2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権

本校は明治34年(1901年)に開校した伝統校であり、地域の重要な教育拠点として育まれてきた。また、平成24年には、「ユネスコスクール」に指定され、ESDの5分野の中では、特に環境教育および国際理解教育に力を注いできた。本年は、グローカルリーダー(「将来活動する地域に根ざしながら、世界的な視野を持ち、世界とつながり活躍できる人材」)の育成を目指して、次のような活動を行った。

1.グローバルな視野・コミュニケーション力の育成

・中学ではJICAや発展途上国を支援している日本企業による講演会を行い、調べ学習や英語によるプレゼンテーションを行った。
・高校では「探求」の時間にオンライン会議システムを利用し、フィリピン・ネパール、フランスの高校との共同研究を実施し、英語でのプレゼンテーションやディスカッションを行った。
・文化祭ではユネスコ部が、「今世界で起きていること」をテーマにウクライナ問題を取り上げて自分たちの意見を発表し、同時に手作りアクセサリーを製作販売してその売り上げを難民支援団体に寄付した。

2.SDGs達成に向けた課題発見・課題解決能力の育成
・京都YWCAとオンラインによるワークショップを継続的に行い、人権や平和について意見交換した。
・「探究」の時間を用いて、SDGsに応じた課題設定、探究活動を行い、その成果を様々な機会(研究発表会、シンポジウム、大学のゼミ、地域イベント等)で発表した。

3.地域と連携した社会貢献意識の育成
・寺内町シネマ実行委員会と共に寺内町での映画上映に協力し、SDGsをテーマにした映画を地域の方を招いて上映した。また、寺内町で上映される映画の広報に努めた。
・コミュニティ・スクールとしての特性を活かし、南河内の企業による講演や、地域企業への訪問を行い地域の歴史や地域産業について学習した。
・文化祭等ではフェアトレードの物品販売の収益を毎年アフリカケニアのマゴソスクールに寄付し、支援を行った。

来年度の活動計画

平成29年度に開校した中高一貫校は、公立の併設型・中高一貫校では全国初の「コミュニティ・スクール」となり、地域との関係がさらに強くなっている。今後、さらに地域とのかかわりを深め、地域の教育力を一層活用することで、生徒の地域への関心や貢献する意識を高める必要がある。そのために次のような活動を行う。

① 海外修学旅行や姉妹校との交流、短期留学生の受け入れ等を通じて、グローバルな視野やコミュニケーション力など世界的に活躍する力を育成する。
② 外部とつながりながら国際社会に目を向け、SDGsに応じた課題設定、探究活動を行うとともに、環境教育のフィールドとして恵まれた立地を活かし、SDGsの達成に向けた取り組みを全校的に推進する。
③ 「コミュニティ・スクール」としての特性を活かし、地元のフィールドワークや地元企業への訪問交流を行う。