• とうきょうがくげいだいがくふぞくおおいずみしょうがっこう
  • 東京学芸大学附属大泉小学校

  • Tokyo Gakugei University Oizumi Elementary School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野登録なし

所在地 〒178-0063 東京都練馬区東大泉5-22-1
電話番号 03-5905-0200
ホームページ http://www.es.oizumi.u-gakugei.ac.jp/
加盟年 1966

2021年度活動報告

活動分野

生物多様性, 減災・防災, エネルギー, 文化多様性, 国際理解, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 健康

本校は、20年以上「探究」「表現」「交流」を学習活動の柱とした生活科,総合的な学習である「菊の子学習」の実践を展開し、国際理解、異文化間理解、また多文化共生、生物多様性、環境などの分野での児童の課題解決学習を継続してきた。しかし、現代の予測困難な変化が伴う社会の様相、VUCAな時代(volatile, uncertain,complex,ambiguous)が加速化される中で、「自立」と「共生」に向けて豊かな未来を切り拓いて生きることができる資質・能力を育成するために、「グローバル社会に生きる力の育成」を学校理念(研究テーマ)として、現代的な諸課題を教科横断的で探究的に学ぶ新教科「探究科」の創設と実践を中心にして、文部科学省研究開発指定5年目の研究(最終年度)に取り組んでいる。
「探究科」の創設にあたっては、国際バカロレア機構の初等教育プログラム(PYP)からその理念や手法(児童像、学習観、テーマの設定、問いの設定、領域構成)を取り入れて構想している。探究科の領域はA「自分らしさの尊重」B「人の多様性と背景」C「意志の表現と伝達」D「自然界の仕組みと活用」E「多様性が生きる社会」F「地球との共生」である。
本校の取り組みは、ESDがめざす「持続可能な社会作りの担い手を育む教育」と一致する部分があると捉えている。また、そのような教育をトピック的学習で終わらせるのではなく、6年間の系統性の中で積み上げるカリキュラムを作成しながら日々アップデートしている。
本年度、新型コロナウィルス感染症対策を取りながら「探究科」をはじめ、教科学習及び学校行事等を可能な範囲(オンライン学習も含む)で展開した。ここでは、「探究科」単元をピックアップして紹介する。

① 人権、ジェンダー平等に係わる学習
・1年「かぞくとわたし~家族ひとりひとりにやくわりがあり、ささえあう~」A領域(自分らしさの尊重)
「家族一人一人に役割があり、支えあう」という探究のテーマに沿って、家族の仕事を調べたり、家族と手紙を交換したりし、家族の一員として自分ができることに取り組み、「家族とわたし」の本をつくる活動を通して、家計や家事に関わる仕事や家族の団らん、家族で過ごす楽しみ、家族一人一人の思いや願い、家族の立場や役割など家族との人間関係に対する概念を形成し、家族への感謝の気持ちをもち家族の一員として自分ができることに継続して取り組んだり、健康に気を付けて生活したり、これからの自分の成長に願いをもって意欲的に生活しようとしたりしていくことが大切だと考える価値観を考えることができた。

② 健康に係わる学習
・5年「満たされた生活を創造する~いつでも誰もが健やかに生きていく~」A領域(自分らしさの尊重)
「満たされた生活を創造する~いつでもだれでもが健やかに生きていく」という探究のテーマに沿って、人の誕生や成長、食料生産に関わる人々の工夫や努力、人間の心と体の関係について調べる活動を通して、身体的・社会的・精神的な健康に関する概念を形成し、生命の恵みやそれを支える多くの人に感謝しながらも今後の自分自身のより良い成長について向き合うことがたいせつであるという価値観について考えることができた。授業では、「1947年に採択されたWHO憲章では、「健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることを言います。」と述べています。70年以上前に規定されたこの健康の定義ですが、2020年のあなたはどのように規定しますか。」というパフォーマンス課題を設定したが、そのまとめでは、児童がそれぞれの考えを持ち寄ってレポートしパワーポイントなどを使ってプレゼンテーションをすることができた。

③ 多様性に係わる学習
・4年「誰もが住みよい社会をつくる」E領域(多様性が生きる社会)
「ユニバーサルなデザインが住みよい社会をつくる一助となる」を探究のテーマに沿って、障碍をお持ちの方や外国の方との様々な出会いをもとにそのつながりを活かして同じ社会に生きる人間として多様性を尊重して社会を形成することが大切であるという価値観に迫っていく。国語科では情報と情報との関係性について、社会科では特色ある街づくり、道徳科では相互理解や寛容性を関連付けながら学んで取り組んだ。パフォーマンス課題である「特別支援学校との交流体験をもとに未来の街づくりについて考えポスターセッションをしよう」では新型コロナウィルス感染症の影響で実際の交流はできなかったが、子どもたちは自分の作成したポスターをもとにしたディスカッションから、多様性のある社会とはどのような社会なのかについてその機能を考えることができた。

来年度の活動計画

1 探究科の実践
上記で紹介した実践を継続するとともに、国際バカロレアPYPの理念を取り入れたカリキュラムの開発とその単元の実践研究をする。
なお、本校では、学年全体で子供の学びを振り返りながら、これからどのように学習を進めていくかについて、毎週決まった時間に「探究科打ち合わせ」を設定している。そこでは、子どものルーブリック(自己評価カード)をもとにしながらパフォーマンス課題の達成状況について意見交流をしている。今後においても、計画をもとにユネスコスクールとして関連づけをしながら本校独自の実践をしていく。

2 研究発表会 2023年1月28日(土) 開催(予定)

 

過去の活動報告