2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 環境, 平和, 人権

1.本年度の実践

テーマ 生物多様性, 環境, 平和, 人権

本校は、「生活を見つめ 自ら創り出す生徒」を学校の教育目標として、本テーマについて学ぶことで現代社会の課題を自分にも関係のある事柄や課題だと捉え、自分にできること・身近なことから取り組むことにより、課題の解決につながる新たな価値観や行動を創り出すこと、それによって持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動が可能であると捉えている。

また、ESDの実践を通して、課題を自分ごととして捉える力や自分から行動を起こす力の育成を目標とした。具体的には、(1)環境、(2)平和・人権を柱に、それぞれの分野ごとに学習を行った。以下の文章に、その例を示す。

 

(1)環境学習

〇岐阜市の自然や長良川(生物多様性)における学習の様子

「生物多様性」について、岐阜市の生物にかかわるクイズを解きながら岐阜市環境保全課の方から学んだ。また、「長良川環境レンジャー」の方より、身近な長良川についての講話を聞き、長良川にすむ生き物にも多様性があることを学んだ。その後、長良川の周辺の様子を観察したり、落ちているごみを集めたりして、多様な生物が生息し続けるためには、生息する環境を維持することの大切さを学んだ。

〇琵琶湖における学習の様子

琵琶湖のマキノ周辺の環境について、環境保全のために取り組んでいる話を聞いた。その後、琵琶湖でのカヤック体験をして、琵琶湖の水の透明さには、日々の環境維持への取組の継続があることを実感した。そして、自分たちが自然環境を守り続けるために、これからできることを新聞にまとめた。

 

(2)平和学習

〇生徒会による人権宣言の様子

5月に生徒会が中心となって人権の大切さについて、一人一人の存在が尊重されること、一人一人の違いの認識が多様性の発展につながることなどを話合い、誰もが安心して楽しく生活できる学校、そして日本の平和について考えた。

〇広島市内での学習や平和セレモニーの様子

広島市内の原爆により被害を受けた様々な遺産を班で見学した。その後、平和記念資料館では、戦争の爪痕や原爆によって苦しかった人々の思いをより実感した。また、そうして知ったことを知っただけでは終わらせず、これからの自分たちが生きていく未来で、二度と戦争の起こらない平和な世界を築いていくことを確かめ合った。

来年度の活動計画

2.来年度の実践について

来年度の活動計画

本年度と同様に、環境学習、平和・人権学習を行う予定である。

〇環境学習は、本年度と同じように「環境を守るとは?」をテーマに学習を進めていく。環境保全課の職員の方や琵琶湖周辺の環境保全に取り組む方の話を伺いながら、岐阜市の環境を保全していくために、自分たちに何ができるのかを考えていく。

〇平和・人権学習では、「平和とは?」をテーマに学習を進めていく。一人一人の命や存在を尊重する人権宣言をもとにして、学習旅行では、広島を訪れ、被爆された方の話や、史跡をめぐる活動を通して、自分なりの平和観についての考えを深める。その後、自分の思い描く平和に向けて、自分に何ができるのかを考えていく。

それ以外の活動でも、地域のボランティアに積極的に参加を促し、地域社会に自ら貢献する力を養っていく。