2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 国際理解, その他の関連分野

グローカルリーダー(「将来活動する地域に根ざしながら、世界的な視野を持ち、世界とつながり活躍できる人材」)の育成を目指して、次のような活動を行った。

①グローバルな視野・コミュニケーション力の育成

本年はコロナウィルスの感染拡大のために対面での国際交流は実施できなかったが、その代わりにズームを用いてアフリカケニアのキベラスラムで活動中の早川千晶さんのオンラインミーティングを行い、コロナ禍の中のスラムの状況や学校の状況を聞き取ることができた。コロナに対する政府の対応や人々の様子、学校の対応等について日本との比較を行い、三月に行われる「地域フォーラム」において発表する予定である。また、生徒に貸与されたタブレット端末を用いて中国の広州外国語学校の生徒とSDGsをテーマに課題設定を行い、互いに問題点を出し合いながら課題解決に向けた学習を英語で行った。

②SDGs達成に向けた課題発見・課題解決能力の育成

「探究」の時間を用いて、SDGsに応じた課題設定、探究活動を行い、意欲的・主体的に課題を発見し、解決する力の育成に努めた。その成果を様々な機会(研究発表会、シンポジウム、大学のゼミ、地域イベント等)で発表し、探究活動の拡大を図った。

③「社会貢献意識・地域愛」

コミュニティ・スクールとしての特性を活かし、南河内の企業による講演や、地域企業への訪問を行い地域の歴史や地域産業について学習した。これらを通じて地域社会への提案を前提に課題を設定し、その課題の解決に向けて取り組み、その成果は三月の「地域フォーラム」などで、地域に対する提案という形で発信する予定である。

 

来年度の活動計画

本校は明治34年(1901年)に開校した伝統校であり、地域の重要な教育拠点として育まれてきた。また、平成24年には、「ユネスコスクール」に指定され、「持続可能な開発のための教育ESD」の推進拠点と位置付けられている。ESDの5分野の中では、特に環境教育および国際理解教育に力を注いできた。平成29年度に開校した中高一貫校は、公立の併設型・中高一貫校では全国初の「コミュニティ・スクール」となり、地域との関係がさらに強くなっている。今後、さらに地域とのかかわりを深め、地域の教育力を一層活用することで、生徒の地域への関心や貢献する意識を高める必要がある。そのために次のような活動を行う。

①「コミュニティ・スクール」としての特性を活かし、地元のフィールドワークや地元企業への訪問等を通じて、地域の課題発見や課題解決の手法を育成する。

②海外修学旅行や姉妹校との交流、短期留学生の受け入れ等を通じて、グローバルな視野やコミュニケーション力など世界的に活躍する力を育成する。

③環境教育のフィールドとして恵まれた立地を活かし、「地域をフィールドに地域と連携した探究貢献活動」を実施することで、社会で活躍できる力、社会への貢献意識、進路選択での自己実現意識を育成する。

以上を総合的に実施することでSDGsの達成に向けた取り組みを全校的に推進する。