所在地 | 〒086-1833 北海道目梨郡羅臼町本町41 |
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電話番号 | 0153-87-2006 |
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加盟年 | 2012 |
2024年度活動報告
生物多様性, 海洋, エネルギー, 環境, 食育
1.本校のESDの特徴
「時代の変化に対応できるよう、個性を磨きながら人間性を豊かにしていく児童を育てる」をテーマに教育活動を実践している。
本校は、教育過程特例校の指定を受け「知床学(海洋教育)」を教育課程に位置付けている。探究的・体験的な学習を通して地域の自然や環境、産業などに関心をもち、よりよく課題を解決する資質・能力の育成を目指すとともに、「ふるさと 羅臼」に対する愛着や誇りを育み、地域に貢献できる人材の育成を目指している。
2.活動事例
A.クマ学習
知床財団の協力のもと、第3学年、第5学年においてクマ学習を行った。写真や映像、模型などを活用し、触れる・考える・知るといった学習活動を通して、「羅臼町でのクマの被害」「羅臼町が抱えるクマに関する課題」「ヒグマとの共存の方法や出会った時の対処法」など、人とクマの暮らしが隣り合っている羅臼の現状を学んだ。なお、クマ学習は、羅臼町幼小中高一貫教育で系統的に教育課程に位置付け学習を展開している。
B.漁業に関する学習
第4学年において、地域の料理サークルや漁協青年部の協力の協力のもと、「ホッケのかまぼこ作り」や「鮭フレーク作り」等を通して羅臼の漁業について学んだ。また、地元の漁師の方からお話を聞いたり、加工場を見学したりすることを通して、羅臼の漁業の特徴や課題について学びを深めた。
第5学年において、「羅臼昆布」を探究課題として学習を展開した。「羅臼昆布の美味しさの秘密」等について、羅臼漁協や昆布漁師の方の協力を得て、取材や体験的な活動を通して情報を収集した後、「羅臼昆布図鑑」やポスターにまとめ、道の駅等に掲示してもたった。また、羅臼町海洋教育発表会でプレゼンテーションを行い、町内の小・中・高校生や地域の方々に、学んだことを発信した。
C.ブルーカーボン学習
根室振興局の協力のもと、第6学年においてブルーカーボン学習を行った。第5学年での昆布学習と関連付けて考えることで、羅臼町が進めているブルーカーボンの取組について理解を深めた。
3.成果と課題
知床財団や漁協組合等、地域の方々との連携を継続してきたことで、外部講師の方々にも知床学(海洋教育)やESDの理念が浸透してきており、学習活動の充実に繋げることができた。
一方、教科等横断的な視点から教育課程を整理することで、より一層効果的に学習を進めることができる。時代や地域の実情を踏まえながら、教育課程の改善を図っていく必要がある。
来年度の活動計画
ブルーカーボン学習について教育課程への位置付けを見直したり、地域の教育資源の活用について充実を図ったりするなど、教育課程を改善することで、これまでの「知床学(海洋教育)」の成果を継承するとともに、更なる充実を図っていくことを通して、「ふるさと 羅臼」への愛情と誇りをもち、地域に貢献できる人材の育成を目指していく。