所在地 | 〒381-0405 長野県下高井郡山ノ内町大字夜間瀬2504番地1 |
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電話番号 | 0269-33-3603 |
ホームページ | http://www.town.yamanouchi.nagano.jp/kyoiku/nishisho.html |
加盟年 | 2017 |
2024年度活動報告
生物多様性, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 持続可能な生産と消費, 食育, エコパーク
1年生の活動 「いいもの見つけに出かけよう」
地域に出掛け、自然とふれあいながら、様々な経験をし、自然のすばらしさを感じ、感性を豊かにする活動、「はるさがし・うこっけいさんとの生活・学級園で育てよう・あきさがし」などを通して、楽しさ、美しさ、美味しさ、不思議さ等、自然のすばらしさを体全体で感じることができた。笑顔で生き生きと活動し、よいものを見つける目、感じる心が育まれ、活動を広げられることができた。作品つくりにつなげたものは、個々の思いがつまった、豊かさを感じられるものとなった。自然と共に暮らす豊かさや、自然の大切さを肌で感じてきたので、今後、SDGs等、様々な問題を考えていく上で、少しは土台となったのではと期待したい。
2年生の活動 「季節のものを探しに行こう」「育てて作って食べよう」
1年生と一緒に「春探しや」「秋探し」に行くこと、週一回くらいのペースで大豆の畑に行くことで、季節の変化に気づくことができた。また、そこで捕えてきたカナヘビやトカゲを飼うなど、自然に親しむことができた。大豆、かぼちゃなど自分たちで育てた作物を収穫し、それを調理することを楽しむことができた。また、作ったクッキーは家族や1年生、先生にお裾分けをしてよろこんでもらえた。
3年生の活動 「わたしの山ノ内町、西小のおいしいりんごを育てよう」
りんご支援員の方にりんごの育て方を教えていただき、できるだけ子どもたちの手で育てることを考えながら、ほとんどの作業を行った。作業の中には、指が痛くなったり、時間がかかったりするものもあり、ものを作ることは大変なこともたくさんあることを経験した。りんごについて調べたり、りんご栽培に携わったりすることにより、りんごそのものの素晴らしさや生産者の思いや願いを知った。また、山ノ内のりんごは全国的に見ても評価されている貴重なりんごだということを知り喜びや誇りを感じていた。
4年生の活動 「水の大切さ ~山ノ内町のきれいな水~ ~水を守り支える人々~」 「伝統野菜 前坂だいこんを育て味わおう」
社会科の授業で水との関わりについて学び、私たちの住む山ノ内町の水は多くの人々のおかげで安全に飲んだり生活に使ったりでき、汚れた水は適正に処理されて自然に戻されていることを知る。自分たちの使う水はどこから来ているのか調べ、剣沢ダムから西小地区へ水が流れ込んでいることを知る。9月に剣沢ダム、横倉堰(須賀川)や、奥志賀高原の取水口となる大沢を見学した。イワナも泳いでいる美しい水やごみ一つない川を満喫し、かんぱい事業の方々のお話を聞き、先人の努力や苦労を学び、今のおいしい果物や米や野菜が採れるのもその方々のおかげだということを実感することができた。この水や自然を守り続けて行きたいという強い思いは、自分の行動を考えることに繋がった。
5年生の活動 「お米を育てよう」
須賀川の田んぼだけでは、日常的な苦労を知ることができないので、学校の田んぼでもお米をつくりたいという子どもと教師の願いもあり、2カ所で並行して米作りを行ってきた。負担は少なくなかったが、プロが日常的な管理をしている田んぼと自分たちの田んぼを比べながらできるという点は非常によく、米作りの大変さもよく分かった。須賀川のお米は、昨年に続き、今年度も雪白舞に認定され、食味・分析国際コンクールにおいても金賞を受賞することができた。保護者を招いた昼食会では、須賀川の田んぼと自分たちの田んぼのちがいや苦労なども伝えることができた。須賀川のお米と学校のお米を食べ比べると、甘みに大きな差があった。管理面を分析していくと、田おこしの時点で肥料をまいてしまったこと、田植えの間隔がせまかったこと、草取りが不十分であったことなどが分かった。現時点ではまだ未定だが、来年度も可能であれば米作りを継続し、山ノ内のお米とともに町のよさを発信していきたい。
6年生の活動 「地域お助け隊」
6年間を振り返り、様々な活動の中でたくさんの地域の方にお世話になったことに気づいた子どもたちが、これまでの恩返しをするために、地域の方々が困っていることの力になりたいという思いから取り組んだ活動。山ノ内町の須賀川地区に残る伝統的な「須賀川そば」の原料となるオヤマボクチの収穫、加工に携わることを通して、地域に伝わる伝統食について理解を深め、自分たちの住む地域である山ノ内町をより知るとともに、地域の方や、他の学校と繋がることで、自分たちの住む山ノ内町のよさや、自分たちの活動の意義について理解することができた。
来年度の活動計画
1 職員研修の充実
職員がESD、SDGs、山ノ内町の目指す子ども像、本校がめざすESDの活動でつけたい力等について知る必要がある。信州ESDコンソーシアムや大学、町などから講師をお招きしての研修の機会を年に複数回設ける。
2 全校児童へのオリエンテーション
子どもたちが、学校全体で取り組んでいるESDについて、なぜESDにとりくんでいるのか、なぜSDGsが大切なことなのか等、自分たちの取り組んでいく学習の意義について理解していけるよう、全校で、年度始めにオリエンテーションや年度の終わりに各学年の学習報告会をおこなう。
3 コミュニティスクール(CS)学校運営委員会(地域の方)と共に実現するESD活動の充実
2024年度には年間3回おこなわれる学校運営委員会で、子どもたちの願いを実現するために運営委員の方と学校職員との情報交換の場をもうけた。そこで地域の方に子どもたちの願いを受けて止めていただき、ESD活動に関わる教職員の相談にのっていただいたおかげで、各学年のESD活動が充実した。また、地域との結びつきも強くなり、行事なども共に楽しめるようになってきた。来年度も引き続き、本校の「ESDが目指す子ども像」や、ふるさとの良さを感じられる活動の支援をいただけるよう、運営委員会等で学校のよすをお伝えするなど連携を密にとっていく。