| 所在地 | 〒086-1834 北海道目梨郡羅臼町礼文町9−3 |
|---|---|
| 電話番号 | 0153-87-2481 |
| ホームページ | http://www.rausu.hokkaido-c.ed.jp/ |
| 加盟年 | 2012 |
2025年度活動報告
生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, 環境
地球温暖化などの環境の変化で基幹産業の漁業の衰退が続いている羅臼町では、高校を卒業した多くの生徒は町外へ就職・進学してしまう。また、進学した生徒も多くは羅臼には戻ってこない。基幹産業である漁業はもちろん、サービス業・公務員・教員などすべての分野で人手不足が発生している。
こうした現状から、本校では、就職でも進学でも最終的には故郷羅臼に戻ってくる、または羅臼に戻って来られない状況でも、一生羅臼に貢献できる人間を育てる、「故郷羅臼を愛する」教育を行っている。
具体的には、① 世界自然遺産「知床」に係る学習・探究、② 創作料理活動、③ ボランティア活動の3点を中心に地元の理解を深め、地元を愛し、地元に貢献できる人材育成を目指す教育を行っている。
① 世界自然遺産「知床」に係る学習・探究
第1学年では、全員が「知床学Ⅰ」を履修し、羅臼町教育員会、知床財団、羅臼漁業協同組合、海上保安庁などの地域関係機関との連携・協力により、世界自然遺産「知床」の特徴や生息する生物についての基礎知識を身に付けた。
第2学年では、選択科目として「知床学Ⅱ」を設置し、知床半島の独特の地形によって生息する貴重な生物や、海と陸のつながりから見た知床に生息する動植物について学習を深めることができた。
第3学年では、選択科目として2つ「知床探究」と「海洋生物」を設置した。
「知床探究」では、本校生徒が小学生への体験学習プログラムを開発し、実際に町内小学生に対して、世界自然遺産「知床」に生息しているオジロワシ、ヒグマ、キタキツネなどの生態系や、それに関わるゴミ問題についての授業を行った。
「海洋生物」では、ダイビング実習や海産物の加工、調理方法などを通して、漁業者としての実践を体験した。また、ダイビングライセンスCカードを〇名が取得し、潜水士資格に〇名が現在挑戦している
② 創作料理活動
平成25年に「北海道知事賞」を受賞した「大漁焼き」を継承し、本年度はタラコ味を付け加えるなど、進化を続けてきた「大漁焼き」。例年通り、羅臼町内のお祭りだけに留まらず、東京にも出店を続け、地域振興を図ると共に地域の価値を改めて理解する機会となった。
③ ボランティア活動
生徒会が中心となり、参加者を募り、最終的には全校生徒参加という形で、国道335号沿いや町内でゴミ拾いを行う「知床ゴミゼロ活動」や北海道教育大学釧路校授業開発ゼミの学生と共に羅臼町の小学生へ科学の楽しさを教える「羅臼科学フェスティバル」や勉強の楽しさを教える「羅臼町アフタースクール」などに参加し、羅臼の子ども達がへき地では体験することが難しい活動を行い、住みよいまちづくりに貢献するなど、SDGsへの意識を高めてきた。
来年度の活動計画
来年度の活動計画
羅臼町の持続可能な発展を担う人材の育成と、世界自然遺産「知床」の生物多様性、海洋、環境、食育などを学習・探究の観点から次の教育活動を展開する。
① 総合的な探究の時間での地域活動
本校の総合的な探究の時間で「地域探究」を行っている。地域に係わる活動で、産業・防災・教育・医療などの活動を生徒が考え、計画・実施していく活動をする。
② 羅臼町一貫教育推進協議会における活動
本校生徒会が主体となり、趣味のグループ(スポーツ・模型・手芸・絵画(イラスト))をつくり、各グループが定期的に校種を超えて活動を行い、児童生徒の居場所つくりをサポートする活動をする。
③ 「アフタースクール」「羅臼科学フェスティバル」で、教育を通した地域活動に参加し、教職の楽しさを体験する。
近年、羅臼町(根室管内)では教員のなり手が少ない。「地元の児童生徒を育てる教員は地元で育てる」を合い言葉に北海道教育大学釧路校と共同で人に教えるという体験をする。生徒に教職という仕事の魅力を伝え、地元に教員として戻ってきてもらい、持続可能な地域の発展を支える人材を育成していく。
④ 知識だけでなく、体験を通した深い学びの実現
学校で習う事はただの知識ではなく、現実に起ったことから知識として残されているものである。よって学校で習った知識と新たに体験活動を行う事で、より深い学びを実現していく。
