2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 国際理解, 平和, 人権

本校は、ESDの学習をすることで、身近なところから自分にできることを考え実践する力の育成を目指した。

具体的には、①環境に係わる活動、②人権に係わる教育、③平和に係わる学習を行った。

① 環境に係わる活動

1年生は、ESDとは何かについて学ぶところから始めた。岡山県環境保全環境団環境学習センター「アスエコ」による出前授業を依頼し、ESDの捉え方や現在の環境問題全般についての講演を受けた。それを受けて夏休みには環境問題に関する記事を集めたり,まず自分にできることからということで、牛乳パックを利用する再生紙作成のリサイクルを行った。

2年生は来年度の児島湖清掃に向けて学習中である。

3年生は、本校近くに位置する児島湖について、DVDやリーフレットで学習し、できることとして、実際に児島湖の清掃活動に取り組んだ。同じ学習の流れの中で、児島湖や近くの川の水を採取し、水質検査を行い、今後の自分たちの生活に結びつけて考えた。

② 国際理解に関わる活動

   1年生は、知らない国々では通学ことがままならない子どもたちもいることがわかる

  DVDを視聴し、その後、ユニセフを通じてアフリカのブルキナファソで支援活動された方のお話を聞くことを予定している。

   2年生は、ELT教師との英会話の学習の中で日本との違いについて理解を深めた。
① 平和に関わる学習

1年生は岡山空襲について学習した。焼夷弾のレプリカやその当時の写真から悲惨さを感じ、語り部の話のDVDから平和の尊さを感じ取る学習を行った。また、2月には、来年の広島研修に向けてDVDやワークシートで、歴史における日本の加害と被害について学習する予定である。

2.3年生は実際に戦争の爪痕の残る場所を訪れ平和集会を行った。

2年生は、広島平和研修で原爆ドームや平和資料館を訪れ、実際の戦争の傷跡をみて学習し、戦争の悲惨さや平和の尊さを考えた。平和祈念公園では外国の観光客に、広島を訪れた理由や平和に対する気持ちをインタビューして考えを深めた。

3年生は、沖縄修学旅行で戦績を巡ったり、民泊先のか家族の方から戦争の様子や気持ちを聴いたりすることで戦争や平和に対しての考えを深めた。また平和に関する壁新聞も作成した。

② 人権に係わる学習

1年生は、今現在『自閉症の僕が飛び跳ねる理由』の著者東田さんのDVDを使い、「自閉症」を理解することから、人と違うことの大事さや自分と他者を理解することの大切さを学習している。

2.3年生も今後3学期に道徳授業もからめながら人権学習を行う予定である。

来年度の活動計画

今年度に引き続き、身近なところから課題を発見し自分にできることに取り組む事を基本に行っていく。

環境分野では、1年生で基礎的な知識を得て2年生で発展させ体験活動を行う。3年生では毎年行っている児島湖の清掃活動や水質検査を行い、地域にも貢献したい。

国際理解分野では、調べ学習や実際に支援活動を行った方の生の声を聴くことを行い、自分たちと関係のないことではなく環境分野同様にできることを考えていく機会を設けたい。

平和分野では、2年生の広島平和学習や、3年生の沖縄平和学習を通して深く考えさせたい。座学での知識を得た後、調べ学習、そして広島・沖縄ともに語り部さんやガイドさんによる現地の方の思いを聴き、世界の平和維持について強い思いを持たせたい。

人権分野では、様々な人権の中で、何が生徒にとって必要かを見極めた上で、各学年で学習計画を立て系統的に取り組んでいきたい。

取り組むすべての分野において、系統性を持って行い、発表の場を設け、生徒たちのその後の言動につなげたい。