2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, 持続可能な生産と消費

当校は,「世界へ羽ばたく人材の育成」を学校理念としており,ESDを「人とのつながりを軸に,世界で活躍できる生徒を育む教育活動の実践」と捉え,ESDの実践を通して「多様な人間性の育成」と「英語力の養成」を目標とした教育活動を実践した。

具体的には国内外を通じた国際交流を柱に,①寺子屋リーフレット作成活動、②海外派遣事業を通じての国際交流,③校内でのその他の活動を行った。

<寺子屋リーフレット作成活動>

高2全クラスで実施。ユネスコについて深く学ぶ授業を展開。

例年の恒例行事として,今年も、日本ユネスコ協会連盟主催「リーフレット制作プロジェクトコンテスト」への応募を行った。本事業では,授業の最初に「ユネスコとはどんな団体か」,「ユネスコとは何の略か」という本校オリジナルのプリントを生徒に配布。じっくりと時間をかけながら,貴団体の発足の歴史や,世界を取り巻く問題などについて理解を深めていった。授業の最後には学習のまとめとしてリーフレットを作成し,貴団体へ提出を行った。

<海外派遣事業を通じての国際交流>

コロナ禍のため海外への研修は実施できなかった。

(1) 国際交流親睦会への参加(留学生との交流)

留学生の出身国と日本の違いや日本の良いところ,出身国の知ってほしいことなどをグループワークを通して話し合う。

(2) イングリッシュキャンプの実施(中学)

旧堺市内の歴史や魅力を海外に向けて発信(予定)。グループで旧堺市内をめぐり,生徒目線での魅力などを発見し,英語でチラシを作成。

その後,チラシをもとに,外国の方を英語で旧堺市内を案内する。

<フェアトレード商品の販売>

 海外研修に参加した生徒が,発展途上国の現状を知り,何かの支援をしたいということから発案。東ティモール,スリランカなどの商品を学園祭で販売。

<盲導犬育成の支援のためのグッズ販売と募金活動>

学園祭の時に日本ライトハウスの活動である「盲導犬育成」の支援としてグッズの販売と募金活動を行った。

<献血活動>

学園祭の時に日本赤十字社大阪府支部と連絡をとり,実施した。献血の意義などを学んだ。

<旧堺市内のフィールドワーク(中学)>

歴史ある旧堺市内を路面電車を使って,フィールドワークを行った。

生徒目線での旧堺市内の魅力を発見し,アウトプット(チラシの作成)ができるようにグループでまとめる。

<車いすダンスの体験と講演(中学)>

車いすダンスの体験と障がい者の方の講演を聞き,どのようにすれば,生きやすい社会(「共に生きる」)ができるかを考えた。

<リサイクル活動> ごみではなく資源に,支援に活かす。

コンタクトレンズの容器回収→日本アイバンク協会へ寄付。視覚障がいのある方への支援のために使われる。

In ゼリーの容器回収→テラサイクルへ

<平和学習(中学)>

第二次世界大戦について,歴史の教科書で学ぶだけでなく,大阪城付近になる博物館や戦跡をめぐり,大阪での被害状況を知る。

また,修学旅行で訪れる場所での戦争の状況を学び,平和の大切さや平和を維持するためにできること(必要なこと)は何かをグループで話し合い,発表する。

来年度の活動計画

来年度も本校の学校理念である「世界へ羽ばたく人材の育成」を軸に、ESDを「人とのつながりを軸に、世界で活躍できる生徒を育む教育活動の実践」と捉え、ESDの実践を通して「多様な人間性の育成」と「英語力の養成」、ならびに「国内外のネットワークを通じた多面的な学習」を目標とした教育活動を実践したいと考える。

具体的には、「国内外を通じた国際交流」を柱に、①ユネスコスクールとしての活動の強化、②海外派遣事業を通じての国際交流、③校内での国際交流、④部活動を通じての国際交流の4点を軸に活動を展開したい。とりわけ、①のユネスコスクールとしての活動の強化と④の部活動を通じての国際交流では、ユネスコ憲章の理念を国内のみならず世界へ発信するために、まずは校内での勉強会により力を注ぎ、制の意識をより高めたい。併設大学とのつながりをより密にするなど、年齢を越えて様々な世代と交流ができるように努めたい。