本校は,「学校・地域の特色を生かした,創意と活力あふれる学校づくりの推進」を学校経営基本方針の一つとして設定し,ESDを学校教育の重要な教育の一つに捉え位置付けている。「環境教育」と「地域遺産教育」をテーマに,ESDの実践を通して,郷土や自然を愛し誇りに思い感謝する心及び地域社会に貢献する児童の育成を目標としている。
具体的には,下記の4つの活動を柱に,学校行事,総合的な学習の時間を中心に学習を行った。
① 学校花壇や米作り等の栽培活動
米作りは,地域の基幹産業であり,米作りの体験活動を通して,地域の特色,勤労の大切さ,収穫の喜び,自然への感謝を学ぶ。また,花壇での栽培活動も本校の特色ある活動である。地域の方々と共に花壇の手入れや世話を行い,自然や環境を保全し,共生を目指す意識を高める。秋には,感謝祭を開き,収穫したもち米で,もちを振る舞いながらお世話になった方々への感謝の気持ちを伝える。
② 地域の自然や歴史に関わる学習
地域の風土に詳しい方を講師として,写真を交えてお話を聞いたり,その場所に見学に行ったりする。下学年は,主に地域の草花や樹木,木の実の観察,上学年は,地域の先人の努力により開かれた用水路や水田,神社や史跡について観察したり調べたりする。
③ 地域の伝統芸能に関わる学習
水梨地域に古くから伝わる羽田神楽について,地域の方から歴史や踊りを学び,地域に伝わる文化を受け継ぐ。神楽の発表は,5月の合同運動会(3~6年生),10月の羽田神社の「お山がけ」(5・6年生),2月の神楽発表会(全学年)で行う。伝統芸能に触れることで,伝統文化の良さ,コミュニティの一員としての地域のつながりを考え,ふるさとを大切にし続ける思いを育む。
④ 地域の伝統文化に関わる学習
平成31年度4月より,宮城県気仙沼市立松岩小学校との統合が決定し,活動計画については話合い中である。