• しりつさっぽろおおどおりこうとうがっこう
  • 市立札幌大通高等学校

  • Sapporo Odori High School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野登録なし

所在地 〒062-0002 北海道札幌市中央区北2西11
電話番号 011-251-0229
ホームページ http://www.odori-h.sapporo-c.ed.jp/
加盟年 2009

2023年度活動報告

活動分野

減災・防災, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費, 食育, 貧困, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

※本校は学校目標の一つ「多様な価値観を受容し、他者を認める寛容な心を持ち、豊かな人間関係を築ける生徒を育てる」を実現すべく、多文化交流会議を中心にESDの実践を通して「異なる価値観を持った他者を受容できる」生徒育成を目標に活動している。今年度はコロナ禍で中止となった国際交流が再開し、教育活動が正常化しつつある。本校の総合的な探究の時間を中心にしたESD、教科横断型学習、渡日帰国生徒支援、国際交流や国際協力活動を行う遊語部の具体的活動は以下の通りである。

総合的な探究の時間を中心にしたESD

総合的な探究の時間の活動は以下のとおりである。1年次ではJICA出前授業で元海外青年協力隊員を講師に招き、マラウイでの体験談を通して異文化理解・国際理解への意識付けを行った。その後「大通高校×SDGs」と題し、SDGsと本校の教育活動とSDGsの関連について理解を深め、今後の学習への動機づけとした。2年次では「札幌と水」と題し、水をキーワードに札幌の歴史や産業について学習し、環境保全への動機づけとした。3年次では「カンボジアと水」と題し、水をキーワードにポルポト政権による虐殺で社会資本が整備されず、学校教育が阻害されていることを学び、国際支援への動機づけとした。4年次では「くらしと防災」と題し、胆振東部地震を教訓に災害時における要支援者(外国人、子ども、お年寄り)への対応について考え、防災の原点である命を守る意義を再認識した。そして本校のキャリア教育を推進する2年の「キャリアプランニング」では、未来の仕事とSDGsというテーマで、各企業のSDGsの取り組みを学び将来の職業選択について考えた。

学校設定科目の「異文化研究」では、ジェンダー・難民・エシカル消費・アイヌ民族等をテーマに、また「くらしと法律」では夫婦別姓や同性婚をテーマに授業を展開した。

一般科目の倫理では、原爆被爆者やパレスチナで医療支援を行っている医師を講師に平和をテーマに授業を展開した。また地理探求では、東日本大震災の遺族や復興に関わった測量会社の方を講師に防災教育を展開した。

 

ミツバチプロジェクト

養蜂を活用したミツバチプロジェクトは、市の生涯学習講座、理科・商業・芸術・家庭等の教科や生物部において、ミツバチ・ハチミツが教材として校内外で活用され、生物多様性や環境問題と都市の生活、職業のあり方などSDGsと関連させた学習を続けている。

校外では食のイベントである「さっぽろオータムフェスト」や東京の「はちみちフェスタ」に出店し、販売したハチミツは多くの市民から高い評価をいただいている。

 

渡日帰国生徒支援(海外にルーツを持つ生徒)と遊語部の連動

渡日帰国生徒対象に日本語、母語授業を日常的に行っている他、渡日帰国生徒同士、日本人生徒との交流の場である遊語部は、学校祭・札幌市フェアトレードフェスでフェアトレード商品販売をし、売上を国際支援に充てている。

遊語部で開発した「SDGsすごろく」は今年度内容を更新し、札幌市内の小学校の総合的な探究の時間に生徒が赴き、ゲームを通して児童がSDGsを理解することに助力した。参加した彼らのSDGsへの理解も深まり、自己肯定感の高揚にもつながった。

今年度再会された札幌市の姉妹都市であるポートランドのグラント高校との交流では、一日遊語部員がホスト役となって、歓迎会や通常授業参加のサポートなどで活躍した。

児童労働や衣服の大量廃棄の問題を受けて、3年前から試験栽培してきたオーガニックコットンは、今年度も成功し安定的に綿を収穫することができ、綿糸を紡ぐところまで進んだ。生産量を増やし、将来何に利用するか検討する段階に入ってきた。ミツバチプロジェクトの蜜蝋を使用したエコラップづくりは、引き続き社会福祉法人に製作・販売を委託し、蜜蝋の採取・提供を行った。今年度から「さっぽろオータムフェスタ」でのハチミツ販売に参加し、市民のミツバチプロジェクトの普及に貢献した。

来年度の活動計画

総合的な探究の時間を活用したESD。

1年次:JICA出前授業「青年海外協力隊員講演」と「大通高校×SDGs」、2年次:「札幌と水」、3年次:「カンボジアと水」、4年次:「くらしと防災」

授業内容を本校や身近な地域から世界へと拡大していき、また水をキーワードにしてSDGsについて考えていく。

キャリア教育を担うキャリアプランニング(2年次対象)における、SDGsの学習。

学校設定科目をはじめ各教科科目におけるESDの実践。

教科横断型学習であるミツバチプロジェクトにおける、環境教育、消費者教育、食育。

渡日帰国生徒が参加する遊語部における、国際交流・国際協力活動。

校内掲示板や学校ホームページにおける、ESDやSDGsへの取り組みの発信。

過去の活動報告