• きたきゅうしゅうしりつあかさきしょうがっこう
  • 北九州市立赤崎小学校

  • Kitakyushu Municipal Akasaki Elementary School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野エネルギー, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 福祉, 持続可能な生産と消費

所在地 〒808-0004 福岡県北九州市若松区西小石町8−1
電話番号 093-771-2438
ホームページ http://www.kita9.ed.jp/akasaki-e/
加盟年 2013

2023年度活動報告

活動分野

エネルギー, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 福祉, 持続可能な生産と消費

本校は、「身近なことに関心をもち、自分のこととしてとらえることを実行する『SDGsの担い手となる子どもの育成』」を学校理念として、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して、持続可能な開発及び持続可能なライフスタイル・文化遺産の尊重の力の育成を目標とした。

 

① 地域の伝統文化・文化遺産に関わる学習活動「3年生 総合的な学習の時間『小石ちょうちんやまかさをもりあげよう』」

本単元は、地域の祭りである「小石提灯山笠」について学ぶ活動を通して、地域に愛着をもち、主体的・積極的に祭りや行事に参加しようとする態度を育てることをねらいとしている。

学習の中で、児童たちは小石提灯山笠保存会の方の話を聞き、祭りが生まれた当時の状況や、祭りに込められた当時の人々の願い、保存会の方々の地域の伝統を守りたいという思いを知ることができた。保存会の方々の話を受けて、児童たちは「小石提灯山笠を盛り上げるために自分たちにできることはないだろうか」と主体的・積極的に話し合い、神輿の模様やのぼりのデザインなどを考えて作成した。また保存会の方々に太鼓のたたき方や笛の吹き方などを教わり、4年ぶりに開催された「小石提灯山笠祭り」に参加した。

 

 

その後、2年生に自分たちが学んだことを教えたり、実際にどのように「小石提灯山笠祭り」が行われているかを披露したりして交流を行った。

 

 

② 健康・福祉に関わる学習活動「4学年 総合的な学習の時間『赤崎小ふれあい大作戦』」

本単元は、年長者の生き方に触れたり、年長者の生活を児童自らが体験したりすることで年長者や障害をもつ人々への理解を深めるとともに、児童が自分の生き方を見直し、それぞれの人への関わりを考えられるようにすることをねらいとしている。

ウェルクラブ(地域ボランティア)の方々の協力を受け、地域の高齢者の家庭を訪問し、高齢者の方の話を聞いて生活を知る学習を行った。その後、ウェルクラブと福祉協力員の方々に学校に来てもらい、体が不自由な方が実際に どのように困難になっているかを体験させてもらい、年長者の困っていることについて学ぶことができた。

   

身近な年長者の方々と触れ合い、その人たちが不自由に感じていることが何かを知ることは、児童達にとってよい機会だった。人を大切にしようとか、困っている人がいれば、何かして手助けしようとする思いやりのある発言が多く見られた。学習の週末には、ウェルクラブと福祉協力員の方々を学校へ招待し、児童達は学習を通じて学んだことや感じたこと、そして自分たちの思いを伝えた。

 

 

 

③ エネルギーに関わる学習活動「6学年 総合的な学習の時間『エネルギーと環境』」

本単元では赤崎小学校の近くに設置されている10基の風車型発電システムや、Jパワー(電源開発株式会社)の方々との関わりなどを通して、エネルギーと環境についての理解を深めるとともに、省資源・省エネルギーを目指した生活について児童に考えさせることで、未来のよりよい地球環境づくりを目指して児童自らができることに取り組もうとうする態度の育成をねらいとしている。

学習の中で、電源開発株式会社の方に数度講義をしてもらった。学校の落ち葉の下に生きている小さな生物から森林のもつ役割について学んだり、豆電球と発光ダイオードを手回し発電機で回した時の手ごたえの違いから、発光ダイオードの有用性に気付き、身近なものを使って、火力発電や水力発電の仕組みについて児童たちは学んだりすることができた。

単元の後半では、今回の学習は北九州国際技術協力協会(KITA)からが依頼があり交流を企画した。KITAとの打ち合わせで、「6年生児童が日本の環境問題について学習したことを外国人留学生に発表する」こととした。発表準備では、6班それぞれが自分たちの発表する環境問題について調べた。主にインターネットや図書室の本を参考にし、調べたことを班内で共有し、現状の問題点、改善策(自分たちでできること)を話し合った。話し合ったことをもとに画用紙や模造紙、タブレットの発表ツールなどを使って資料を作ったり、発表原稿を考えたりした。当日は、6班がそれぞれ調べてきた環境問題についてプレゼンテーションを行った。その後、留学生から自己紹介をしてもらった後、それぞれの国の自然のことや環境について紹介してもらった。(ジョージア、モザンビーク、ブータン、ケニア、バヌアツ)

今回の学習を通して、児童は改めて地球環境の大切さを感じていた。自分達で調べ、友達と話し合う中で環境問題について理解が深まったり、現在の環境問題について自分たちができる対策を考えたりすることができた。また、留学生と交流することで、外国のことを知るだけでなく興味をもつきっかけにもなった。児童は、「今回交流した留学生は住んでいる国が違うけど、同じ地球に住む人間として一緒に地球環境を良くしていきたい。」と振り返っていた。

④ 環境に関わる学習活動「5年生 総合的な学習の時間『赤崎ビオトープ計画』」

本校にある「揚水風車」及びその周辺の池や流水実験場を整備し直し、ビオトープ化の実現に向けて活動を行った。5年生を中心に環境整備を行い、ビオトープの完成に近づいている。

「2年生 生活科『綿花を育てよう』」

本校では、野菜とともに綿花を育て、綿を摘む活動を行っている。その中で、外国では、子どものたちが低賃金で綿花を摘む仕事に従事していること、農薬や肥料の散布によって水資源が汚れていることなどを校長が伝え、児童は貧困・環境保全について考えた。

来年度の活動計画

「小倉城竹あかり事業」への参加など、確実に児童たちにSDGsの取組を浸透させ、身近な問題に関心をもち、自分のこととしてとらえ、できることを考え、表現したり、実行したりする資質・能力を高めている。実践がしっかりなされ、児童たちにSDGsの取組を浸透させる中で、より主体的に取り組むことができるよう、教師の実践力をさらに高め、今後もこれらの活動を継続し、シビックプライドの醸成やSDGsの担い手となる児童育成を図っていきたい。

 

 

過去の活動報告