、運営の3つの柱で活動を行なっているのが自由の森学園のESDの特徴である。
⑤については冒頭で紹介しているため、主に①から④に関する活動実績を以下に紹介する。
① 中学総合学習「森の時間」の活動
3年間のテーマ・カリキュラム
「稲作・地域のフィールドワーク ~そして林業・ナイトウォークへ。地域学びの集大成、沖縄修学旅行へ」
○1年次
1年次は、種もみまきをし、田んぼに苗を植え、稲を育てた。同時に、1年生、2年生が共に協力して行う異学年交流の場として、田んぼづくりに取り組んだ。収穫した米で餅をつく収穫祭を行った。飯能地域のフィールドワークから始め、竹寺、子の権現、龍崖山、高麗神社、巾着田等、地域の昔からの産業である「林業」に関係するものを発見することからスタートして、今後学園に隣接した人工林で間伐体験も行った。「林業」という産業の持つ持続可能性、そして一度自然に手を入れたらその後も手を入れ続ける必要があること、生物多様性などを学ぶ。木材を入間川に流し江戸に送っていた、筏師の営みを追体験をするナイトウォークの準備を始めている。卒業までに入間川と同じ距離の、74kmを歩き切ることを目標にしている。同時に、「自分のこと、他人のこと」「ひととひと」などをはじめに二次性徴に向けた性教育についても取り組んでいる。
○2年次
2年次には、1年間を通して田んぼでの米づくりを進めながら、江戸時代に木材を筏で流した川沿いを学校からスタートして名栗げんきプラザまで歩く約6時間、24kmのロングナイトウォークを行うことをメインとして準備を進めた。その過程で、「地域を歩くことで地域を知る」をテーマに、地元の小岩井地区、高麗神社、南高麗地域等を歩き、練習、準備を重ねた。ナイトウォークは山から伐り出した材木を筏にし、それに乗って名栗川を下った職人が帰りに実際に歩いた道のりの追体験でもある。夕方から夜間に歩くことでホタルやシカなど、山間地域ならではの野生生物に出会える体験となる。今年は、新型コロナの影響もおさまり、宿泊を伴う活動となったため、生徒にとっても感動的、印象的な活動となった。後期は、自分とは何か?多様な他者、自分の命、他人の命、性教育を取り組んだ。また、同時に3年次に行う行事である、修学旅行づくりが始まっている。
○3年次
3年次には、2年次に計画していたが降雪により実施できなかったナイトウォークを、3年次になって行った。名栗地区から学校までの区間を夕暮れ時から歩く、トワイライトウォークを実施した。
また、2年次の後期からつくり始めた修学旅行実施に向けた取り組みである。自由の森学園の修学旅行は、学校が決めたプラン等が決まっているわけではなく、これまでの「地域をよく見て、自分で歩き、考える活動」の延長、地続きの学びとして捉え、生徒がどんな沖縄に出会うか?出会いたいか?を自分たちでいくつかのコースを提案し、自分たちで決め旅をつくる修学旅行づくりになっている。自分の立っている足元が沖縄の地に変わった時、どんな出会いや学びをつくって行きたいかについて、半年以上かけてつくっている。今年は、沖縄の歴史に出会う(沖縄本島)、沖縄のひとに出会う・民泊(伊是名島)、沖縄の自然・文化と出会う(名護ヌーハの浜)の3コースが立ち上がった。修学旅行の後半は、ガマ(鍾乳洞)や基地、佐喜真美術館、ひめゆり資料館、平和祈念公園等を訪れる平和学習を行っている。授業のカリキュラムとして、修学旅行・沖縄を教材化し、日本語(国語)、英語、社会、音楽、体育、人間生活科(家庭科)、理科等の教科が横断的に沖縄に関する授業を実施し(下図参照)、約半年間の事前学習を行い出発している。旅を終えた後、下級生に向けた修学旅行報告会を行い、旅で出会った事、体験等を伝える機会をつくった。後期の終わりは、3年間のESDの取り組みを元に、生徒が様々なテーマについて探求し発表を行うテーマ学習に取り組んでいる。
https://jiyunomori-nikki.blogspot.com/search/label/ESD中学修学旅行沖縄
https://jiyunomori-nikki.blogspot.com/search/label/ESD%20中学森の時間
② 高校での選択授業の活動
○小岩井生態学(理科)
理科・生物学的な視点で、飯能地域の森林、農地、市街地を含む空間の生態系を調査、データ収集を行った。自然環境の再生や保全、生物多様性、外来生物、持続的な資源管理について学び、発信することを目指す。今年も、生きものにひたすら出会うスタディーツアーin西表島を計画し、10月の7泊8日間実施し、亜熱帯の自然にどっぷりと浸かった。
https://jiyunomori-nikki.blogspot.com/search/label/ESD%20小岩井生態学%EF%BC%88地域生態学%EF%BC%89
○林業講座(総合)
学園周辺の民有林を借りて間伐などの作業を中心に、森林とその生態系、産業としての林業に関する諸問題を学ぶ講座である。自然科学、社会科学、労働、地域という4つの視角で森林を考えることを目指した。今年も、7月に3泊4日の白神山地スタディーツアーを行なった。期間中、全日野営をし普段関東では出会わないブナの原生林に囲まれる貴重な経験となった。
https://jiyunomori-nikki.blogspot.com/search/label/ESD%20林業講座
○サステナ・ラボ(総合)
ところで、Sustainableって、どういうことだろう?自分の生活とどう関係しているのだろう?自分に何ができるのだろう?
