- じゆうのもりがくえんちゅうがっこうこうとうがっこう
-
自由の森学園中学校・高等学校
- Jiyunomori Gakuen Junior & Senior High School
- 種別中等教育学校または中高一貫校等 地区関東地区
- 主な活動分野生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, 貧困, エコパーク, ジオパーク, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)
自由の森学園遠景
| 所在地 | 〒357-8550 埼玉県飯能市小岩井613 |
|---|---|
| 電話番号 | 042-972-3131 |
| ホームページ | https://www.jiyunomori.ac.jp/ |
| 加盟年 | 2017 |
2025年度活動報告
生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, 貧困, エコパーク, ジオパーク, グローバル・シチズンシップ教育(GCED), その他の関連分野
目標および内容:
地球環境の問題と地域や学園の課題、そして自分自身をつながりとして認識し、自らの行動によって解決していく体験をすること。
自由の森学園のESDの構造は大きく教育実践と学園経営の二本立てになっている。前者の教育実践面は、「中学ESD総合 森の時間」や高校選択授業などを軸に展開されるものであるが、それ以外に生徒の自主的な活動(サステナ委員会)も含まれる。
大切にしている事:
1. 日本と世界で起きていることは、他人事ではなく自分たちにつながっている問題だという認識をつくること。このことは、気候変動問題だけではなく、平和や貧困などの世界的な課題全てに共通する要素である。時間や空間が隔たった人々への想像力、共感が必要であり、ここを耕すことと正しい知識は両輪である。
2. また、誰かがやるのではなく自分(たち)が行動するという姿勢の形成。
3. 可能な限り現場におもむき、目で見、話を聞き体験的に学習すること。
4. 生徒たちに対する教育実践とともに、学園が具体的に脱炭素等のESDに取り組むことが、教育を実のあるものとしていく重要な鍵である。地球環境の未来を子どもたちに託すのではなく、今真剣に大人(学園)が取り組むことが、タテマエとしての環境教育を脱し、未来を構築するパワーとなると考える。多大な投資をしなくても経営的なバランスを保ちつつ脱炭素に舵を切れるという経営実践は、国際的な脱炭素目標が実現可能であることを実証してしている。
教育機関の脱炭素経営は、単なる経営方針ではなく教育・ESDの実践でもあると考える。
自由の森学園の概況について
本学園は「点数によらない評価、競争を廃した教育」を掲げ、対話と思考、表現を重視した授業づくりを軸とした教育実践を創出するため1985年に開校しました。
独自の教科カリキュラムと授業、芸術・表現の教育の重視、生徒主体の学校行事、高校における100講座の選択授業などが特徴です。前後期に手渡される「学習の記録」は各教科全て文章による記述で作成されています。
そのような学びを求めて県内・県外を問わず様々な地域から約900名の生徒が通っている(うち160名が寮生)が、学園が立地する「飯能」の里山・森林地域の文化と環境に関わることで、自分の住む地域社会の持続可能なあり方について体験的に学んでいます。更には国際社会全体の持続可能性を考え、地球市民および平和と非暴力の文化、自立して行動する認識と姿勢を育てることを目標としています。また、異文化を学ぶ入り口として、高校の選択講座では、スペイン語、ドイツ語、フランス語、ポルトガル語、韓国語、中国語などの語学講座や、外国の文化そのものを学ぶ韓国講座、イタリア語ディクション講座など開講しています。
海外研修プログラムも実施しており、2014年より姉妹校提携を結んだ韓国のサンマウル高校へ8月に韓国へ留学し、1月に生徒を受け入れる交換留学等を実施しました。また、英語科の選択授業では8月にカナダでの留学を実施している(各年開催)。異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重について体験的に学んでいます。
自由の森学園がESDを教育実践の一つの柱としたのは、学園の立地する豊かな自然環境を基盤とした授業実践が蓄積されていたことが背景にあるが、同時に学園の理念そのものがESDの方向性に合致しているということがある。競争や序列をてことした教育を排し、人間のもつ好奇心や成長する意欲に立脚した学びを構築すべく自由の森学園は創立した。これまでの実践の多くは、外的な動機ではなく内発性を重視し、もともと人間に備わる自立する意欲に依拠した授業をつくりだす営みであった。
この志向性は、生徒の学びや生活だけではなく、開校当初から併設されている食堂の運営方針とも同一のものである。農薬や化学肥料を極力避けた食材を用い、添加物を使わない安全な食事の提供は、子どもたちの成長にとって欠かせないものと考え、創立以来食堂は直営としている。
2020年より、学園寮の重油ボイラーを木質バイオマスボイラーに切り替え、地域で出る産業端材(廃材木)をエネルギーとして利用し、地域と繋がり、生徒が環境について感じ、学べる場所の象徴として運用を始めた。
運用より5年を迎え、運用当初のいくつかの問題を乗り越え、今では木質ボイラーを見学に来校する方もいるほどになっている。この木質バイオマスの利用、取り組みは、飯能木質バイオマスエネルギー協議会(http://hanno-biomass.com)との共同運用となっており、学校の枠組みを越えた地域の持続可能なエネルギー利用について発信する場になっていくことを期待している。特に近年は学外の学会(教育科学研究会全国大会)、研究会、団体等からの講演、出演依頼が増えたのはこれまでの報告の通りだが、今年は生徒と共に講演に行き、多くの場で取り組みについて発表、普及する機会が増えた。また、授業内で学園のエネルギー・脱炭素に関する特別講義が定期的に複数の学年で行われるようになった。対外的な活動としては、アースデイ東京への参加がある。今年は、戦後80周年ということもあり、代々木公園の野外ステージで約100名の生徒が「ヒロシマのある国で」を合唱しグランドフィナーレを締め括った。
また、昨年と大きく違うところは、学園のさまざまな環境について考える生徒組織のサステナ委員会が4月に発足したことである。これまでも、天ぷら油をあつめる生徒の有志活動はあったが、それ関わる生徒を中心に有志活動から生徒の委員会活動として昇華したことである。活動は学園内だけではなく、地元の小岩井自治会のお祭りにも呼ばれ、サステナ委員会でブースを出し、ちいさな発電所を開設した。その際に、地元の方々と生徒たちが地元の未来をつくるために協力していく協議がはじまった。

