2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 持続可能な生産と消費, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

本校は、校是である「飛躍・剛健・篤実」を兼ね備えた人間の育成に加え、国際交流に積極的に取り組みながらグローバルな視野を持った人材の育成を教育目標としている。ESDの実践を通して国際感覚を養い、実践的な英語力の向上を図るとともに、日本の良さを積極的に海外に発信していくことを目標とした。
具体的には、①国際理解に係わる教育、②国際交流に係わる教育、③実践的な英語力向上に係わる教育、④SDGs目標実現に向けた活動を行った。次に活動の一部を紹介する。
① 国際理解に係わる教育
「夏期イングリッシュキャンプ」
社会のグローバル化が進む中で、「多様性」を体験することを念頭に置き、異文化について学ぶ機会を設けている。2年生グローバルコース生徒を対象にした「夏期イングリッシュキャンプ」では、オーストラリア、香港、カナダ出身の講師の先生方に、英語で出身国に関するレクチャーをして頂いた。
② 国際交流に係わる教育
「プラクティカルイングリッシュでのアメリカの高校生との交流」
コロナ禍において例年とは異なる形での国際交流方法を模索した。「プラクティカルイングリッシュ」で生徒が作成した、「学校紹介動画(英語)」等をアメリカのシャコピー高校日本語クラスの生徒たちと共有し、動画について寄せられた感想や質問に関してやり取りを行った。また、「手紙の交換」も複数回実施し、交流を深めた。
③ 実践的な英語力向上に係わる教育
4技能を総合的に伸ばす授業を行っている。「プラクティカルイングリッシュ」「異文化コミュニケーション」の授業では英語でのディスカッションを通じて、生徒の思考力を伸ばす活動を行った。
加えて、「留学疑似体験プログラム」として「Yolo English Camp」を実施した。生徒が英語を話す時間をなるべく増やすようプログラムを工夫した。
④ SDGs目標実現に向けた活動
2年生グローバルコースの「総合的な探究の時間」で、SDGsをテーマにした探究活動を行った。問題解決のため行動する力の育成をめざした。
生徒たちはSDGsのうち指定された5つのテーマから興味があるものを選び探究活動を行った。問題と生徒たち自身との関係について考察し、問題が自分事であるという認識を持つプロセスに探究活動の重点を置いた。「フェアトレード認証商品購入呼びかけ」、「ユニクロ・GUの服回収活動への参加」に全校として取り組んだ。
コミュニケーション英語Ⅱにおいては、「公平性」育成を念頭に置き、国連の記念日である「人権デー」に関連した活動を行った。英語の教科書でRosa Parksに関する文を読み、アメリカの公民権運動について学び、人権啓発ポスターを作成し校内に掲示した。

来年度の活動計画

今後は、学校としての体制を整備し、今まで取り組んできたグローバル人材育成の取組を継続しながら、「持続的な社会づくりの担い手を育む」ユネスコスクールとしての活動を推進していきたいと考えている。
具体的には、2月に報告会を設け、今年度の「総合的な探究の時間」における取組を校内で共有し、来年度の運営に活かすきっかけとする。また、研修会を開き、ESDと教科学習を連動させた実践例について学ぶことで、徐々に本校でのESDを推進する素地を作る。
また、「持続的な社会づくりの担い手」として、育成したい生徒の「資質・能力」を明示し、3年間を通した「総合的な探究の時間」のカリキュラムをデザインしたい。