そんな疑問をスタートとして、この講座では①社会·世界でおこっている様々な課題を構造的に学ぶ②“Sustainable”な社会の実現に向けて、知識や想いの共有にとどまらず、実際に行動を起こしていくというテーマのもと、「わたしを、わたし達の学校を、地域を、社会を変える」小さな挑戦を重ねている。ワークショップ、ゲストを招いてのお話、見学·体験、スタディツアー、そして協働活動を通して考え深め、発信している。
https://jiyunomori-nikki.blogspot.com/search/label/ESD%20サステナ・ラボ
○ベンチをつくる(木工 美術)
中禅寺湖にあるホテルの庭で風倒木となった木を預かり、それを製材しベンチにつくり変え、また元の森に返しゆっくりと朽ちていく。朽ちゆく木にもう一度、人が触れ合う時間と場所をつくりだし繋げる講座。
https://jiyunomori-nikki.blogspot.com/search?q=ベンチ
○環境学(公民科)
核燃料再処理工場(青森)・山葵沢地熱発電所(秋田)などを訪問し、エネルギーの観点から、日本と世界の環境について学ぶ講座である。校内にキエーロを設置し、学園食堂で出た生ごみ等を処理し、体験的に学んでいる。
https://jiyunomori-nikki.blogspot.com/search/label/ESD%20環境学
○韓国講座(総合)
韓国は日本に距離的にも一番近くにある外国です。共通する文化や歴史もあり、違う文化もあります。韓国の高校生と仲良くなるために、毎年夏休み、終戦の日を挟んだ1週間、韓国にスタディーツアーに行いました。ZOOMを利用し事前に交流を重ね、韓国スタディーツアーを実施することができました。都内のコリアンタウンでの研修、宿泊をともなった県外研修も行いました。1月には、韓国サンマウル高校の生徒を受け入れる交換留学を行いました。
https://jiyunomori-nikki.blogspot.com/search/label/ESD%20韓国講座
○飯能地域研究(公民科)
飯能市を調査し、更にそれを外部に向かって発信することを目標とする講座。今年度は『ロゲイニング』というゲーム形式を用いたツアーを生徒が企画し、子供から大人までを招いて飯能の町を知ってもらう機会である。夏と冬の年2回行った。飯能市が企画をして、飯能市の魅力を伝えるプランを公募する「プランニングコンテスト」に参加し、その活動は地域の新聞にも掲載された。
https://jiyunomori-nikki.blogspot.com/2019/01/blog-post_69.html
○福祉の現場へ(公民)
福祉施設でのボランティア活動や岩手県釜石市の仮設住宅、学園食堂と関わりのあった福島の農家さんのところへのボランティア、スタディーツアーを行った。
https://jiyunomori-nikki.blogspot.com/search/label/ESD%20福祉の現場へ
○タネ(理科)
近年出回っている「F1品種」と「固定種」の違いを学び、「固定種」の種から大根、ナス、トマトなどを育てる。固定種からは継続的にタネが収穫でき、そのタネが次年度の講座の教材となる。地域の畑をお借りし、体験的に学んでいる。収穫した野菜は、学園食堂に出荷し、食堂の食材となっている。
https://jiyunomori-nikki.blogspot.com/search/label/ESD%20タネ
○皮から革へ(総合)
飯能市では、年間約200頭のシカ、イノシシ等が有害駆除として殺処分されています。お肉は狩猟者が食べますが、皮は焼却処分や埋められたりしています。皮を革へと加工してブックカバーやペンたてなどの道具に加工します。捨てられている皮の有効活用を考えたり、害獣の問題について考えています。
○東北と復興(地理、現代社会)
改めて「復興」とは何かということを1年かけてともに考えている。災害後の時期によって「復興」の形は変わります。「復興」のために必要なことは何か、自分達に出来ることは何か、ということを探っていく経験を通して、自分たちの身の回りの困っている人や困っていることにも目を向け、現地に出かけます。
https://jiyunomori-nikki.blogspot.com/search/label/ESD%20東北と復興
○ワールド・ピース・ラボ(公民)
○日本の芸能(体育)