廃棄される天ぷら油を頂き、活動を紹介しに行った時の様子

地元の飯能第二小学校の運動会で出し物として太鼓の公演をした様子

エネルギー・脱炭素に関する講義 バイオマスボイラー見学 自由の森学園内
また、2台の公用車をBDF(再生天ぷら油)車両に切り替えた。
学園内では「天ぷらカー」として広く知られ、校外学習やスタディーツアーなどは、その車両を使用し、カーボンニュートラル、持続可能な開発および持続可能な暮らしを目指している。

ワカーズコープさんと生徒による天ぷら油の回収

学園祭に出展したサステナ委員会のブースの様子。

天ぷらカーをサステナ委員会の生徒が維持管理をしている様子。

BDF燃料を生徒が天ぷらカーに給油する様子
てんぷら油(BDF燃料)に関する取り組みでは、今年の体育祭、学園祭、音楽祭のすべての行事の音響機材で、てんぷら油(BDF燃料)発電機を用い、カーボンニュートラルな行事を行った。

天ぷら油(BDF)発電機で体育祭を運営する様子
またこの活動には保護者や地域の方々にも協力していただき、来校時に使用済みてんぷら油を持参してもらい、呼びかけから油の回収までを生徒が中心となるプロジェクトが進行し、現在も活動している。2024年度は、431Lの使用済みてんぷら油を回収した。
昨年の11月の公開教育研究会では、その取り組みについての分科会を立ち上げ、学園内外の方へこれまでの成果を報告した。
https://jiyunomori-nikki.blogspot.com/2024/11/blog-post_28.html
その活動は、複数のメディア(朝日新聞SDGs ACTION!、飯能日高ケーブルTV等)に取り上げていただいた(昨年度)。
https://miraimedia.asahi.com/school_01/
https://jiyunomori-nikki.blogspot.com/search?q=てんぷら
今年度も、いくつかのメディアに取り上げていただいた。詳細は後述。
ESDに関する自由の森学園の学びを広く知っていただくために、国際デーのひとつである、(マザーアースデイ)アースデイ東京の実行委員として2014年から参加し、毎年春に行われる、代々木公園でのアースデイ東京にブースを展開している。
毎年生徒が多数参加し、持続可能な社会を目指す次世代の若者たち中学生、高校生とアースデイに参加してくれた方々との交流がその場で始まるのが興味深い。

自由の森学園 アースデイ東京のブースの様子
今年は特に、アースデイ東京がカーボンニュートラルなアースデイを運営しようという計画があり、本学園が行なっている天ぷら油を集める仕組みをモデルとし、SNSを利用し学園の生徒が中心になって呼びかけを行ったことや、脱炭素社会への取り組みについて、社会の皆様へ働きかけるひとつとなった。
また、アースデイ東京2025では、戦後80年、広島・長崎、核廃絶をテーマにしていたこともあり、代々木公園のメインステージで、「青空」と「ヒロシマのある国で」を合唱し最終日のエンディングを飾ることができた。

自由の森学園 アースデイ東京 フィナーレでの合唱
https://jiyunomori-nikki.blogspot.com/search/label/アースデイ東京
学園として、学びをつくるだけでなく、実際の行動としてマレーシア・ボルネオ島の自然保護について金銭的な寄付を行う取り組みをBCTJ(ボルネオトラストジャパン)を通じて行なっている。校内の1台の自販機で飲み物を買うだけで、だれでも気軽に生物多様性保全活動に貢献できるユニークな支援、「恩返しプロジェクト」の自販機を2018年より導入。責任あるパーム油、RSPOに関する授業も行なっている。

