当校は,「ゆたかさ,確かさ,たくましさ」を学校教育目標として,ESD教育の実践を通して,持続可能な社会の担い手を育む教育活動を行っている。 具体的には,福祉,ふるさと,伝統文化を柱に,①全校福祉体験活動,②花いっぱい運動,③和紙づくり体験を行った。 ① 全校福祉体験活動 すべての人がかけがえのない存在として尊ばれ、,社会生活の中でともに支え合う態度を育むため,地域の社会福祉協議会等と連携しながら,1年生ではキャップハンディ体験,2年生では点字体験,3年生では手話体験を行い,学年の実態に応じた福祉体験活動を行っている。また,今年度は盲目のプロドラマーとの音楽交流や講演会を実施し,生徒は福祉に対する考えを深める事ができた。 ② 花いっぱい運動 東日本大震災以降,放射能の影響などから地域との交流が途絶えていた中地域との絆を深める事を目的に活動が始まった。具体的には,生徒が育てたマリーゴールドを地域の方にプレゼントする活動である。この活動を通して,生徒は地域の方との会話や優しさに触れることで,自分が生活している地域の良さを見直すことができている。 ③ ふるさと教育 地域の伝統文化を尊重し,継承していこうとする態度を育てるため,地域のボランティアサークルと連携し,「白石和紙づくり体験」を実施した。具体的には,地域にこれまで継承されてきた「白石和紙」で生徒自ら卒業証書を作る活動である。現在,「白石和紙」の継承は一時期途絶えてしまい,地域のボランティアサークルが継承している。この「和紙づくり体験」を通して,地域の伝統文化を継承する事の大切さや態度が高まってきている。