• あいちきょういくだいがくふぞくおかざきちゅうがっこう
  • 愛知教育大学附属岡崎中学校

  • Okazaki Junior High School Affiliated to Aichi University of Education
  • 種別 地区
  • 主な活動分野登録なし

所在地 〒444-0864 愛知県岡崎市明大寺町栗林1
電話番号 0564-51-3637
ホームページ https://www.oj.aichi-edu.ac.jp/
加盟年 2013

2023年度活動報告

活動分野

世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費

本校では、生活教育を基盤とした問題解決的学習過程による授業を通して、子どもの問題解決力を高めている。ESDを「持続可能な社会を実現するための教育」と捉え、授業研究を行っている。
本年度の実践として、①謝罪や謙遜に対する考え方の違いから見る異文化理解(1年英語科)、②歴史学習をとおして考える地域の文化財(1年社会科)を紹介する。

①謝罪や謙遜に対する考え方の違いから見る異文化理解
サッカーW杯やWBCでのお辞儀に関する動画や外国の記事と出会った子どもは、海外メディアが日本の礼儀に注目していることを知る。しかし、調査する中で謝罪や謙遜のお辞儀は外国人に理解されないことがあることに気づき、「日本人は相手のことを考えすぎているのだろうか」という問題を見いだす。追究における外国人との交流において、日本では謝ることを重視しているが、外国では解決方法を重視していることを知る。また、礼儀正しい姿は称賛されているが、謙遜やへりくだる態度は外国人には受け入れられにくいのではないかという意見と出会う。そして、“外国人は遠慮や謙遜をされるより、考えていることを伝えてほしいと思っている”という考えを共有し、「礼儀正しさは大切にしながらも、自分の思いや考えを主張し合えるようになりたい」「相手の考え方や文化を理解して尊重し合えるようにしたい」という思いを抱き、外国人に英語で思いや考えを伝えようと動き出した。

②歴史学習をとおして考える地域の文化財
大河ドラマで徳川家康がクローズアップされているが、それ以外の岡崎の歴史については知らないと実感した子どもは、岡崎の文化財について調べ始める。すると、350件もの指定文化財や登録有形文化財があるものの、市民にはあまり知られていないことに気づく。保護が行き届かず損壊の危機に瀕しているものもあると聞き、「岡崎市の文化財を守り続けるにはどうすればよいか」という問題を見いだす。市民の関心や理解を高めること、文化財の保護を訴えることなどを目的にして追究を進め、取材や学芸員との対話をとおして、人々の関心を高めるだけでなく、保護費用を集める必要性にも気づく。追究の中で、文化財にはそれ自体の価値だけでなく、受け継いできた人々の思いが価値を高めていることを感じ、“文化財を紹介し、岡崎の歴史や人々の思いも文化財の価値につながっていることを伝えれば、文化財への関心が高まるはずだ”という考えを共有し、「岡崎のさまざまな歴史を伝えて、文化財の価値を知ってほしい」「旧愛知県師範学校武道場や旧額田郡公会堂を、市民みんなで守りたい」という思いを抱き、パンフレットの配布や行政への発信活動を考え、動き出した。

来年度の活動計画

私たちは、「よりよい社会を自分たちの手で実現したい」という夢を子どもに抱かせることで、「持続可能な社会」を現実のものとしていくと捉えている。そのためには、生活教育を基盤とした問題解決的学習過程による授業を通して、子どもの問題解決力を高めることが重要であると考える。令和6年度も、生活教育を基盤とした問題解決的学習家庭を取り入れた授業研究を行い、実践を重ねていく。来年度の授業公開については未定であるが、広く実践を紹介していけるようにしたい。

過去の活動報告