ボルネオトラストジャパン恩返しプロジェクトの自販機を設置しています
このような取り組みを総合的に評価され、他の模範となる環境保全の取り組み等を行う団体を埼玉県知事が表彰を行う、2025年の彩の国埼玉環境大賞において、優秀賞を受賞しました。
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0501/news/page/news2026013001.html
また、約5年に一度活動について評価・助言をいただける、ユネスコスクール加盟校の定期レビュー評価では、11の項目全てと、総合評価において最高評価をいただき、丁寧な講評をいただいた。
https://www.jiyunomori.ac.jp/gakuen/info_detail.php?id=20260128162341
昨年にはなるが、2024年2月6日に開催された、脱炭素チャレンジカップ2024にて、本学園が文部科学大臣賞を受賞しました。
脱炭素を目指した活動を行う学校・団体・企業・自治体などを表彰する全国大会 脱炭素チャレンジカップ2024 にて、本学園の取り組みが文部科学大臣賞(社会活動分野)を受賞しました。

脱炭素チャレンジカップ2024で、文部科学大臣賞を受賞しました。
自由の森学園のESDに関する活動について
①中学では総合学習の時間に、ESD総合「 森の時間」という名前を冠し、飯能地域全体を学ぶ場として様々な活動的な授業を行い、②高校では3年間で誰もが選択できる選択授業としてESDに関わる授業を多く開講している。また、③学内の食堂は、徹底した手作り、安全な食材の使用、地域の食材の使用にこだわっており、自分達の口に入るものがどう作られているかを知ることがESDの役目を果たしている。④公開教育研究会、学会等では、自由の森学園での ESD選択講座スタディーツアーの始まりと、これまでのあゆみについて分科会を立ち上げ、ESDスタディーツアーに複数参加した生徒をゲストに招き報告検討会を行なった。自由の森学園が「SDGs/ESDとどう向き合っているか」については、2021年のオンラインでの公開教育研究会で作成した動画内(https://youtu.be/ulXYTHiLiWQ)で、学園で取り組むSDGs/ESDについて紹介している。⑤天ぷら油を回収する有志活動から、学校全体のさまざまな環境について取り組みを行うサステナ委員会が、2025年度4月に、生徒代表が教職員会議に提案し正式に設立されました。設立後、天ぷら油回収プロジェクトや、節電プロジェクトなどを全校に呼びかけ、精力的に活動を続けている。⑥再生可能電力やエネルギー等、経営・運営の側面からの活動があり、教育、食と生活、運営の3つの柱で活動を行なっているのが自由の森学園のESDの特徴である。
⑥については冒頭で紹介しているため、主に①から⑤に関する活動実績を以下に紹介する。
① 中学 ESD総合「森の時間」の活動 (総合的な学習の時間)
https://jiyunomori-nikki.blogspot.com/search/label/ESD%20中学森の時間
ー 入学から卒業まで ー 3年間のテーマ・カリキュラム
「稲作・地域の学びフィールドワーク ~ そして林業・ナイトウォークへ。地域学びの集大成、地続きの学びとして沖縄修学旅行へ」
○1年次
1年次は、種もみまきをし、田んぼに苗を植え、稲を育てた。同時に、1年生、2年生が共に協力して行う異学年交流の場として、田んぼづくりに取り組んだ。収穫した米で餅をつく収穫祭を行った。飯能地域のフィールドワークから始め、さわらびの湯、もくねん工房、柏木山等、地域の昔からの産業である「林業」に関係するものを発見することからスタートして、今後学園に隣接した人工林で間伐体験も行う。「林業」という産業の持つ持続可能性、そして一度自然に手を入れたらその後も手を入れ続ける必要があること、生物多様性などを学ぶ。木材を入間川に流し江戸に送っていた、筏師の営みを追体験をするナイトウォークの準備がまもなく始まる。同時に、「自分のこと、他人のこと」「ひととひと」などをはじめに二次性徴に向けた性教育を通し多様性についても取り組んでいる。

自由の森学園中学校の田んぼづくり しろかき
○2年次
2年次には、1年間を通して田んぼでの米づくりを進めながら、江戸時代に木材を筏で流した川沿い名栗名郷ふるさと会館からスタートして自由の森まで歩く約6時間、20kmのロングトワイライトウォークを行うことをメインとして準備を進めている。その過程で、「地域を歩くことで地域を知る」をテーマに、地元の小岩井地区、南高麗地域等を歩き、練習、準備を重ねた。トワイライトウォークは山から伐り出した材木を筏にし、それに乗って名栗川を下った職人が帰りに実際に歩いた道のりの追体験でもある。夕方から夜間に歩くことでシカなど、山間地域ならではの野生生物に出会える体験となる。生徒にとっても感動的、印象的な活動となった。7月には、秩父において自分たちで旅・生活をつくることを目的に、1泊2日のキャンプを行った。後期は、自分とは何か?多様な他者、自分の命、他人の命、性教育を取り組んだ。また、同時に3年次に行う行事である、修学旅行づくりが始まっている。

