所在地 〒059-0016 北海道登別市片倉町5-8-12
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ホームページ http://www.akebi.hokkaido-c.ed.jp/
加盟年 2009

2023年度活動報告

活動分野

文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費, 貧困, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

2023年度 ユネスコスクール年次活動報告
北海道登別明日中等教育学校
校長 小 西   晃
担当 大 﨑 裕 稀

2023年度の活動内容

 本校のユネスコスクールとしてのESD活動は、本校が教育目標に掲げる「高い知性」「豊かな人間性」「健康な心身」「郷土愛と国際性」を実現する上で、重要な役割を果たしている。本校は、主に①「国際理解」に焦点を当てるとともに、②「地域課題の解決」、③「郷土」、④「共生社会」を中心とする学習活動に取り組んでいる。
①「国際理解」に係わる教育活動例
・ICTを活用した海外の学校との交流活動 … 国際理解教育推進と両地域間の持続可能な関係性構築を目的とした活動である。本校4回生が、アメリカ・マサチューセッツ州ブルックライン高校の生徒とオンラインで交流をした。
・海外見学旅行 … 本校5回生が、本校と姉妹校提携を結んでいるアメリカ・ワシントン州ボッセル高校や、ワシントン大学を含む4校と交流しながら、本校の生徒が自ら設定している探究テーマを発表したり、異文化で生活している立場からの意見を聞いたりすることで、異文化への理解を深化することができた。
・British Hillsにおける語学学習… 本校3回生が福島県にある「パスポートのいらない英国 ブリティッシュヒルズ」に2泊3日で宿泊する行事である。生徒に接するスタッフに日本人はいないため、施設へのチェックインからチェックアウトまで英語を使用して行動し、実際的な英語コミュニケーション能力向上に努めることのできる機会となった。
②「地域課題の解決」に係わる教育活動例
・職場訪問(2回生)… 地元地域である登別市を支える産業に関する職業を体験することを通して、職業観・勤労観を醸成し、自らの人生における働くことの意味について考えることを目的とした活動である。牧場や、観光協会、胆振振興局等を訪問し、地元地域の魅力や、地域活性化に向けた取組について体験的に学ぶことができた。
・インターンシップ(4回生)… 3回生での総合学習、4回生での探究活動が、実社会の様々な職種とどのように結びついているかを学び、今後の探究活動に生かすことを目的とした活動である。実際に勤務されている職員の方々と関わる中で、職業観や勤労観について考える好機となった。

③「郷土」に係わる教育活動例
・地域ウォッチング(1回生)… 地元地域の観光地や宿泊施設を巡り、地域社会への理解を深めることを目的とした活動である。有名観光地の特色について学ぶことで、地元の魅力について再確認する機会となった。また、調査研究の過程をとおして、課題の設定や情報の収集、整理・分析、まとめ・表現の方法を身に付けることができた。
④「共生社会」に係わる教育活動例
・鬼っ子フォーラム … 道内外における小学生、中学生、高校生と「いじめ未然防止」についての交流を通して、命の尊さや、個人の尊厳について考える契機となった。
・≪第32回≫世界食料デー登別大会 … 当大会への参加を通して、エチオピアにおける食料不足や貧困の現状について理解を深めるきっかけとなった。さらにエチオピア支援活動にも参加した。

来年度の活動計画

①国際理解

・イングリッシュキャンプ(7月)

・姉妹校からの留学生の来校(7月)

・Hokkaido Study Abroad Program(9月)

・修学旅行先でのBritish Hillsにおける語学学習(11月)

・海外見学旅行での学校間交流(12月)

②地域課題の解決

・大学訪問(10月)

・インターンシップ(11月)

③郷土

・地域ウォッチング(10月)

・地域職場訪問(10月)

④共生社会

・異年齢交流(5月、7月、10月)

 

これまで、実施してきた国際理解教育や、観光や福祉等様々な分野を取り扱った探究活動を次年度も引き続き継続し、今年度以上に外部機関や施設、他のユネスコスクールとの連携を深め、幅広い視点から社会の課題について考えられる環境を整備していきたいと考えている。

過去の活動報告