所在地 | 〒088-1144 北海道厚岸郡厚岸町太田4-32-1 |
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電話番号 | 0153-52-2007 |
ホームページ | http://edu.town.akkeshi.hokkaido.jp/ootasyou/ |
加盟年 | 2011 |
2023年度活動報告
生物多様性, 海洋, 減災・防災, 環境, 文化多様性, 国際理解, 人権, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)
本校は「個を磨き、他と協働して高め合う子どもの育成」を学校理念として、ESDを課題解決の活動と捉え、SDG‘sの理念も視野に入れながら、ESDに関する実践を通して主体的に社会に参画し、協働して課題解決に取り組むことを目標としている。
具体的には、生活科や総合的な学習の時間をはじめ、各教科等の授業のみならず、学校の教育活動全体を通して、環境や国際理解、持続可能な生産と消費、減災と防災など、①地域に関わる活動 ②異文化理解に関わる活動 ③環境に関わる活動 ④減災や防災に関する活動 等を行っている。
1 地域に関わる活動
主に生活科や総合的な学習の時間において、地域と関わり合いながら自己解決能力を育む。
生活科では、校区(学校周辺の徒歩圏内)の人・もの・こと からの発見や関わりを大事にした「まちが大すきたんけんたい」を学習した。児童の保護者、農協職員の方々、各種事業所、公共施設(保育所・中学校、らくとぴあ等)などの支援・指導をいただきながら、自分にとっての地域のお気に入りの人・もの・ことに気づき、発見し、人や事象との関わり方や働くことを学んだり、憧れを感じ取ったりすることができた。
総合的な学習の時間では、中学年は「地域の歴史をつなぐ人々」をテーマに、高学年は「厚岸町の魅力を体験しよう」「地域の未来を考える」の2つを柱に、町の郷土資料館の学芸員の方、地域にある資料館の方、地域の自治会長の方、町内にある研究施設の方、行政機関の方、各種職業の方など、探究の対象を広げながら、自分たちの暮らす厚岸町や太田地区への愛着を深めたり、地域の一員としてできることを考え実行したりと学習を深めた。また、自分たちの学びを発信する方法や対象を考え、工夫した。
2 異文化理解に関わる活動
4年ぶりにJICA(国際協力機構)の研修員との交流が行える見込みで計画していたが、実施することがかなわなかった。
3 環境に関わる活動
児童会を主体に、節電や節水、ごみの分別など環境整備に関する活動を行っている。清潔で整った環境で学ぶことを目指し、自分たちでできることは何かを考え、話し合いながら取り組んでいる。集会活動において、縦割り班対抗のクイズ大会(節水・節電、ごみなど)を企画し、全校でのESDへの関心を高めた。
また、行政機関と連携し「森林教室」として、学校林を活用した森林の役割について考え学ぶ活動を行っている。木育マスターの方に協力いただき、森林に親しみをもち、環境への意識を高めた。
4 減災や防災に関わる活動
中学校や地域と連携した減災・防災に関する活動を行っている。月1回、5・6年生が一日中学校登校があり、防災について考える「避難所運営ゲームDoはぐ」を実施した。これを受け、厚岸町総合防災訓練では、中学生、地域の方々、行政の方々と一緒に避難所運営を実施した。1〜4年生は、避難所に必要なトイレ・ゴミ箱(段ボール)、新聞紙スリッパを作成することで、減災・防災への意識を向上させた。
来年度の活動計画
生活科・総合的な学習の時間の全体計画の改善・整備をさらにすすめ、学びの積み上げと発達に応じた充実した活動を行う。令和4年度に校区の中学校と連携し、小中9年間を見通した生活科・総合的な学習の時間を核に作成した「小中9年間の学びの地図」に基づく教育活動の充実を図るとともに、さらなる改善整備をすすめ、連携を深め、学びが確実に積み重ねられるようにする。
地域とともにある学校づくりを目指したコミュニティ・スクールの活動の充実を通して、地域の学校素材や人材の整備を今後も続け、行政機関等外部関係機関との積極的な連携・活用を促進する。
4年にわたり中止となっているJICA(国際協力機構)の研修員との交流が実施できるよう、北海道教育大学釧路校と連携を図る。また、本校教諭が令和6年度から在外派遣されることから、派遣先との交流も視野に、国際理解への子どもたちの学びが広がる活動を進めたい。