自由の森学園中学校 田んぼづくり 脱穀

自由の森学園中学校 筏師ナイトウォーク 名栗の山を歩く(昨年の様子 今年度は年度末に開催予定)
○3年次
また、2年次の後期からつくり始めた修学旅行実施に向けた取り組みである。自由の森学園の修学旅行は、学校が決めたプラン等が決まっているわけではなく、これまでの「地域をよく見て、自分で歩き、考える活動。私たちの地域。」の延長、地続きの学びとして捉え、生徒がどんな沖縄に出会うか?出会いたいか?を自分たちでいくつかのコースを提案し、自分たちで決め、旅をつくる修学旅行づくりになっている。今の自分が立っている足元が、沖縄の地に変わった時、どんな出会いや学びをつくって行きたいかについて、半年以上かけてつくっている。今年は、沖縄の海・文化に出会う(座間味島)、沖縄のひとに出会う・民泊(伊是名島)、沖縄の自然・文化と出会う(名護ヌーハの浜)の3コースが立ち上がった。修学旅行の後半は、ガマ(鍾乳洞)や基地、佐喜眞美術館、ひめゆり資料館、平和祈念公園等を訪れる平和学習を行っている。
森の時間(総合)だけでなく、授業のカリキュラムとして、教科授業ともタイアップし、修学旅行・沖縄を教材化している。日本語(国語)、英語、数学、社会、音楽、体育、人間生活科(家庭科)、理科等の8教科が横断的に沖縄に関する授業を実施し(下図参照)、約半年間の事前学習を行ったのちに出発している。旅を終えた後、下級生に向けた修学旅行報告会を行い、旅で出会った事、体験等を伝える機会をつくった。
後期の終わりは、3年間のESDの取り組みを元に、生徒が様々なテーマについて探求し発表を行うテーマ学習に取り組んでいる。今年度は、学校について、戦争はなぜ起こるのか、環境について、人権について、食卓にとどくまでの5つのテーマを生徒が立ち上げ、そのテーマに取り組みたい生徒がクラスを越えて集まり、学びをつくっている最中である。3月の学習発表会でまとめを発表することになっている。
https://jiyunomori-nikki.blogspot.com/search/label/ESD中学修学旅行沖縄

自由の森学園中学校 教科の枠を越え多面的・多角的に学ぶ修学旅行の事前学習

自由の森学園中学校の修学旅行 沖縄の人に出会う・民泊(伊是名島)

中学校の修学旅行 沖縄の海・文化・ひとに出会う(座間味島)

中学校の修学旅行 沖縄の自然・文化出会う(名護ヌーハの浜)
② 高校での選択授業の活動(選択授業は通年履修)
本校は、一人ひとりが興味や考えている進路を踏まえて授業を選び取ることで、より主体的に学びと向き合う時間として、およそ100の講座が用意されています。
以下の図は、ESDの各分野に対応する選択講座の配置を表した図である。ESDの基本的な考え方の15の項目に対して選択講座が網羅的に設定されていることがわかる。

ESDの各分野に対応する選択講座の配置を表した図
その講座の中で、ESDを学びの中心として強く意識した講座の内容、スタディーツアーの取り組みを以下に紹介します。
○林業講座(総合)

高校選択講座林業のスタディーツアー白神山地
学園周辺の民有林を借りて間伐などの作業を中心に、森林とその生態系、産業としての林業に関する諸問題、森林による炭素固定(カーボンニュートラル)等を学ぶ。自然科学、社会科学、労働、地域という4つの視角で森林を考えることを目指している。林業を学ぶことを通じて森林を含む地域環境と気候変動の危機にある地球環境について学ぶ講座である。
学園周辺での活動は主に、学園裏の人工林の間伐整備作業を行う。
今年も、7月に4泊5日の白神山地スタディーツアー(秋田県藤里町)を行なった。期間中、野営をし普段関東では出会わないブナの原生林や、秋田スギの美林に囲まれる貴重な経験となった。11月には、関東のブナ林の玉原高原に行き、雪の降る紅葉のブナ林を散策した。瑞々しい白神山地のブナと紅葉のブナ林の両方を堪能することができた。この授業は森林を見ることにより、自然科学、社会科学、労働、地域という4つの視角で森林を考える事ができると考える。
https://jiyunomori-nikki.blogspot.com/search/label/ESD%20林業講座
○小岩井生態学(理科生物)

