- おおさかふりつとんだばやしこうとうがっこう
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大阪府立富田林高等学校
- Osaka Prefectural Tondabayashi Senior High School
- 種別中等教育学校または中高一貫校等 地区近畿地区
- 主な活動分野登録なし
| 所在地 | 〒584-0035 大阪府富田林市谷川町4-30 |
|---|---|
| 電話番号 | 0721-23-2281 |
| ホームページ | http://www.osaka-c.ed.jp/tondabayashi/ |
| 加盟年 | 2012 |
2025年度活動報告
環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権
本校は明治34年(1901年)に開校した伝統校であり、地域の重要な教育拠点として育まれてきた。また、平成24年には、「ユネスコスクール」に指定され、ESDの5分野の中では、特に環境教育および国際理解教育に力を注いできおり、本年は学校の教育活動の方針として、つぎの二点を掲げて様々な活動を行った。
①スーパーサイエンスハイスクールとして、南河内地域科学教育のセンター的役割を果たしながら、「探究」と「貢献」をキーワードに教育活動を組み立て、地域に対する愛情を基礎に、地球的視野をもって国際社会に貢献しようとする高い志をもつ人材を育成する。
②確かな学力を育成するため、各教科・科目において、中高一貫して学習指導要領の目標を踏まえ、「わかる授業、充実した授業」をめざした授業改善に取り組む。
具体的には、次の三点があげられる。
1.グローバルな視野・コミュニケーション力の育成
・グローバル委員会を中心に、各種グローバル教育プログラムを通して国際感覚の育成や異文化理解の促進に努めた。グローバルリーダー育成海外研修として2025年7月29日(火)~8月2日(土)(3泊5日)でマレーシア研修40名(高校生20名、中学生20名)を、8月4日(月)~8月9日(土)(4泊6日)8月4日から9日までネパール研修30名(高校生20名、中学生10名)を行い、学校間交流などを行い、帰国後に校内で報告会を行った。特にネパール研修旅行では学校の訪問・交流だけではなく、実態を把握し今後の支援活動を考えることを目的とし、文化祭での募金活動や文房具等を集めて寄付するなどの活動にも力を入れた。
・ロータリークラブの交換留学制度を利用して、短期留学として3名が夏(7,8月)にドイツに留学、オーストラリアとベルギーから各1名ずつ1年間の交換留学を受け入れている。
・2026年1月月11 日(日)〜1 月12 日(月・祝)にかけて行われる2025 年度 大阪・関西ASPnet 学び合いアジア・北欧ASPnet 国際フォーラムにスタッフとして生徒6名が参加し企画運営に携わった。
・2026年3月10日(火)~12(木)には2泊3日で高校2年(20名)が姉妹校の台湾北大高級中学を訪問し課題研究の成果を英語で発表して交流を予定している。
2.SDGs達成に向けた課題発見・課題解決能力の育成
・京都YWCAとオンラインによるワークショップを継続的に行い、人権や平和について意見交換した。
・「探究」の時間を用いて、SDGsに応じた課題設定、探究活動を行い、その成果を様々な機会(研究発表会、シンポジウム、大学のゼミ、地域イベント等)で発表した。
・中学では9〜10月の総合的な学習の時間を使った各学年のカリキュラムを設定し、中1は、国連とSDGsについて学び、昨年度はトルコの中学校と協働した。中2ではJICA学習を行いネパールの中学校と交流を行った。中3ではグアムの修学旅行に向けて学びを広げた。
3.地域と連携した社会貢献意識の育成
・コミュニティ・スクールとしての特性を活かし、南河内の企業による講演や、地域企業への訪問を行い地域の歴史や地域産業について学習した。
・文化祭等ではフェアトレードの物品販売の収益をアフリカケニアのマゴソスクールに寄付し、支援を行った。
・大阪公立大学と連携して企画し、大阪公立大学の大学生・留学生・富田林高校生が連携して、英語での交流を通して、地域(関西や大阪など)をグローバルな視点から考えた。
来年度の活動計画
平成29年度に開校した中高一貫校は、公立の併設型・中高一貫校では全国初の「コミュニティ・スクール」となり、地域との関係が一層強くなっている。今後、さらに地域とのかかわりを深め、地域の教育力を一層活用することで、生徒の地域への関心や貢献する意識を高めていきたい。
そのために 引き続き
① 海外修学旅行や姉妹校との交流、短期留学生の受け入れ等を通じて、グローバルな視野やコミュニケーション力など世界的に活躍する力を育成する
② 外部とつながりながら国際社会に目を向け、SDGsに応じた課題設定、探究活動を行うとともに、環境教育のフィールドとして恵まれた立地を活かし、SDGsの達成に向けた取り組みを全校的に推進する
③ 「コミュニティ・スクール」としての特性を活かし、地元のフィールドワークや地元企業への訪問交流を行う
等の活動を行っていきたい
