• けせんぬましりつはしかみちゅうがっこう
  • 気仙沼市立階上中学校

  • Kesennuma Municipal Hashikami Junior High School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野海洋, 減災・防災, 気候変動, 環境

所在地 〒988-0238 宮城県気仙沼市字長磯中原125
電話番号 0226-27-2304
ホームページ http://www.kesennuma.ed.jp/hashikami-cyuu/
加盟年 2008

2023年度活動報告

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, 環境, 持続可能な生産と消費, 食育

本校は、「自ら学び、互いに協力してやり抜く生徒の育成」を学校教育目標とし、地域に根ざした防災学習を中心に据え、ESDを推進している。また、教育計画にはESD全体構想図を明記し、学校教育の様々な場面で日常的かつ意識的にESDを推進することについて共通理解を図っている。

(1) 個人探究学習

将来にわたって持続可能な社会を築くために向き合うべき課題を生徒が見いだし、自分事として捉えさせるために、探究学習の進め方について市探究学習コーディネーターから講話をしていただいた後、防災、気候変動、海洋、食等の様々な分野の専門家から講話を受け、その中から興味を持った分野をテーマとして、個人で課題を設定し、学習を進めた。内容を海洋、環境、産業やまちづくり等に発展させ、聞き取り調査やアンケート集計、現地調査、文献研究等での情報収集、比較、分類、関連付けにより課題解決を図った。まとめとして保護者、地域の方を招いて防災学習発表会を実施した。

(2) 防災学習

① 学年ごと防災学習

地震・津波のメカニズムについて大学教授から全校で講話をいただいた後、1年生は階上地区の魅力や課題を再確認するため、地域を知る活動を中心に学習を進めた。2年生は、他地域の津波被害状況と復興まちづくりと気仙沼市のそれを比較するため、陸前高田を訪問し、説明を受けた。3年生は、石巻を訪問したのち、これまで学んできたことや考えを他者に伝えることを通して学びを深めるため、階上小学校の1~4年生へ、防災啓発活動を行い、アクサ・ユネスコ減災教育プログラムで来校した先生方と意見交流を行った。

② 総合防災訓練

11月25日(土)午前に実施された階上地区津波総合防災訓練に生徒が参加した。訓練では、避難所の受付や、安否確認の手伝いなど、中学生としてできる活動を行った。

午後には本校体育館で避難所初期設営訓練を行った。生徒が在校中に災害が発生したことを想定し、地域の災害対策本部に引き渡すまでの初期設営を目的として、感染症拡大防止の観点で昨年度改訂した設営マニュアルを基に、パーティションの設営や、受付での検温・消毒セットの準備等、委員会毎に役割を分担して活動した。階上小学校6年生と気仙沼向洋高校生徒会、地域の方々も一緒に活動した。また、階上小学校1~5年生には、有志生徒が学年毎に防災啓発活動を行った。

来年度の活動計画

9月に本校で行われた「アクサ・ユネスコ減災教育プログラム」に、石川県珠洲市立中学校の先生が参加されていた。能登半島地震後、その方から「階上中から学んだことを生かし減災教育に取り組んできた。今回の災害対応で、生徒が自主的に避難所運営や避難者の対応をしてくれて感謝されている。このように行動できるようになったのは階上中からの学びのおかげです。」という言葉をいただいた。本校の取組が全国の防災教育へと広がっていることを実感できた。

令和6年度は発信する取組に力を入れ、これまで以上に全国・世界への発信を行っていきたい。

防災会議

過去の活動報告