高校選択講座 小岩井生態学 西表島での活動の様子
理科・生物学的な視点で、飯能地域の森林、農地、市街地を含む空間の生態系を調査、データ収集を行っている。単なる生き物好きで終るのではなく、野外で毎週フィールドワークを行い、自然環境の再生や保全、生物多様性、外来生物、持続的な資源管理について学んでいる。学年末の学習発表会では、1年間の学びを学園の生徒、大人に向け、生き物の世界を発信することを最終目標とし、理科室の1部屋を博物館のように展示を作り、生き物の魅力を伝えている。毎年10月に、生きものにひたすら出会うスタディーツアーin西表島を7泊8日間で実施している。うち5泊はテント泊。島内では、干潟や、河川、マングローブ林での生き物調査や、カンムリワシ、夜間のイリオモテヤマネコのルートセンサス調査等を行い、毎年成果をあげている。
https://jiyunomori-nikki.blogspot.com/search/label/ESD%20小岩井生態学(地域生態学)
○サステナ・ラボ(総合)

高校選択講座 サステナ・ラボ
「サステナブルとは?」という問いをもとに、気候変動、エネルギー問題、マイクロプラスチック問題などについて体験的に学びながら構造的理解を深めている。サステナブルな社会に向けてのアクションを重ねながら、最終的に自分の言葉で「サステナブルとは」を表現する。拓殖大学生との合同スタディツアーを2実施し、意見交換や高大連携でサステナブルな社会、サーキュラーエコノミーについて可能性を探った。

高校選択講座 サステナ・ラボ
開講当初から海洋マイクロプラスチック問題について学んできたが、今年度はより足元に目を向け、学園近くの河で魚を採取し体内のマイクロプラスチック調査を行った。結果は、全ての魚からマイクロプラスチックが検出された。日帰りのスタディーツアーとして、藤沢、拓殖大学、東京湾を訪れた。東京湾では、実際に帆船に乗り、海洋を漂うマイクロプラスチックを採取し、知識だけでなく、実際の海の現状について知り、実感することができた。
https://jiyunomori-nikki.blogspot.com/search/label/ESD%20サステナ・ラボ
○ベンチをつくる(木工 美術)

高校選択講座 ベンチ
中禅寺湖にあるホテルの庭で、風倒木となったミズナラ等の木を預かり、それを製材しベンチにつくり変え、また元の森に返しゆっくりと朽ちていく。朽ちゆく木にもう一度、人が触れ合う時間と場所をつくりだし繋げる講座。
https://jiyunomori-nikki.blogspot.com/search?q=ベンチ
○環境学(公民科)

高校選択講座 環境学 北海道 下川町バイオマスプラント見学の様子
スタディーツアーで、北海道を訪ね、下川町のバイオマスプラント、釧路湿原、平取町のアイヌ文化などを訪問し、エネルギーの観点から、日本と世界の環境について学ぶ講座である。
https://jiyunomori-nikki.blogspot.com/search/label/ESD%20環境学
○韓国講座(総合)

高校韓国講座 フォーラム中の様子
韓国は日本に距離的にも一番近くにある外国です。共通する文化や歴史もあり、違う文化もあります。韓国の高校生と仲良くなるために、韓国にスタディーツアー(8月)に行いました。
サンマウル高校との交流は20年目を迎えました。ZOOMを利用し事前に交流を重ね、韓国スタディーツアーを実施することができました。都内の女性と戦争の平和資料館での研修、宿泊をともなった県外研修も行いました。1月には、韓国サンマウル高校の生徒を受け入れる交換留学を行いました。期間中、「 朝鮮人BC級戦犯 」についてフォーラムを開催した。
https://jiyunomori-nikki.blogspot.com/search/label/ESD%20韓国講座
○飯能地域研究(公民科)

高校選択講座 飯能地域研究 ロゲイニングツアー
飯能地域に目を向け、人と出会い、モノと出会い、文化と出会う中で、地域を見ていく視点と自分自身の関わり方について学び合っていきます。飯能市が企画をして、飯能市の魅力を伝えるプランを公募する、高校生が案内するエコツアー、飯能プランニングコンテストへの参加、自由の森のある飯能二区地域の子供たちとの交流イベントなど、校外での活動を行なっている。
https://jiyunomori-nikki.blogspot.com/2019/01/blog-post_69.html
○福祉の現場へ(公民)

高校選択講座 福祉の現場へ 輪島市町野町の本谷代表にお話を伺いました。
社会福祉を切り口に、現代社会を考える講座です。社会福祉の現状を知るには、福祉の現場に実際に出向き、自分の目で確かめ現場にいる方々からお話を聞くことが大切だと考えています。
障害者福祉事業所、児童福祉施設、国立ハンセン病資料館と全生園等を訪問しました。講演者をお呼びし、障害児者の家庭介護問題の講演会、能登地震のボランティアの特別授業を行なった。
2024年より高大連携協定を結んだ、聖学院大学心理福祉学科と学生団体「そよかぜ」と連携し合同授業を行いました。スタディーツアーとして、2泊3日間能登半島地震の被災地にボランティア活動をしに行きました。
https://jiyunomori-nikki.blogspot.com/search/label/ESD%20福祉の現場へ
https://jiyunomori-nikki.blogspot.com/2024/03/blog-post_10.html
○タネ(理科)

