2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

エネルギー, 持続可能な生産と消費

実現 カーボンニュートラル

附属岡崎中学校

1年生の社会科では、自動車産業における日本のカーボンニュートラルの実現について考えました。近年、EVが話題となっていますが、学校の周辺で実地調査を行ってもあまりEVは見られませんでした。一方、ヨーロッパでは日本をはるかに上回るペースでEVの普及が進んでいます。その理由を調べると、人々の環境に対する意識の高さや企業の取り組みの違い、各国の規制が日本よりも厳しいことに気づきました。しかし、日本とヨーロッパでは条件が異なる点が多く、急速にEV化を進めることは難しいと考え、「日本はどのようにカーボンニュートラルを進めるべきだろうか」という問題をもち、追究しました。

追究していく中で、あるグループは、日本は火力発電に依存しているため、車両製造や電気をつくる過程でEVは燃料電池車やハイブリッド車よりも実質的な二酸化炭素排出量が多くなることに気づきました。そこで、企業に取材をし、燃料電池車の魅力と課題について知りました。個人追究後の話し合いでは、「発電方法を見直す」、「国がもっと強力に政策を推し進めるべきだ」「燃料電池車を普及させるべきだ」などさまざまな意見が出されましたが、最終的に、「時間がかかっても日本の技術力を生かしたカーボンニュートラルを進めるべきだ」という結論に至りました。

単元を終えてある生徒は、「免許を取ったら環境に配慮した自動車を選択したい」と感想を書きました。自動車をきっかけにあらゆる場面で環境に配慮できる人になってもらいたいと思います。

 

 

来年度の活動計画

私たちは、「よりよい社会を自分たちの手で実現したい」という夢を子どもに抱かせることで、「持続可能な社会」を現実のものとしていくと捉えている。そのためには、生活教育を基盤とした問題解決的学習過程による授業を通して、子どもの問題解決力を高めることが重要であると考える。
令和5年度においても引き続き、生活教育に基盤を置いていく。その中で、問題解決的学習過程による授業実践を展開していく。令和5年6月20日(火)には、本校にて、授業公開を開催し、9教科の授業を公開し、三河地区、愛知県内、更には全国へと広く実践を紹介していく予定である。