• きょうとふりつにしおとくにこうとうがっこう
  • 京都府立西乙訓高等学校

  • Kyoto Prefectural Nishiotokuni Senior High School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 持続可能な生産と消費

所在地 〒617-0845 京都府長岡京市下海印寺西明寺41
電話番号 075-955-2210
ホームページ https://www.kyoto-be.ne.jp/nishiotokuni-hs/mt/
加盟年 2018

2023年度活動報告

活動分野

文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 持続可能な生産と消費

本校は、「飛躍・剛健・篤実」の校是のもと、豊かな国際感覚を身に付け、創造性にあふれた心豊かな人材の育成を目指している。その上で、ユネスコスクール加盟校として、SDGsやESDに関する学びを通して、持続可能な社会の構築につながる教育活動を推進している。具体的には、次の4つのアプローチから学びを展開した。

①SDGsの理念の共有と目標実現に向けた学び

2年生の「総合的な探究の時間」では、SDGsに関する探究活動とポスターセッションを学年全体で実施した。2024年3月には「2年総探発表会」を実施し各クラス優秀班の発表を共有する。この優秀班は2024年2月に京都府教育委員会主催の「グローバルネットワーク京都交流会」に参加し、英語プレゼンテーション、日本語ポスターセッション、日本語論文を通して「持続可能な社会への展望」というテーマで京都府内の9校と交流する。この他、3年生の「総合的な探究の時間」でもSDGsに関する探究・発表活動を学年全体で実施した。さらに、1年生の「総合的な探究の時間」では「サントリー(株)京都ビール工場見学」やその事後学習で地域の環境保全について学び、2024年2月には世界文化遺産「古都京都の文化財」に関する学びをアクティブラーニングにより学年全体で実施する。

②国際理解に向けた学び

1年生全員を対象に「研修旅行事前講演会」を実施し、中華民国(台湾)留日京都華僑総会理事の方による台湾の文化・言語についての講演を行った。また、10月13日「国際防災デー」および1月24日「教育の国際デー」について、避難訓練や始業式での講話、それぞれの学校独自の大判掲示物、UNICEFからいただいたポスターを通して全校生徒に周知し、考えさせる機会を設けた。

③国際交流に向けた学び

米国の提携校2校との間で、希望者対象の長期留学(1年間)、短期交換留学(2週間)を再開した。このうち、短期留学予定者を対象に、本校国際教育コーディネーター・学校運営協議会委員の監修のもと「事前学習会」をほぼ毎週実施し、参加者は5月に渡米した。7月には短期交換留学提携校の生徒が来日し、本校からの留学生がホストファミリーとなり、授業・部活動・華道体験・京都の世界遺産見学などを通じて約1週間交流した。また、2年生の学校設定科目「国際理解α」の授業内で「インターナショナル・デイ」を開催し、京都府国際課の斡旋で「京都府名誉友好大使」2名を講師に招き、韓国と東南アジアの文化・言語などについて学んだ。

④英語力向上に向けた学び
1年生全員対象の「レシテーションコンテスト」では英語の著名スピーチの暗唱を行い、英語のプレゼンテーション能力を高める活動を実施した。また、2年生全員がSDGsに関する探究学習を題材にした「英語スピーチコンテスト」を実施した。さらに、3年生の学校設定科目「異文化コミュニケーション」では英会話を通して英語での思考力・表現力を伸ばす活動を実施した。

来年度の活動計画

2024年度は、米国の提携校2校との長期留学、短期交換留学を継続実施する。また、2年生全員対象の「台湾研修旅行」も再開する予定であるため、これらを念頭に置いた活動を始める。一方、校内では、アクティブラーニングや協働学習の指導法が、英語科・地歴公民科の学校設定科目や「総合的な探究の時間」の枠を超えて広まりつつある。このため今後は、有識者のアドヴァイスを得る機会や国内外の学校との交流機会を今以上に設け、学校としてさらなる充実化を図りたいと考えている。そして、各教科・行事での学びとSDGsやESDについての学びを相関させたカリキュラムマネジメントを行い、ユネスコスクールにおける「豊かな国際感覚や創造性を備えた、持続可能な社会の担い手を育成するための学び」がより意義深いものになるよう、検討を重ねたい。

過去の活動報告