高校選択講座 タネ 来年のタネ用の個体を選別
近年出回っている「F1品種」と「固定種」の違いを学び、「固定種」の種から大根、ナス、トマトなどを育てる。固定種からは継続的にタネが収穫でき、そのタネが次年度の講座の教材となる。地域の畑をお借りし、体験的に学んでいる。
https://jiyunomori-nikki.blogspot.com/search/label/ESD%20タネ
○害獣について(総合)

高校選択講座 害獣について
飯能市では、年間約200頭のシカ、イノシシ等が有害駆除として殺処分されています。お肉は狩猟者が食べますが、皮は焼却処分や埋められたりしています。害獣の問題について生物調査をしたり、害獣駆除の現場を見たり、フィールドワークをしながら害獣の問題について考えています。
○東北と復興(地理、現代社会)

高校選択講座 東北と復興スタディーツアー
改めて「復興」とは何かということを1年かけてともに考えている。災害後の時期によって「復興」の形は変わります。
「復興」のために必要なことは何か、自分達に出来ることは何か、ということを探っていく経験を通して、自分たちの身の回りの困っている人や困っていることにも目を向け、7月に宮城県石巻市、12月に福島県浜通りにスタディーツアーを行いました。
https://jiyunomori-nikki.blogspot.com/search/label/ESD%20東北と復興
○ワールド・ピース・ラボ(公民)

高校選択講座 ワールド・ピース・ラボ 長崎スタディーツアー
今「平和」と言う言葉は人類が豊かな暮らしをする事だけでなく、「地球にとっても」平和にあることが求められています。しかし、広く世界を見渡すと、すべての人が安心・安全に暮らせる環境が整えられていく一方で、いまだに戦争が続いている地域もあります。現在の地球で起きている課題を知り、出来るだけ自分の暮らしにつなげて考えるような時間を作っています。8月の3泊4日で、長崎へスタディーツアーを行いました。
https://jiyunomori-nikki.blogspot.com/search/label/ESDワールド・ピース・ラボ
○日本の芸能(体育)

高校選択講座 日本の芸能 秩父音頭
高校3年生日本の芸能では、昨年高校2年生の必修体育の授業で踊った岩崎鬼剣舞(一番庭)の授業の中ではできなかったデコ踊り、引っ込みに取り組み、岩崎鬼剣舞の一番庭を全て通して踊れるようになり、新たにもう一つ岩崎鬼剣舞の演目に取り組んでいる。2年生は、ソーラン節と、沖揚げ音頭に取り組み、1年生は、三浦半島に伝わるぶちあわせ太鼓と、朴ノ木沢念仏剣舞に取り組んだ。
また、例年夏休みの期間を利用して、日本の芸能を生で体験するスタディーツアーを行なっている。3年生は、富山県八尾町に伝わる「越中おわら」、2年生は、埼玉秩父に伝わる「秩父音頭」、1年生は、岩手県奥州市に伝わる「朴ノ木沢念仏剣舞」を踊りに行き、地元根付く、生きた踊りを体験してきた。
https://jiyunomori-nikki.blogspot.com/search/label/選択日本の芸能
○実験数学

実験数学スタディーツアー 広島
数学を実験を通して味わっていく授業。図形や関数、確率などを考えていきますが、机上にとどまらず、最後にはグラウンドいっぱいの実物大ナスカの地上絵を実際に描きます。8月には、この授業の内容を、小学・中学生用にアレンジして、出張授業をしにいくスタディーツアーin広島を開催しました。
https://jiyunomori-nikki.blogspot.com/search/label/ESD 実験数学
○戦後80年とわたし

スタディーツアーとして熊本、水俣を訪れました。
2025年は戦後80年の節目にあたる年です。1985年にアジア太平洋戦争が終結しました。それは戦争の終わりであったと同時に、社会に大きな爪痕を残した戦争の戦後の始まりでもありました。戦後の日本社会の中で、どれくらい戦争の責任が果たされてきたのか、そしてその戦後、社会の中でどのように戦後復興が成し遂げられてきたのか、日本やその周りの国々は平和になったのか、戦後を学ぶことで生まれる私たちの責任とは何か。改めて戦後世代である私たちで考えてみる授業です。スタディーツアーとして熊本、水俣を訪れました。
https://jiyunomori-nikki.blogspot.com/2025/08/blog-post_71.html
○Study Abroad(外国語)(各年開催 今年は開催なし)

高校選択講座 study abroad 帰国後につくった報告会用冊子の表紙
2000年より14回目の開催(隔年開催)となった、カナダのバンクーバー島のキャンベルリバーと言う街でホームステイ・スタディーツアーを行いました。こちらの授業では、現地の小学生から高校生と交流するための事前準備を行い、帰国後は11日間のホームステイ・スタディーツアーのまとめをつくり発表しました。
2025年は、各年開催の準備年として、カナダではなくブルネイでの開催を計画し、下見を行った。
https://jiyunomori-nikki.blogspot.com/search/label/Study%20Abroad%20スタディアブロード
③ 学園食堂の活動
食事に使う全ての出汁は、毎日早朝から昆布から煮出したり、パンは小麦粉を捏ねて食堂内で焼くほど、すべての食事を徹底して手作りしている。食生活部の取り組みは、これまでにもメディアに取り上げられている。最近では講談社からレシピをまとめた本が出版されている。
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000320016
今年度は、国際デーの活動のひとつとして、持続可能な食生活の日を取り上げ、食生活部と、生徒の食生活委員が連携し、「持続可能な食生活の日」ウイークを実施した。

