所在地 | 〒920-0376 石川県金沢市福増町北1087 |
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電話番号 | 076-249-4471 |
ホームページ | http://cms.kanazawa-city.ed.jp/yasuhara-e/ |
加盟年 | 2017 |
2024年度活動報告
文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 食育
文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 食育
本校は、「地域とともに生きる~もの・こと・ひととのつながり」を活動テーマとして、
ESD(持続可能な開発のための教育)を自分たちが住む町の文化や人とのつながりについての学習と捉え、ESDの実践を通して主体的・対話的に物事に取り組む力や、つながりを尊重する態度の育成を目標としている。
具体的には、地域の「もの・こと・人」のつながりを柱に以下の活動を行った。
① 校区の文化や歴史に係わる学習
② 校区の名産品に係わる学習
③ 校区の産業に係わる学習
④ 金沢市の文化や歴史に係わる学習
校区の文化や歴史に係わる学習
1年生は、昔遊びを地域の名人に教わり、地域の方や友達と関わる楽しさを感じる学習を行った。また、昔遊びの面白さに気づくことで、地域の文化への関心を深めた。
2年生は、町探検を通じて安原の「すごい人」に注目した。農家やおまわりさんなど地域で働く人々との交流を通して、その思いや工夫に気づくとともに、地域の人々への親しみを育む学習を行った。
4年生は、社会科の「用水を開く」に関連づけて、安原地区の耕地整理を行った高多久兵衛の偉業を調べた。地図や年表、写真などの資料や用水についての授業を通して、高多久兵衛の努力や苦労を学び、彼の業績を通じて、地域農業の発展と現在の安原とのつながりを理解することができた。
校区の名産品に係わる学習
3年生は、安原地区の代表的な農作物である金沢すいかについて学び、農家の方から苗の植え方やすいかの育て方を教わり、7月に立派なすいかを収穫することで地域の良さを実感した。また、加賀野菜の一つである源助大根については、農家の方々の工夫や思いについて学び、地域農業への理解を深めた。学習の中で、普段口にしている食材を生産している農家の方々の努力に感謝の気持ちを持つことができた。
校区の産業に係わる学習
5年生は、安原地区の農業をテーマに田植え体験や稲刈り体験を行い、生産者の仕事について学んだ。また、インターネット検索やインタビュー調査を通じて、安原地区の環境や土地利用について調査し、農業が盛んな理由や地域の魅力を理解した。さらに、授業を通して生産者の方々の思いを知り、気候変動など世界的な問題についても視野を広げた。
金沢市の文化や歴史に係わる学習
6年生は「未来に向かう金沢」をテーマに学習を進めた。まず、調べ学習を通じて、金沢の伝統文化や芸能、名跡(例:金沢城・兼六園)について理解を深めた。次に、グループごとに計画を立て、金沢城や兼六園を調べた。実際に目にすることで、ふるさと金沢の歴史的な良さや、それを守るための人々の努力を学んだ。
来年度の活動計画
本校では、安原小の教育課程における生活科や社会科、総合的な学習の時間にユネスコスクールの活動を位置づけ、カリキュラムを編成している。活動テーマである「地域とともに生きる~もの・こと・ひととのつながり」を意識し、今年度は安原地区や金沢市との関わりを中心に活動を展開した。来年度に向けては、人とのつながりをさらに重視し、体験的な活動を取り入れることで、児童が「自ら学びたい」という意欲を持ち、協働的な学習を展開できるよう取り組んでいく。