2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

人権, 福祉, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

新型コロナウイルスの影響で、例年行っていた学習活動のうち、急遽、大きく変更せざるを得なかったものもあった。しかし、そんな中、3年生が総合的な学習の時間において、SDGsについての学習を取り入れた。教員がSDGsにおける基礎的な内容の講義を行った後、生徒が各自で興味を持ったテーマについて、その解決についての仮説を検討し、ポスターによる掲示発表を行った。コロナ禍における、急な取り組みではあったが、これからの国際社会を生きる上で必要な視点を養うことができた。

また、同じく新たな取り組みとして、生徒会執行部が、朝のあいさつ運動において、赤い羽共同募金活動を行った。生徒はもちろん、育友会、教員の積極的な協力もあり、当初の想定を越える金額を集め、社会福祉施設に寄付を行うことができた。

8:15~8:30の朝読書の時間を利用し、月に一度行われる「人権作文読み聞かせ」も、取り組み3年目を迎え、習慣化してきた。生徒は、自分達と同じ中学生が書いた人権作文を読み、感想文を記入することで、国際理解、多様性、平等など、様々な人権感覚を身につけようとする様子が見られた。また、感想文のうち優秀なものは、毎回各学年とも、校内に掲示スペースを設け、掲示した。

来年度の活動計画

1年生の総合的な学習の時間において、今年は行うことができなかった「環境学習フィールドワーク(施設訪問)」を、来年度は「環境について学ぶ会」と題し、金沢市内または石川県内の環境施設より、講師を迎え、SDGs的視点から、金沢市の未来のあり方について考える学習を、新たに計画している。

また、募金活動や人権作文も、引き続き行っていくことを検討しているが、特に人権作文では、1学期中にオリンピック・パラリンピックを題材として扱う予定である。2021年の東京大会については、コロナ禍における開催可否や代表者の辞任問題ばかりが大きくクローズアップされてしまっている状況であるが、オリンピック・パラリンピック本来の目的である、世界平和や人種・民族の壁を越えた平等などについて、生徒が考えるきっかけとしたい。