持続可能な食生活の日のポスターを見る生徒たち
https://jiyunomori-nikki.blogspot.com/2025/07/blog-post_01.html

自由の森学園の食堂内で焼き上げる手作りパン

自由の森学園食堂 手作りりんごジャム
減農薬の野菜、抗生物質を使用しない食肉の使用、地域の食材の使用にもこだわり、また生ごみは敷地内のコンポテストで完全処理して選択講座の農業等で使用している。また、食堂で使用済みの天ぷら油は、食堂内で使う石鹸やBDF車両に用いている。

食生活部 減農薬の野菜、抗生物質を使用しない食肉の使用など、こだわりの食堂。
https://jiyunomori-nikki.blogspot.com/search/label/ESD%20食生活
④自由の森学園での ESDの始まりと、これまでのESDのあゆみについて
埼玉県飯能市に1985年に開校した自由の森学園中学高等学校。独自の教育理念をもち、豊かな自然環境を活かした環境教育を積極的に実践してきました。2017年にユネスコスクールに加盟を認められました。
開校以来、毎年秋に公開教育研究会を開催し、教育研究者や市民の方々を学園に招き学園の教育を開き、研究研鑽を積んできました。今年度は、自由の森学園での天ぷら油BDFプロジェクトの始まりから、これまでのあゆみについて、生徒活動の主体で分科会を立ち上げ報告と検討を行いました。
https://jiyunomori-nikki.blogspot.com/2024/11/blog-post_28.html
てんぷら油(BDF燃料)に関する取り組みは、学年世代を越えてプロジェクトとして継承され、今年も体育祭、学園祭、音楽祭の行事の音響機材で、てんぷら油(BDF燃料)発電機を用い、カーボンニュートラルな行事が行われました。生徒の声かけから、保護者への理解が進み、来校時に使用済みてんぷら油を持参してもらうような新たな活動の展開が始まってきています。今年は、学外で飲食店をなさっている方、近所の方が油を持って訪れるような動きが出てきた。また、地元自治会からも、ごみの集積場に回収するための仕組みを作れそうだという打診をいただいている最中である。校内の回収ボックスの設置などは、生徒が中心となるプロジェクトが進行し、現在も活動している。昨年11月の公開教育研究会では、その取り組みについての分科会を立ち上げ、学園内外の方へこれまでの成果を報告した。

天ぷら油回収スポットの様子
今年の公開教育研究会では、自由の森学園のESDと高校スタディーツアーについて考えると題して、高校の修学旅行をESDスタディーツアーへと転換した経緯と、その実践について報告を行った。
「足で学び、実物に出会うスタディーツアー」のキャッチフレーズをつけ、かつて行われていた高校3年生の修学旅行に代わって、選択講座によるスタディツアーが実施されている。学校行事としての修学旅行から、学び(study)の旅への転換が行われました。学びを起点とした新しいものごと・人との出会いや、進路意識の明確化など、それぞれのスタディツアーの学びについて報告し、実践交流を行いました。複数のスタディーツアーに参加した5名の生徒(高校2年生3名、3年生2名)の感想や学びがどうつくられたか、学びがつながって行ったかについて報告をしてもらった。

自由の森学園公開教育研究会の様子
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対外的な活動としては、特に近年は学外の学会(第63回教育科学研究会全国大会・武蔵野集会)、研究会、団体等からの講演、出演依頼が増え、多くの場で取り組みについて普及する機会が増えたことが顕著であった。
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また、約5年に一度活動について評価・助言をいただける、ユネスコスクール加盟校の定期レビュー評価では、11の項目全て、総合評価において最高評価の5をいただき、丁寧な講評をいただいた。
⑤天ぷら油を回収する有志活動から、サステナ委員会の設立へ
昨年の報告の通り、これまでの活動は、天ぷら油を回収する有志活動であり、生徒有志、教員有志の草の根的活動であったが、持続可能性sustainableの活動を校内外でより発揮するために、2025年度4月に、生徒代表が教職員会議に提案し、正式に「サステナ委員会」が設立されました。
発足は生徒を中心に行われ、教職員会議でもこれまでの活動を評価され、新委員会として生徒委員会活動として開始された。
設立からは、引き続きのテーマとして、天ぷら油回収プロジェクトを継続し、校内節電プロジェクトや、学園祭でのゴミの削減、サステナブルに関する校内アンケートなど、校内に集う生徒や教職員を巻き込むような活動を展開し、精力的に活動を続け成果を上げている。
9月には、NPO法人木野環境の丸谷さんをお呼びして校内勉強会を開いた。

