• おかやましりつふくなんちゅうがっこう
  • 岡山市立福南中学校

  • Okayama Municipal Fukunan Junior High School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野環境, 国際理解, 平和, 人権

所在地 〒702-8054 岡山県岡山市南区築港ひかり町10-35
電話番号 086-264-5490
ホームページ http://www.city-okayama.ed.jp/~fukunanc/
加盟年 2013

2024年度活動報告

活動分野

減災・防災, 環境, 平和, 人権

本校は、ESDの学習をすることで、身近なところから自分にできることを考え、実践する力の育成を目指した。

具体的には、①環境に関わる活動、②平和に関わる学習、③人権に関わる学習、④防災に関わる学習を柱に行った。

環境に関わる活動

1年生は、ESDとは何かについて学ぶところから始めた。2学期には身近な環境問題として「児島湖」をテーマに、江戸時代の児島湾の干拓から児島湖ができるまでの歴史や、その後の水質汚染の問題、環境保全の取組や今の豊かな自然環境について学習をした。また、現地に赴き、水質調査や周辺のごみの状況を調べた。その後、まとめ学習として、「児島湖フォトコンテスト」を実施し、「残していきたい環境」「改善すべき環境」について、班内で話し合い、写真も用いて考えることができた。この活動を通して、自分たちが住む環境を守るために一人一人が行動することが大切であるということを学習した。

KODAK Digital Still Camera

平和に関わる学習

2年生は広島平和学習で原爆ドームや平和資料館を訪れ、現地のボランティアガイドの方と碑巡りをしたり、班別自主研修で被爆建物を見学したりした。また、平和記念公園に訪れている外国人観光客に平和のメッセージを書いてもらう取り組みをした。実際に戦争の傷跡を見たり、現地の人や海外の人と触れ合うことで、戦争の悲惨さや平和の尊さについて考えた。その後、班ごとでテーマを決め、新聞にまとめて、クラスの代表が学年で発表した。

3年生は、日本で唯一の地上戦であり、県民の4人に1人がなくなったと言われている「沖縄戦」について学び、1学期に実際に沖縄に修学旅行に行った。沖縄ではガマ体験とひめゆり記念館の見学に行き、当時の戦争の悲惨さや平和の尊さについて考えた。また、3年間の集大成として平和の礎で平和集会を行った。また、国際医療ボランティア団体「AMDA」の副理事長を招き、『AMDAの想いと未来~わたしたちにできること~』をテーマに、ウクライナや能登半島地震避難者支援から見えてくるものについて話を伺った。

③ 人権に関わる学習

全学年で非行防止教室として岡山県岡山南警察署の方を招き、身近な犯罪について学習し、その中でもSNSなどインターネットによる人権侵害についての講義を受けた。子どもたちの身近にあるSNS、使用方法を間違えると自分も相手も傷つくことになり、それは人の命までも脅かす危険なものだということを学習した。

1年生は「権利の熱気球」の授業で人が生きていく上で大切にしないといけない権利や相手の権利を尊重することついて考えた。2年生は「リスペクト アザース」について学習し、他者を尊重することを学んだ。3年生は「ハンセン病」についての歴史を学び、偏見や差別なく、人と接するために大切なことについて学んだ。

④防災に関わる学習

全学年で地震による津波を想定した避難訓練を行った。避難訓練を行う際に、地域の幼稚園と合同で行い、園児を中学校まで避難させて、その後園まで送り届ける活動を通して、「共助」の精神を学んだ。また、全学年で防災学習にも取り組んだ。「釜石の奇跡」を題材にして、南海トラフ地震が発生したときの想定被害を考え、自分たちにできる行動について、学習した。また、「マイ・タイムライン」を家庭に持ち帰り、保護者とも一緒に、大地震発生後のことについて、考えた。

今年度に引き続き、身近なところから課題を発見し、自分ができることに取り組むことを基本に行っていく。

 

来年度の活動計画

環境分野では、児島湖環境学習からSDGsについての学習につなげ、各教科の学習にも関連させ、深めていく。

平和分野では、岡山空襲、広島平和学習、沖縄平和学習を通して深く考えさせたい。座学での知識を得た後、調べ学習、そして広島・沖縄ともに語り部さんやガイドさんによる現地の方の思いを聴き、世界の平和維持について強い思いを持たせたい。

人権分野では、様々な人権課題の中で、何が生徒にとって必要かを見極めた上で生徒に必要なものを選択し、各学年で学習計画を立て系統的に取り組んでいきたい。

防災分野では、一人でも多くの生徒に高い防災意識を持たせていきたい。南海トラフ地震が発生すると本校の学区も大きな被害に見舞われるので、人命を守るためにも学校・地域と協力して、避難訓練や防災教育の計画を立て、取り組んでいきたい。

取り組むすべての分野において、系統性をもって行い、発表の場を設け、生徒たちのその後の生活につなげたい。

過去の活動報告