2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 国際理解, その他の関連分野

将来国際社会に貢献できる人材に求められる「主体性」「多様な人との協働性」の育成に向け、次のような活動を行った。

(1) 「環境」をテーマにした、大学・企業等共同研究連携型プログラムの開発。地域の防災・減災について行政・大学と連携する探究活動

本校の学校目標である「地域貢献」のひとつの形態として、震災への対策、水害への対策について学び、地域の指定避難場所である富田林中学・高校が避難所となった際、教員だけではなく、生徒達自身が市民の責務として主体的・自覚的に避難所での活動に参加するための行動プランについての探究活動を行った。

(2)グローバルな視野を持った生徒の育成を目指した国際交流活動。

グローバルな視野を持ち世界とつながり活躍できる人間の育成を目標とし,タイからのホームステイ生徒受け入れ(101420生徒3名・教員1名)や,姉妹校であるオーストラリアのリートン高校からのホームステイ生徒受け入れ(101319生徒15名・教員3名)、台湾北大高級中学との交流(1023生徒15名 教員2名)、マレーシア・キンララ中学との交流(123 生徒36名 教員4名)に加え、高校ではベトナム・ダナンへの修学旅行、中学では台湾・台北市への修学旅行、さらにマレーシアへのスタディツアーなど様々な交流を行った。また、高校ではオーストラリアのクイーンズランド州へもスタディツアーを行い、持続可能な社会づくりのための再生可能エネルギーの活用について交流した。他校を交えた交流としては関西・北陸地域のユネスコスクールによる「日中ESD-GAP推進国際ワークショップ」に参加し,合宿を通して他校生や中国の高校生と交流を行った。

(3) 自発的・能動的・協働的学習

 連携している企業・大学・研究機関・NPO等とともに、地域の幼稚園、小・中学校も巻き込んだ課題研究発表大会である「地域フォーラム」を開催。

来年度の活動計画

本校が位置する南河内地域は近年、少子高齢化が大きく進み、大型商業施設が撤退するなど地域全体の活力が失われつつあるという大きな課題を抱えている。しかし、一方で石川の清流や金剛・葛城山系の豊かな自然に恵まれているなど、「環境教育」に適した地域でもある。このような特徴をもつ南河内地域を学びのフィールドとし、中高一貫校として、中学段階から探究活動を積み上げつつ、多様な人々と「主体的に協働する能力」を育成する。また、アユの再生をめざした石川の水質保全等の研究、生駒断層帯や中央構造線断層帯が近くにあるこの地域での「防災・減災」の研究、寺内町を中心とした地域の活性化など、地域の課題に対応した学習に生徒を導きつつ、一方で国際交流の機会を持つことによって、グローバルな視点を育み、世界規模の課題に基づく持続可能な社会づくりに向けた国際的な人材の育成をめざす。