2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 減災・防災, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費

本校のユネスコスクールとしてのESD活動は、本校が教育目標に掲げる「高い知性」「豊かな人間性」「健康な心身」「郷土愛と国際性」を実現する上で、重要な役割を果たしている。

昨年度までの5年間の文部科学省「スーパーグローバルハイスクール」事業に継ぎ、本年度からは「地域との協働による高等学校教育改革推進事業(グローカル型)」の3年間の指定を受け、Society 5.0を地域から支える人材の育成に向けて様々な事業を行っている。

そのような中で、本校は、①「国際理解」と②「自国文化理解」に特に焦点を当てるとともに、③「地域課題の解決」、④「郷土」、⑤「共生社会」、⑥「その他」の学習活動に取り組んでいる。

①「国際理解」に係わる活動の例

・イングリッシュキャンプ(2回生、7月)…1泊2日の間英語だけを使って生活しながら、自己表現や異文化理解の能力を高めている。

・語学研修(3回生、12月)…福島県ブリティッシュヒルズにて2泊3日の英語漬けの環境の中、より高いレベルの英語でのコミュニケーション能力を育んでいる。

・海外見学旅行(5回生、12月)…アメリカのワシントン州とカナダのバンクーバーを訪れ、現地の大学生とのディスカッション、ホームステイ、現地高校訪問などを通して、異文化理解と国際的なコミュニケーション能力を高めている。

・海外フィールドワーク(4・5回生有志生徒、11月・1月)…オーストラリア、タイの様々な施設を訪れ、視察や調査及び交流活動などを行っている。

②「自国文化理解」に係わる学習活動の例

・英語で日本紹介(2回生、5月)…海外の人に伝えたい日本文化の様々な側面について調べ、英語で発表している。

・海外見学旅行(5回生、12月)…アメリカ・ワシントン州の高校を訪れ、日本文化について英語で紹介し、日本に由来する楽しい活動を現地生徒と行っている。

③「地域課題の解決」に係わる学習活動の例

・地域課題探究(4回生)、キャリア課題探究(5回生)により、校長を含む全教員による支援のもとに、個々の生徒が自ら設定した課題について調査や分析やプロジェクト等を行い、成果を発表している。

・イングリッシュキャンプ(後期有志生徒、12月)…ALTや近隣の大学の外国人留学生と一緒に、フィールドワークやディスカッションやプレゼンテーションなどを行い、英語でのコミュニケーション能力や分析力や表現力などを高めている。

④「郷土」に係わる学習活動の例

・地域ウォッチング(1回生、8月~10月)…自分たちが住む登別について町の特徴や魅力を調べ、他の人に分かりやすく発表している。

・登別温泉英語ガイド(1~6回生有志生徒、5~10月)・・・登別温泉を訪問する外国人観光客に対して英語を使って写真撮影やガイドを行っている。

⑤「共生社会」に係わる活動の例

・異年齢交流活動(全校、通年)…中高一貫校の特徴を生かし、文化祭や体育祭をはじめとして、異年齢での交流や協力することの意義を学んでいる。

・地元の社会福祉協議会と連携した活動(全校、通年)…生徒会を中心に、募金活動やペットボトルキャップ回収、書き損じハガキ回収などを行っている。

 ・障がい者施設体験学習(希望者対象、夏季休業中)…障がい者が働く市内の様々な施設を終日訪れ、作業や交流活動を通して共生社会についての理解を深めている。

⑥その他

・文化祭ユネスコ展示(全校、7月)…毎年の文化祭で教室2つを使った展示スペースにて、世界の諸問題に関する展示物を作成・展示する。また募金や物品販売等の収益金を東日本大震災子ども支援基金や海外での食料支援を行うNGOに寄付する。

・SDGsについての課題探究学習(3回生、12~3月)…SDGsの17の目標の意義について学び、各班が選んだ課題と解決方法について調査・分析を行い、発表している。

来年度の活動計画

・食料・自然環境など世界的に大きな課題が山積している中、解決の鍵として示されているSDGsをより意識させるとともに、具体の取組を生徒に主体的に考えさせたい。またそのような生徒による自発的な活動が柔軟に行われるように、環境づくりや支援を行いたい。