本校では、昨年度に引き続き、ホールスクールアプローチをESD推進の理念として、学習のテーマを①「エネルギー・環境」に係わる活動(SDGs7,13,14,15)、②「国際理解」に係わる活動(SDGs11,17)、③「生命(いのち)」に係わる活動(SDGs3,11,17)の3つを重点として各学年の発達段階に応じて学習に取り組んでいる。
「エネルギー・環境」は、「持続可能なエネルギー問題、環境問題」について、子どもたちの視点から地域の身近な「エネルギー・環境の様子」について学ぶ。「国際理解」についても、子どもたちの視点から、我が国や地域の文化・歴史等と身近な外国の文化・歴史等について学ぶ。「生命(いのち)」の学習では、自分の命や他者の命の大切さや、成長、福祉(高齢者・障害のある方)等について学んできた。これらの持続可能な開発のための教育(ESD)に取り組む際に、本年度工夫した点は「自己の学びの振り返りを位置づけた課題解決活動の工夫を通して」をテーマとしことである。そこで、ESDで育みたい能力や態度を育ませるために、子どもたちの心を揺り動かし、子どもたちが納得、成就感が味わえるような学びとすることに重点をおき取り組んだ。
①「エネルギー・環境」に係わる活動(SDGs7,13,14,15)
②「国際理解」に係わる活動(SDGs11,17)
相互性、連携性を中心として取り組んだ。5年生「吉野小桜プロジェクト2018」では、吉野小のシンボルである桜に対する先輩や地域の方々の思い・願い、そして現在の桜の状態について取材・調査、観察した。その活動を通して、自分の考えをつくり、地域に多様な方法で発信したり、友達や地域の方々と協働で桜を通した町づくりについて考えて実践したりした。また、地域に誇りを持ち、地域の今やこれからについて考え、地域に貢献したいという思いを持つことができるようにした。
③「生命(いのち)」に係わる活動(SDGs3,11,17)
学校教育目標を「持続可能な社会づくりを担う、心豊かでたくましい吉野の子どもの育成」とし、学校全体で取り組む。その際、教育活動のみにとどまらず、学校全体としてESDの視点からの取組を考え、ホールスクールアプローチとして次のように進めていく。(SDGsでは4,11,17を中心とし3,13,15,16を関連させる。)
①授業づくりについて
新学習指導要領で求められている資質・能力が育成できるように、子どもたちの主体的・対話的で深い学びを促していくとともに、主題研究においては、ESDを主題として取り組む。
②教科等の関連の充実
ストーリーマップ(学習指導計画)の見直しを行い、総合的・横断的な学習となるようなカリキュラム編成する。その際、特に生活科・総合的な学習の時間と各教科・領域等との関連を内容面と方法面から、そのつながりを明確にする。
③ESDの活動の広がり
子どもたちが主体となって発信する・行動する場を設定する。
④職員室のESD