当校は,「全ての活動はESDにつながる」を合言葉に年間を通して,各教科,特別活動,道徳の時間において取り組んできた。
「体験的な学習活動や地域との交流活動,自然と触れ合う活動を通し,主体的な実践行動による持続可能な社会を実現するための担い手を育てる。」をねらいとした教育活動を行った。
具体的には,①基礎(コミュニケーション能力/体系的・総合的・批判的な見方)②環境・防災③国際理解教育④人権・福祉教育についての学習を中心に行った。
① 基礎に係わる活動 校内では縦割り活動や委員会活動,児童会行事を通した児童間のコミュニケーション能力の育成を図った。更に保護者・地域の方々との合同運動会,合同防災訓練などを通して,地域の中の一員としての自覚を持たせた。また,小さな地域の中で,多くの人と関わることが少ない現状のため,外部講師の活用を積極的に行い,人との関わりを多く設けた。
② 環境・防災に関わる活動 本校は2015年度,2016年度「宮城県防災教育推進指定校」として,防災・減災についての学習を深めたことを機会に,今年度も引き続き毎月11日付近を「きずなの日」として,各学年の実態に合わせた防災学習を展開した。また,今年度より児童の防災・減災の意識や知識の向上を客観的にみるために「防災検定」を独自に設け実施している。行動面では,予告なしに休み時間に行われる「初期対応訓練」を行い,児童自身が判断し避難を行う力を身に付けさせたり,地域住民との合同防災訓練やPTA講演会において親子で災害や防災についての学習を行ったりして,学校・保護者・地域全体で子どもたちの命を守ろうとする取組を続けている。
③ 国際理解教育に係わる学習 本校では,総合的な学習の時間に国際理解教育を位置付け,角田市の姉妹都市であるアメリカグリーンフィールド市訪問団の受け入れや,外国人留学生との交流活動を行っている。日頃の外国語・外国語活動での学習を生かして,英語でコミュニケーションを図るなど,異文化に対しての関心を高めている。
④ 人権・福祉に係わる学習