2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 環境, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解

本校は、「地域連携による持続可能なふるさと知床羅臼における人材育成」を活動テーマとし、2つの柱を設定している。ひとつは、自治体や地域の産業界などの関係機関からの支援を受けながら、地域の良さや地域での生活を営むことの意義等について理解を深め、小中高が連携して体系的なキャリア教育の充実。もうひとつは、地域の自然、歴史、文化、産業などを学び、地域課題を見出し、課題解決のための具体的方策を導く学習の充実を図ることで、将来、地域を担う人材育成と地域での雇用拡大について理解を深めることを目標としている。

 具体的には、地元の理解を深め、地元を愛し、地元のためでできることを考察するとともに、提案・実践できる力を養うとともに、適切な進路指導を実施し、自己実現に向けたキャリア教育の充実を図ることを柱に、①自然環境に係る学習、②創作料理活動に係る学習、③ボランティア活動を実施した。

① 自然環境に係る学習

 各関係機関との連携により、世界自然遺産である知床の基礎を身に付けている。知床は、その独特の地形により、下流においても上流域の貴重な生物が多数存在することや、川や海の周辺に生息する動植物や海と森をつなぐ豊かな自然についての学習を深めることができた。

② 創作料理活動に係る学習

 本校の創作料理プロジェクト実践研究は、羅臼の食と文化についての理解を深め、6次産業化に向けて地域の素材を利用したメニューの開発および提供を通じて地域の活性化に努めている。メニュー開発は、漁協や飲食店等地域の方々のご指導を賜りながら進めており、好評を得ている。
今年度は、過去に開発したメニューのブラッシュアップを図り、町内外の各種イベントでの提供を通し、町の名物化に向けた取組を行った。

③ ボランティア活動

 中高連携のひとつとして、祭事等におけるボランティアや踊り、吹奏楽演奏等を通した地域振興を実施している。

来年度の活動計画

地域産業の実態把握に向けた具体的な調査を実施するとともに、各種行事へのボランティア活動実施においては中高から、小中高へと拡大した取組となるよう調整を図る。また、地域人材によるキャリア教育講演会の実施や小中高の12年間を見通したキャリアノートの活用について準備を進めていきたい。