• ぎふしりつせいざんちゅうがっこう
  • 岐阜市立青山中学校

  • Gifu Municipal Seizan Junior High School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野登録なし

所在地 〒502-0858 岐阜市下土居2丁目27番1号
電話番号 058-294-1555
ホームページ https://gifu-city.schoolcms.net/seizan-j/
加盟年 2015

2023年度活動報告

活動分野

生物多様性, 環境, 平和, 人権

1.本年度の実践

テーマ 生物多様性, 環境, 平和, 人権

本校は、「生活を見つめ 自ら創り出す生徒」を学校の教育目標として、本テーマについて学ぶことで現代社会の課題を自分にも関係のある事柄や課題だと捉え、自分にできること・身近なことから取り組むことにより、課題の解決につながる新たな価値観や行動を創り出すこと、それによって持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動が可能であると捉えている。

また、ESDの実践を通して、課題を自分ごととして捉える力や自分から行動を起こす力の育成を目標とした。具体的には、(1)環境、(2)平和・人権を柱に、それぞれの分野ごとに学習を行った。以下の文章に、その例を示す。

 

(1)環境学習

〇岐阜市の自然や長良川(生物多様性)における学習の様子

〇環境教育出前講座(6月)

今年度も「生物多様性」について、岐阜市の生物にかかわるクイズを解きながら岐阜市環境保全課の方から「地球温暖化」「ごみ3分の1原料大作戦」「自然環境講座」の3つの内容について学んだ。「どの命にも優しい環境にするために、日頃から自分ができること」をキーワードに、一人一人の生徒が自然に対して、今よりも豊かにかかわることの大切さを感じた。

 

 

 

〇長良川における学習の様子(9月)

昨年度までは、琵琶湖のマキノ周辺であったが、生徒がより身近に自然を感じることができるように 長良上流の環境について、環境保全のために取り組んでいる話を聞いたり、ラフィティングをして長良川の綺麗さを体感した。青山中校区の近くにも中流域の長良川があるため、日頃から環境について考えることができる機会となった。

 

 

 

 

(2)平和学習

〇生徒会による人権宣言の様子(6月)

生徒会が中心となって人権の大切さについて、生徒からのアンケート結果をもとに、一人一人の存在が尊重されること、一人一人の違いの認識が多様性の発展につながることなどを話合い、誰もが安心して楽しく生活できる学校、そして日本の平和について考えた。

 

 

〇「ぎふMIRAI‘sチャンネル」平和学習(7月)

「ぎふMIRAI‘sチャンネル」平和学習として、岐朋館の木戸季市様から、子供の頃の長崎での被爆体験やこれからの平和についての話をオンラインで聞いた。多くの生徒が、何十年も前の苦しい体験を今でも鮮明に記憶してみえる姿に、それだけ戦争が一生心の傷を癒すことができないぐらい惨い、悲しい出来事だと感じた。この平和学習では、これからの未来も平和な世界が続くようにするために、日頃からどのようなことを大切にしていけばよいのかを考える機会となった。

 

〇岐阜空襲を語る会(9月初旬)

今から78年前、岐阜も空襲の被害を受け、多くの尊い命が亡くなった。今回は「岐阜空襲を記録する会」の方が、いつまでも平和な世の中が続くことを願って講話をしてくださった。モンペなどの戦時中の服装を体験したり、生徒が焼夷弾を実際に触ったりするなど、戦時中の世界をよりイメージしやすいように講話をしてくださった。生徒の中には、これから先どんな理由があっても絶対に戦争を起こさなという強い思いをもったり、身近な平和について考えたりできた。

 

〇アオギリ集会(9月中旬)

青山中学校の中庭には、アオギリの木がある。これは、被爆体験を伝える「語り部」の沼田鈴子さんが、平成6年12月4日に植樹してくださったものである。そのアオギリの前で、来週の広島での平和学習に向けて、アオギリ集会を行った。残念ながら、熱中症指数が高く、合唱のみとなったが、今まで、ぎふMira‘sの岐阜空襲の語り部の方や岐阜空襲を記録する会の方から学んだ平和の大切さや今日の合唱への思いを広島にもつなげ、これからも平和であり続けることをより強く祈ることができた。

 

〇広島市内での学習や平和セレモニーの様子(下旬)

岐阜空襲などの岐阜の戦争について学んできたことを、平和記念資料館の見学や平和公園供養塔前での「大地讃頌」の合唱などの体験を通して、戦争の悲惨さを改めて再認識し、これからの平和について切実に考えた。平和記念資料館では、戦争の爪痕や原爆によって苦しかった人々の思いをより実感した。また、そうして知ったことを知っただけでは終わらせず、これからの自分たちが生きていく未来で、二度と戦争の起こらない平和な世界を築いていくことを確かめ合った。

 

来年度の活動計画

2.来年度の実践について

来年度の活動計画

本年度と同様に、環境学習、平和・人権学習を行う予定である。さらには、3年間を通して、SDGSを意識した取組むとなるように年間指導計画の見直しを図る。

〇環境学習は、本年度と同じように「環境を守るとは?」をテーマに学習を進めていく。特に環境保全課の職員の方や長良川の環境保全に取り組む方の話を伺いながら、岐阜市の環境を保全していくために、自分たちに何ができるのかを考えていく。

〇平和・人権学習では、「平和とは?」をテーマに学習を進めていく。一人一人の命や存在を尊重する人権宣言をもとにして、まずは岐阜空襲について学び、アオギリ集会を通して被爆された方の気持ちにより深く理解できるようにする。さらには、学習旅行を広島から東京に変更することで、東京大空襲から目覚ましい発展を遂げた過程やそれを支えた人々の願いや努力と触れ合うことで、自分なりの平和観についての考えを深める。その後、自分の思い描く平和に向けて、自分に何ができるのかを考えていく。

それ以外の活動でも、地域のボランティアに積極的に参加を促し、地域社会に自ら貢献する力を養っていく。

過去の活動報告