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加盟年 2012

2024年度活動報告

活動分野

減災・防災, 気候変動, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権

本校は、「自然に適う教育」を学校理念としながら、学校生活の中で「後始末」の重要性について説き、学校全体として取り組んでいる。

①  国際理解に係わる活動

令和6年12月21日〜28日
昨年度交流したタイの中学校を紹介してくださった団体が主催する日タイの研修へ、本校高校生2名が参加した。京都市内の高校に通う生徒を対象に企画された研修で、現地校へ赴き日本の学校の紹介、日本文化の紹介を行い現地の高校生と交流を図るものである。生徒たちは複数回の事前研修を経て、上記の期間現地での研修を行った。本校の生徒は、本校の能の授業で学んだことを活かし、仕舞と笛の実演、参加型体験ワークショップを行った。また研修終了後、校内での報告会も行った。

令和6年11月27日―イスラエルとパレスチナが紛争している中で、双方の子どもたちが平和を願いながら同じ教室で一緒に学習している学校があり、事前学習を経た後、この学校の子どもたちに向けて支援活動を行っている「ハンド・イン・ハンド」のプログラムのために小学生がJR山科駅前で街頭募金を行った。

令和6年4月〜7月、9月〜3月―本校ではイギリス、スコットランドに拠点を置くプロジェクトトラストを介してギャップイヤースチューデント2名の受け入れを実施している。彼らは1年間日本に滞在し本校の英語授業の補助に入ったりするボランティア活動を行っている。他に、剣道の授業を中学生とともに受けて日本文化を学ぶと同時に、本校中学生は英語でのやりとりをしながら英語の学習にも繋げている。日英の文化の違いなどについて意見交換等を行っている。

また本校では自国の文化を理解することも国際理解の一助となると考えており、小中学生は剣道や日舞、中高生は能楽の授業を成果として設け毎年発表会を催している。

②  平和に係わる学習

令和6年6月20~21日 広島平和学習
小学6年生が広島の原爆ドームを見学し、また語り部の方からお話を聞いて平和の意味と大切さを学習した。広島での平和学習に向けて小学生全員が折り鶴を作り、千羽鶴を持って行った。また年度内に、広島での学習を校内向けに学習報告会を行う予定である。

人権に係わる学習

令和6年6月12日~14日 人権学習
中学3年生は毎年4月から人権学習としてハンセン病を取り扱い、日本におけるハンセン病、及び日本政府による隔離政策などを学んでいる。6月には、人権学習旅行として元ハンセン病療養施設である岡山県の国立ハンセン病療養所 長島愛生園を訪問した。差別と偏見の中で暮らしてこられた元患者の方の体験談を、語り部の方にお話しいただいた。他にも歴史館見学、園内見学を通してハンセン病とそれにまつわる歴史を学び、人権意識を高めた。8月には学習したこと、それぞれが考える人権について全中高生に向けてプレゼンテーション形式で報告会を行った。

④環境に係わる学習

令和6年11月30日
中高―大阪府内の四天王寺をはじめ西成区内の各所の落ち葉掃き、ゴミ拾いなどの清掃奉仕活動を行った。

小学校―低学年は学校の近くを流れる琵琶湖疎水周辺のゴミ拾い、落ち葉掃きを行った。また、高学年は平安神宮の境内の落ち葉掃き、草抜きを行った。

令和7年1月10日、高校生は滋賀県長浜市での清掃奉仕活動、及び琵琶湖岸のゴミ拾いを行った。

本校では「後始末」を一つの教育のテーマに掲げている。まずは自分の身の回りの後始末を一人一人がすることで環境を整えていくことができると考えている。

また、本校の敷地内には山があるため、本校独自の授業である、作務で、間伐を行い、間伐の重要性、山の整備について体験を通して学んでいる。

SDGs委員会
本校中高では上記委員会を設置し、校内でのSDGsの取り組み促進を行っている。適切な分別やリサイクルをするために週に1度活動している。

 

⑤防災・減災に関する学習

令和6年9月30日―(全校)全校あげての防災訓練を行なった。3月にも実施予定である。

来年度の活動計画

1.ハンドインハンド活動支援募金を継続して行う(11月)

2.広島平和学習を継続して行う。(5月)

3.岡山県の愛生園での人権学習を引き続き行う。(6月)

4.長浜での清掃掃除活動を継続して行う。(1月)

5.大阪府内の清掃奉仕活動を行う。(11月)

6.国内外のユネスコスクールとの交流行事を実施する。

過去の活動報告