高校3年生日本の芸能では、昨年高校2年生の必修体育の授業で踊った岩崎鬼剣舞(一番庭)の授業の中ではできなかったデコ踊り、引っ込みに取り組み、岩崎鬼剣舞の一番庭を全て通して踊れるようになり、新たにもう一つ岩崎鬼剣舞の演目に取り組んでいる。 また、夏休みの期間を利用して、日本三大盆踊りの一つ、郡上踊りの地、岐阜県郡上八幡を訪れ、日本の芸能を生で体験しました。
https://jiyunomori-nikki.blogspot.com/search/label/選択日本の芸能
③ 学園食堂の活動
食事に使う全ての出汁は、毎日早朝から昆布から煮出したり、パンは小麦粉を捏ねて食堂内で焼くほど、すべての食事を徹底して手作りしている。食生活部の取り組みは、これまでにもメディアに取り上げられている。最近では講談社からレシピをまとめた本が出版されている。
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000320016
減農薬の野菜、抗生物質を使用しない食肉の使用、地域の食材の使用にもこだわり、また生ごみは敷地内のコンポテストで完全処理して選択講座の農業等で使用している。また、食堂で使用済みの天ぷら油は、食堂内で使う石鹸やBDF車両に用いている。
https://jiyunomori-nikki.blogspot.com/search/label/ESD%20食生活
④自由の森学園での ESDの始まりと、これまでのESDのあゆみについて
埼玉県飯能市に1985年に開校した自由の森学園中学高等学校。独自の教育理念をもち、豊かな自然環境を活かした環境教育を積極的に実践してきました。2017年にユネスコスクールに加盟を認められました。
開校以来、毎年秋に公開教育研究会を開催し、教育研究者や市民の方々を学園に招き学園の教育を開き、研究研鑽を積んで参りました。今年度は、自由の森学園での ESDの始まりと、これまでのESDのあゆみについて、自由の森学園のESD活動の相関図、ESD活動の実践的取り組みの場であるスタディーツアーに参加した生徒の声を聞きながら、報告と検討を行いました。
特に2023年度は学外の学会(教育科学研究会全国大会)、研究会、団体等からの講演、出演依頼が増え、多くの場で取り組みについて普及する機会が増えたことが顕著であった。
今年度の成果は、これまでの活動を視覚で捉えられるように、相関図を作成できたことである。(下図参照)
自由の森学園のESD活動の今後の課題については、それぞれの学年や講座が意欲的な実践を展開しているものの、相互の連携が薄く、相互連携の弱さがある。個々の教員、それぞれの教科の試行的な実践はあるので、各々の活動が見える必要があると考えた。来年度も引き続き課題としたい。
「自由の森学園は、SDGs/ESDとどう向き合っているか」(2021年配信)をテーマについて動画で配信中です。学園が行っている実践の紹介や、実践家との対話など多角的にご覧いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=ulXYTHiLiWQ
来年度の活動計画
来年度の活動計画
今年は昨年より活動の制限が緩和されたこともあり、コロナ禍以前に近いような体験、経験を生徒たちと工夫しながら実践することができた。昨年の制約の中で生まれたアイディア、工夫も生かし、これまで以上に充実した実践になったものもあった。また、中学では沖縄本島への修学旅行、高校では宿泊をともなう遠方(海外を含む)、長期のスタディーツアーも実施することができた。実施には細心の配慮を必要とする難しい運営となったが、それに参加した生徒たちの変化を目の当たりにし、事前に学びを深め、旅や体験を通して自分の立ち位置を変化させる学びの実践、「think globally, act locally」を実感することができた。来年度は、それらのことも踏まえ、日常でのESD、制限していたスタディーツアーを立ち上げ、新たな実践を探求していきたい。しかし昨年も断念した、マレーシア・ボルネオでの海外スタディーツアーは、現地の見学予定の治安悪化の影響もあり、いまだに先行き不透明なままである。現地のユネスコスクールのアーメダシャー高校とは今も定期的に連絡を取りつつ、開催までの準備をゆっくりと進めているところである。また、20年ほど前から隔年で開催していた、カナダへ2週間滞在する、「Study abroad」スタディーツアーについても、慎重に準備を進めているところである。
https://www.jiyunomori.ac.jp/gakuen/taiken/taiken_vol2.php