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加盟年 2004

2023年度活動報告

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権

当校は,「世界へ羽ばたく人材の育成」を学校理念としており,ESDを「人とのつながりを軸に,世界で活躍できる生徒を育む教育活動の実践」と捉え,ESDの実践を通して「多様な人間性の育成」と「英語力の養成」を目標とした教育活動を実践した。具体的には,国内外を通じた国際交流を柱に,Ⅰ.寺子屋リーフレット作成活動、Ⅱ.国際交流,Ⅲ.校内でのその他の活動を行った。

Ⅰ.寺子屋リーフレット作成活動

高2全クラスで実施。ユネスコについて深く学ぶ授業を展開。

例年の恒例行事として,今年も、日本ユネスコ協会連盟主催「リーフレット制作プロジェクトコンテスト」への応募を行った。本事業では,授業の最初に「ユネスコとはどんな団体か」,「ユネスコとは何の略か」という本校オリジナルのプリントを生徒に配布。じっくりと時間をかけながら,貴団体の発足の歴史や,世界を取り巻く問題などについて理解を深めていった。授業の最後には学習のまとめとしてリーフレットを作成し,貴団体へ提出を行った。

Ⅱ.国際交流

① 国際交流親睦会(留学生との交流)への参加 (中学・高校ボランティア部)

留学生の出身国と日本の違いや日本の良いところ,出身国の知ってほしいことなどをグループワークを通して話し合う。

② 1日学校訪問

今年も多くの国からの訪問を受け入れ,学校案内・日本の伝統などを紹介し,日本の昔ながらの遊びを交えて行った。

5月:メキシコ(中3・高2と交流)  7月:中国(中2と交流)

10月:メキシコ(高1と交流),インドネシア(中1と交流),韓国(高2と交流)

11月:フランス,インド(高校生と交流)

③ イングリッシュキャンプの実施(中学)

講師の先生の出身国について英語で学ぶ。

④ フェアトレード商品の販売(中学・高校ボランティア部)

 海外研修に参加した生徒が,発展途上国の現状を知り,何かの支援をしたいということから発案。東ティモール,スリランカなどの商品を学園祭で販売。

Ⅲ.校内でのその他の活動

① 盲導犬育成の支援のためのグッズ販売と募金活動(中学・高校ボランティア部)

学園祭の時に日本ライトハウスの活動である「盲導犬育成」の支援としてグッズの販売と募金活動を行った。

② 献血活動(高校生徒会・高校ボランティア部)

学園祭の時に日本赤十字社大阪府支部と連絡をとり実施した。 献血の意義などを学んだ。

③ 旧堺市内のフィールドワークで地元の歴史を学ぶ。(中学)

歴史ある旧堺市内を路面電車を使って,フィールドワークを行った。

生徒目線での旧堺市内の魅力を発見し,アウトプットができるようにグループでまとめる。

④ 車いすダンスの体験と講演(中学)

車いすダンスの体験と障がい者の方の講演を聞き,どのようにすれば,生きやすい社会(「共に生きる」)ができるかを考えた。

⑤ リサイクル活動(中学・高校ボランティア部)

ごみではなく資源に,支援に活かす。

・コンタクトレンズの容器回収→日本アイバンク協会へ寄付

視覚障がいのある方への支援のために使われる。

・In ゼリーの容器回収→テラサイクルへ

 

⑥ 平和学習(中学)

第二次世界大戦について,歴史の教科書で学ぶだけでなく,博物館や戦跡をめぐり,大阪での被害状況を知る。また,修学旅行で訪れる場所での戦争の状況を学び,平和の大切さや平和を維持するためにできること(必要なこと)は何かをまとめる。

※修学旅行で訪れた鹿児島の知覧特攻平和会館

第二次世界大戦末期の沖縄戦において「特攻」という人類史上類のない作戦を,遺品や関係資料,講演を通して命の尊さ・平和の大切さを学ぶ。

⑦ 減災・防災について(中学)

修学旅行で訪れた鹿児島(桜島)にて

過去に噴火が起こったとき被害状況の見学,避難について学ぶ。

⑧ 生物多様性・海洋・環境について(中学)

テーマ:「環境問題の取り組みを参考に将来の自分のキャリアについて考える」

「大阪湾の海の森(藻場)保全・再生プロジェクト」を行っている3団体からお話を聞いた。阪南市役所の方から「SDGsやブルーカーボン,市の海洋教育について」,関西エアポート株式会社さんからは「関西空港の成り立ちから空港島に育つ海藻や海の環境を守る活動について」,株式会社漁師鮮度の方から「大阪湾の移り変わりや大阪湾の環境について」具体的な取り組みを聞いた。その後地引き網をし,生物の観察と獲れた魚について説明を聞く。プログラムのふり返りとして,「今から取り組めること」と「社会人になった時,市役所,関西空港(企業),漁師の立場で取り組めること」について考え,発表した。

来年度の活動計画

来年度も本校の学校理念である「世界へ羽ばたく人材の育成」を軸に,ESDを「人とのつながりを軸に、世界で活躍できる生徒を育む教育活動の実践」と捉え,ESDの実践を通して「多様な人間性の育成」と「英語力の養成」,ならびに「国内外のネットワークを通じた多面的な学習」を目標とした教育活動を実践したいと考える。

具体的には,「国内外を通じた国際交流」を柱に、①ユネスコスクールとしての活動の強化,②海外派遣事業を通じての国際交流,③校内での国際交流,④部活動を通じての国際交流の4点を軸に活動を展開したい。とりわけ,①のユネスコスクールとしての活動の強化と④の部活動を通じての国際交流では,ユネスコ憲章の理念を国内のみならず世界へ発信するために,まずは校内での勉強会により力を注ぎ,意識をより高めたい。併設大学とのつながりをより密にするなど,年齢を越えて様々な世代と交流ができるように努めたい。

過去の活動報告