NPO法人木野環境の丸谷さんをお呼びして校内勉強会を開いた。
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また、校内に限らず、飯能市主催の飯能市環境フェスタ2025に参加し、学園のサステナブルな運営、経営、カーボンニュートラルな学びについて市民の方々に拡めた。
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そのような活動が認められ、いくつかのメディアに取り上げていただいた。

読売中高生新聞に サステナ委員会の活動が掲載されました。 (11月14日発行)
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UPDATER Inc. みんな電力さんのHPに自由の森学園の活動が掲載されました。
https://jiyunomori-nikki.blogspot.com/2025/11/updater-inc-hp.html

テレビ朝日さんの「 しあわせのたね 」に、自由の森のESD , SDGSの取り組みが紹介されました。
https://jiyunomori-nikki.blogspot.com/2025/12/blog-post_6.html
12月には、自由の森学園がある飯能市小岩井地区のお祭りマーケットに招待され、活動の展示と、マーケット内の電源を天ぷら(BDF)発電機で供給をしてくれないか?とお声がけを頂き、出展することになった。
その際、学園の生徒と、地元自治会でこの地域を円滑に盛り上げていくために一緒に何かできないものか?という相談を頂き、自治会+サステナ委員会で協議をする事になった。自治会も高齢化、過疎化、子どもの減少など、さまざまな問題を抱えていることから、自由の森に通う埼玉、都内の各地に住む若者たちと共に小岩井地区について活動をしていく始まりがつくれた。今後の広がりに期待する。

サスティナ委員会と小岩井自治会の方々との協議の様子
https://jiyunomori-nikki.blogspot.com/2025/12/blog-post_19.html
これまでの活動を視覚で捉えられる相関図を作成した(2024年度実績)。

自由の森学園中高ESD相関図
本校の課題として、ESD活動やそれぞれの学年や講座が意欲的な実践を展開しているものの、相互の連携が薄く、相互連携の弱さがあった。中学部会を中心に取り組みの確認と今後の取り組みについての共有が交わされた。これから年度末を迎え、個々の教員、それぞれの教科の試行的な実践、各々の活動について報告共有の機会を設けたいと考えている。
「自由の森学園は、SDGs/ESDとどう向き合っているか」(2021年配信)をテーマについて動画で配信中です。学園が行っている実践の紹介や、実践家との対話など多角的にご覧いただけます。
2021年度配信 オンライン 自由の森学園公開教育研究会
来年度の活動計画
来年度の活動計画
今年も体験、経験を生徒たちと工夫しながら、これまでの自由の森学園の実践することができた。オンラインミーティングツールも活用し、体験するより前に交流を深めるなど、特に国内外のスタディーツアーの事前学習などで現地スタッフと繋げたり、これまで以上に充実した実践になっている。中学では4泊5日の沖縄本島への修学旅行、高校では宿泊をともなう遠方(国内12箇所、海外:韓国)、長期のスタディーツアーも実施することができた。遠方のツアー実施にあたっては、近年の物価高の影響もあり、数年前より数万円単位での負担増が発生するなども生じている。また昨年のカナダのStudie abroadでは円高の為、金銭的にも難しい運営となったことから、ブルネイでの実施を進めるため下見を行い実施に向け進み始めている。いくつかの困難もありながらも、スタディーツアーに参加した生徒たちの変化を目の当たりにし、事前に学びを深め、旅や体験を通して自分の立ち位置を変化させる学びの実践、「think globally, act locally」もしくは、「think locally, act globally」を実感することができたことは教育実践として有意義なものとなった。 生徒の委員会活動のサステナ委員会が、4月に新設され、教員が寄り添いつつ、生活の基盤である学園内での持続可能性を模索し実践を積み重ねている。
来年度は、それらのことも踏まえ、日常でのESD、新たな選択講座の設置、新たなスタディーツアーの立ち上げ計画もある。しかし数年間断念したままになっている、マレーシア・ボルネオでの海外スタディーツアーは、幾分緩和されたがいまだに現地の見学予定の治安の影響もあり、いまだに先行き不透明なままである。現地のユネスコスクールのアーメダシャー高校とは今も定期的に連絡を取りつつ、開催までの準備をゆっくりと進めているところである。
次年度への課題と改善策としては、サステナ委員会の活動のサポートや、高校ESD選択講座の受講生がどのように認識を形成しているかの検証をさらに行う必要がある。また、ユネスコスクールのネットワークを生かした学校間の連携や、地域・ステークフォルダとの連携については今年度の課題である。
https://www.jiyunomori.ac.jp/gakuen/taiken/taiken_vol2.php
学園提携校・企業など
https://www.jiyunomori.ac.jp/gakuen/teikei.php

ボルネオ教育長長官、サバ州の校長と自由の森学園の交流の様子

サステナ委員会 太陽の元、活動の様子

自由の森学園校舎全景
