• かなざわしりついずみちゅうがっこう
  • 金沢市立泉中学校

  • Kanazawa Municipal Izumi Junior High School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野生物多様性, 海洋, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費, 食育, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

所在地 〒921-8036 石川県金沢市弥生1-26-1
電話番号 076-242-2411
ホームページ http://cms.kanazawa-city.ed.jp/izumi-j/
加盟年 2010

2023年度活動報告

活動分野

生物多様性, 海洋, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

本校では、主体的・体験的な学習を通じて、生徒自身が自然環境や社会との関わり,つながりを探求し,持続可能な社会の担い手となることを目標とする総合的な学習の時間(以下IT)や生徒会活動を柱として,生命・人権を尊重し,主体的に社会に参画することのできる生徒の育成を目指している。
ITでは,「自身のキャリア形成と社会とのつながり」に関する課題と「自身のライフスタイルと持続可能な地域の開発」に関する課題とを,3年間のカリキュラムの中で発展的に探求していくことができるよう,各学年における学習活動を3期に分けて2つの課題に関する学習活動を展開している。
カリキュラムを編成する上では,発達段階に応じた課題を探求していく視点を個々の生徒が獲得できるよう,各期に体験的な学習活動を設定すること,社会形成に積極的に参画していくことへの前向きな展望を持てるよう,異学年交流や地域で活躍する人たちとの交流機会を積極的に設定すること,生徒が自身の学習を振り返るとともに,お互いの学習成果を学び合うことができるよう,ポスターセッションなどの方法で自己の学びをアウトプットする機会を意図的・計画的に設定することに留意している。
1年生
①自然とともに
3年間の探求学習のスタートとして持続可能な生産と消費,環境保全,福祉などに関する課題意識を持つために,自分たちの生活を支える地域の自然環境に直接触れるフィールドワークを行った。
②未来をひらこう1
地域で活躍されている方を講師としてお招きし,職業人に学ぶ会を行った。普段の生活では知ることできない地域の課題や,課題解決に取り組む際の多面的・多角的な視点が,自己の生活を振り返る上で,生徒にとって大いに参考になっていた。
③金沢を知ろう1
学習活動のオリエンテーションとして,アクションカードゲームXに取り組み,社会的課題を解決するための手法として,今ある魅力を生かすことが大切であるという視点を獲得し,それぞれの生徒が自分なりに「金沢を知ろう」「日本を知ろう」「社会とともに」の学習における探求課題を見つけられるようにした。
地域の方をお招きし、「泉町獅子舞」と「加賀万歳」を体験・見学し、地域で大切に育まれてきた芸能と継承者の思いについての理解を深めることができた。
2年生
①金沢を知ろう2
伝統工芸体験を取り入れた市内班別自主研修を行った。インタビューや一部の施設見学を行うことで,金沢の文化的景観や伝統工芸の魅力,これからも住みやすく発展し続けることのできる町でありつづけるための課題を知ることができ,金沢の未来を創造していく際のリソースを再発見することができた。
②未来をひらこう2
校区内外の事業所でキャリア体験を行い、体験当日は地域で働く人々とのふれあいを通じて,地域社会の営みや勤労の価値,地域社会の課題について理解を深めることができた。
③日本を知ろう1
京都を中心とした関西地方についての特色を調べ,金沢が持っている魅力をどのように生かせば良いか,金沢の抱えている課題をどのように解決していけば良いのかについて探求課題を設定し,3年次の修学旅行につなげる学習を行った。

3年生
①日本を知ろう2
2年次に設定した探求課題に基づき,金沢との相違点や共通点を見つけるために京都班別自主研修を行った。自主研修中にインタビューや一部の施設見学を行うことで,伝統を生かした産業振興と住みやすさをどのように両立しようといているのか,どんな工夫や配慮があれば金沢も住みたいと思える町に,また訪れたいと思える町になれるのかということをより深く考えていくためのきっかけを得ることができた。
②世界を知ろう
今年度は行うことができなかったが,次年度は発展と住みやすさの両立のために,金沢市としてどのようなことを行っているのかということや,金沢の姉妹都市についての学習,金沢を拠点にSDGsの達成に向けて活動している方,金沢で暮らしている外国人や障がいのある方々を講師に招いて日頃感じていることを聞くことで,金沢における課題(「3 すべての人に健康と福祉を」や「17 パートナーシップで目標を達成しよう」等)をより多角的に捉え直し,それを解決するために自分たちにできることは何か考える予定である。
③社会とともに
文化発表会において,全校生徒及び地域の方々がいるステージ上で金沢の未来のまちづくりについて,SDGsの視点を踏まえて提言を行った。市政でも取り上げられている「まちづくり」「ひとづくり」「ものづくり」「環境づくり」「絆づくり」「魅力づくり」「くらしづくり」をテーマとして各自で検討し、金沢市への提言という形でプレゼンソフトを用いて発表した。

総合的な学習の時間とは別に,保護者が来校する機会に生徒会執行部が赤い羽共同募金活動を行ったり,継続的にエコキャップ運動を行ったりしている。
6年前からは,月に一度,朝礼前の時間帯に「人権作文読み聞かせ」を行っている。様々な差別の問題をテーマとする作文を全学年,全教職員が読むことで,自己の人権意識を振り返る機会としている。

来年度の活動計画

今年度は,COVID-19感染症対策のために実施されなかった体験的な学習活動のほとんどを復活させたり,新設したりすることができた。来年度は,今年度の学習内容をベースとしつつ,学習内容の精選を図ることで,生徒がより主体的に探求課題の追求に向かうことができるよう工夫していく予定である。

過去の活動報告